保育士の皆様。常勤保育士、非常勤保育士どちらの働き方が良いですか?
常勤で働くのに疲れてしまって非常勤で働きたいという方もいらっしゃるかもしれません。今回は非常勤保育士の長所短所と給料時給・仕事内容を紹介します。
常勤、非常勤として保育施設で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
非常勤保育士とは?
非常勤保育士とは、非常勤の保育士のことで常勤ではない保育士のことを指します。基本的には、正職員ではない保育士のことを指すのが一般的です。
簡単に言うと、以下のような正職員以外の種類の保育士は非常勤保育士に分類されます。
- 派遣保育士
- パート保育士
- 公立保育園の臨時職員
それぞれの保育士の特徴は以下の記事でも紹介しています。
非常勤保育士は、実は保育園にとっては無くてならない存在になっています。
保育園は保護者の通勤時間中や残業中も子どもを預かるため開園時間も長くなっています。そのため常勤保育士だけですと保育士の人数が足りなくなってしまいます。
逆に常勤保育士だけをたくさん雇ってしまうと、保育士が余る時間帯が出てきます。保育士の人数に余裕があるのことは悪いことではないですが、ただでさえ、保育園の補助金はカツカツなので、効率よく人員を配置しないと赤字になってしまうこともあります。
そのため保育園の運営には非常勤保育士というのはなくてはならない存在です。多くの保育園で、非常勤保育士を雇用していて、全体の保育士の2〜3割程度が非常勤保育士であることもあります。
非常勤保育士の仕事内容
非常勤保育士の仕事内容は保育園によって様々ですが、一般的には常勤保育士のサポートがメインになります。
ただ先程も言ったように、常勤保育士だけですと保育士の人数が足りなくなる時間帯もあるので、時間帯によってはクラス内に非常勤保育士しかいないということも起き得ます。
つまりほとんど常勤保育士と仕事内容が変わらない場合もあります。場合によっては書類などの業務も任させることもあります。
特定のクラスの担当になる場合もあれば、フリー保育士として出勤時間に合わせて臨機応変に複数のクラスを見ることもあります。
保育園では非常勤だからと言って楽だったり、責任が軽いということは必ずしもないということになります。
非常勤保育士の仕事は楽?
先程も言いましたが、ひとくちに非常勤保育士だからといって仕事内容は保育園によって様々です。そのため、非常勤だからといって一概に負担が少なく楽だとは言い難いです。
ただし、ほとんどの保育園の場合はその保育園の正職員と比較した場合には、負担が少ないことが多いです。どうしても重要な仕事は常勤の保育士に回るためです。
特に保護者との対応などは、担任である常勤保育士が窓口になって対応することが多いかもしれません。
ただし、非常勤保育士でも、しっかりと保育士が働きやすい良いホワイト保育園で働くことが大切です。保育士の負担が少ない保育園とは、保育士の人数が十分に配置されている保育園です。
園児の人数に対して、保育士の人数が充足していると、保育士一人あたりの負担が少なく残業なども発生しにくいです。そして、同じ非常勤保育士でもやはりホワイトな保育園で働いたほうが、よりよい待遇や環境で働くことができます。
非常勤保育士の給料・時給は?
先にも示した通り、非常勤の保育士には様々な種類があります。雇用形態を問わず、時給に換算すると1100円〜1300円くらいの時給になることが多いです。
高待遇な場合は1500円くらいの時給にもなります。ただ、時給は保育園や地域によっても大きく異なる部分なので、自分の住んでいる地域の非常勤保育士の相場を知る必要があります。
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非常勤保育士のメリット・デメリット
ここからは非常勤保育士として働くメリット・デメリットを紹介します。
臨機応変なシフトで出勤できる
非常勤保育士の一番のメリットはシフトに融通が聞くという点です。
子育てや家族の介護などをしている人は、特定の曜日は出勤できなかったり、早く帰らなければいけないときもあると思います。
常勤保育士だと基本的には、シフトは適当に割り振られることになるので、休みたいときに休むということがほとんど不可能です。
また、常勤保育士でみんなが残業をしているなか自分だけ早く帰るというのがはばかられるという方も多いと思います。
家族の状況などで、柔軟に出勤できない保育士には非常勤保育士という仕事は向いていると言えると思います。
業務負担が少ない
単純に労働時間が短いこともありますが、重要な業務の一番の責任などは当然常勤保育士の担任などにあるので、負担が少ない傾向があります。
ある程度シフトに関して融通を効かせてくれる変わりに給料は常勤保育士ほど高いわけではないので、残業なども少ない傾向にあります。
非常勤保育士で時間を限定して働いているのに、残業をさせられてしまっては意味がないですよね。
また、書類の仕事などの担任業務は基本的には常勤保育士が請け負うので、保育に専念することも可能です。
いずれにしも保育士で残業をしたくないという場合は、入職前に事前に勤務条件等をすり合わせておくことが大切です。
待遇は常勤保育士より悪い
実は単純な月の時給換算すると常勤保育士と非常勤保育士の時給はほとんど変わらないことが多いです。保育士自体の給料が低いので差は余りありません。
ですが、非常勤保育士はボーナス・有給休暇がほとんどなかったり、あまり無いことが多いです。厳密には、有給休暇は非常勤保育士でも勤務時間によって付与する必要がありますが、実質利用できるところは少ないです。
また、ボーナスに関しても支給されない場合がほとんどだと思います。保育園を運営する法人によっては寸志のような形で少額の賞与を支給する場合もあります。
また、処遇改善費などに関しても常勤保育士にしか支払われないこともあるので、待遇面では常勤保育士より悪くなってしまいます。
常勤と非常勤で差別などある?
非常勤保育士だと保育士の間でいじめられてしまうのではないかという不安があるかたもいると思いますが、非常勤だからといってなにか差別などされるということは無いと思います。
ただ、やはり責任が重い仕事は常勤保育士が任せられるのが、一般的です。なので、責任のある仕事もやりたいという方は物足りなくなってしまうかもしれません。
注意が必要なのは、勤務条件は保育園側としっかりすり合わせしておく必要があるということです。出勤できない曜日や時間帯はしっかり伝えておくということです。
しっかりと意思疎通ができていないと、 入職後に、園長などが思ったより出勤してくれないということに関して不満を持つこともあるためです。 そしてそのことが人間関係の軋轢を生んでしまうこともあります。
非常勤保育士でも残業はさせられる?
非常勤保育士でも残業はさせられるかどうかは保育園によると思います。
先にも言ったように、シフトに融通を効かせられるのが非常勤保育士の一番のメリットなので、希望しない残業をさせられてしまっては意味がないですよね。
非常勤保育士として大事なことは入職前にしっかりと希望の勤務時間帯を伝えることです。
そこで絶対に残業はできないということを伝えておかないと、後々になって残業させられるということになってしまいます。
ちなみに非常勤だからといって残業代は払わなくて良いなんてことはないので、その点も注意しましよう。
非常勤保育士として働く前に
子育てや家族の介護などその他様々な理由で、常勤保育士として働くのを諦めてしまっている方も多いと思います。
時短勤務の常勤保育士の求人や週休3日制の保育士の求人も増えています。これらなら有給休暇もボーナスも貰える場合があります。
今は保育士不足なので、保育園としても様々な働き方で働けるようにして保育士を確保しようとしています。交渉次第では、常勤でもシフトに融通を利かせてくれるかもしれません。
個々の状況は様々だと思いますが、非常勤保育士と決めつけずに、常勤保育士で働くのも選択肢に入れてみると良いかもしれません。
実は保育士転職サイトは非常勤保育士の就職・転職でも使える
保育士の転職サイトは常勤の正職員の保育士に限定したサービスというイメージはありませんか?
実は非常勤保育士の求人も取り扱っています。保育園としても常勤保育士も非常勤保育士も両方雇用しているので、同時に募集したほうが効率が良いです。
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入職前に保育園としっかり条件をすり合わせてくれるので安心できます。
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まとめ:非常勤保育士とは?長所短所と給料時給・仕事内容を紹介!
今回は保育園にもかかせない非常勤保育士について紹介しました。
非常勤保育士として働くメリットは、
- 臨機応変なシフトで出勤できる
- 業務負担が少ない
ということです。その代わり給与面では常勤保育士よりは劣ることになります。
非常勤保育士は雇用形態を問わず、時給に換算すると1100円〜1300円くらいの時給になることが多いです。
非常勤保育士として気持ちよく働くために、 勤務条件を保育園側としっかりすり合わせしておく ことが大切です。
きちんとしたすり合わせが出来ていないと、入職後に希望しない働き方を要求されたり、それを拒否することで人間関係などに軋轢を生んでしまうこともあります。
最近では、時短勤務の常勤保育士の求人や週休3日制の正職員の保育士の求人などもあるので、非常勤保育士と決めつけないで様々な選択肢を検討することも大切です。