目次 | 内容 |
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保育士が貰える可能性がある手当を全解説!担任手当や資格手当など! | ・保育士が受け取れる可能性のある様々な手当について解説 ・担任手当、資格手当、住宅手当など種類は多岐にわたる ・働く保育園によって支給の有無や金額は異なる場合がある |
担任手当 | ・クラス担任になった場合に支給される手当 ・担任業務の負担に対する補助を目的とする ・金額は5千円程度が一般的 |
資格手当 | ・保育士資格や関連する資格を持つ人に支給 ・専門性やスキルを評価する目的 ・金額や対象資格は園によって異なる |
扶養手当 | ・税法上の扶養家族がいる場合に支給される手当 ・家族がいる場合の生活費増加への補助が目的 ・支給しない保育園もある |
主任手当 | ・主任保育士などの役職に就いた際に支給 ・役職による責任や業務への対価 ・金額は2〜3万円程度が相場だが、基本給に含む園もある |
皆勤手当 | ・遅刻や欠勤をしなかった保育士に支給 ・保育士の勤務態度や士気を高める目的 ・相場は3千円から5千円程度 |
住宅手当 | ・賃貸住宅に住む保育士に対して支給 ・一人暮らしの賃貸が主な対象 ・金額は1〜3万円程度が相場、宿舎借り上げ制度と併用不可の場合がある |
引越手当 | ・引っ越しにかかる費用の一部を補助 ・入職時や会社都合の異動に伴う引っ越しが対象 ・自己都合の場合は支給されないことが一般的 |
通勤手当 | ・自宅から勤務地までの交通費として支給 ・ほとんどの保育園で支給される手当 ・月額上限がある場合や、車・自転車通勤も対象となる場合がある |
処遇改善費 | ・国や自治体による保育士の給与を改善するための補助金 ・保育園を通して保育士に支給される ・経験年数や役職、自治体で金額が異なる |
保育士の各種手当の注意点 | ・多くの手当は法律上の支給義務がない ・手当の支給方法やボーナスへの影響は園によって様々 ・手当の種類だけでなく年収全体で比較検討が必要 |
まとめ:保育士が貰える可能性がある手当を全解説!担任手当や資格手当など! | ・保育士が受け取れる主な手当の種類と注意点を解説した ・手当の内容や年収全体を確認することの重要性を説明 ・納得のいく職場選びに向け、求人確認や転職エージェント活用を推奨 |
よくある質問(FAQ) | ・手当合計額は園や個人状況で異なるため一概には言えない ・明細では個別の手当名か「諸手当」と表示される ・処遇改善手当は原則全ての保育士が対象、金額は園や個人状況による ・担任・資格手当は必須ではなく園規定による ・住宅手当は一人暮らし賃貸が主な対象、宿舎借り上げ制度利用時は対象外が多い |
- 給与明細のこのお金ってなんのお金?
- 保育士が貰える可能性がある手当について具体的に知りたい!
保育士の給与明細をみると手当が色々あってよくわからなくなりませんか。勤めている法人によっても様々な違いがあるので、給与に差が出る部分でもあります。
保育士として働く上で、どのような手当がもらえるのかを知ることは、納得のいく職場選びや将来設計において非常に大切です。
この記事では、保育士が受け取れる可能性のある様々な手当の種類や内容、金額の相場、そして就職や転職の際に知っておくべき手当に関する注意点まで、私の経験を交えながら詳しく解説します。

保育園でどんな手当がもらえるのか、特に担任手当や資格手当、将来主任になった時の手当について詳しく知りたいな。

この記事を読めば、保育士の手当に関する疑問がスッキリ解消されますよ。
- 保育士が受け取れる可能性のある手当の種類と概要
- 担任手当・資格手当・主任手当などの具体的な内容
- 手当について知っておくべき注意点と確認ポイント
その経験が参考になればと思います
保育士が貰える可能性がある手当を全解説!担任手当や資格手当など!
もちろん勤務している保育園によって様々な違いがあると思いますが、一般的に保育士が貰える可能性がある手当は以下のものになります。
- 担任手当
- 資格手当
- 扶養手当
- 主任手当
- 皆勤手当
- 住宅手当
- 引越手当
- 通勤手当
- 処遇改善費
これらについて以下から解説していきます。
担任手当
担任手当は、クラスの担任に任命されている場合に付与される手当になります。保育園ごとに支給している場合も、していない場合もあります。
金額は5千円程度が一般的です。担任の保育士とそれ以外の保育士では担任の保育士のほうが業務負担が多い場合があるため、不公平感を生まないために支給をしています。
資格手当
資格手当は、なんらかの資格を保有している人に対して支払われる手当になります。保育園ごとに支給している場合もしていない場合もあります。金額は様々になります。
通常、保育園では保育士資格をもっているのは当たり前ではありますが、保育士の資格手当を支給している保育園もあります。無資格の方や事務職の方と、区別するという狙いもあるかもしれません。
また、認定こども園などでは保育士資格、幼稚園教諭免許など、それぞれ保有している資格によって手当を貰える場合もあります。
それ以外にも保育関連の民間資格や、英語に力を入れている園などは英語関連の資格などを保有している保育士に対して手当を付与している場合もあります。
扶養手当
扶養家族がいる場合に支給される手当です。支給していない保育園もあります。
支給基準の扶養家族というのは、扶養をしている仕事をしていない配偶者や子どもなどがいるかどうかになります。
扶養家族がいる場合は、生活にかかる費用も多くなるので、福利厚生の意味合いで支給をしていることがあります。
主任手当
主任手当は、主任保育士になると支給される手当になります。金額は2〜3万円程度が相場になります。
もちろん、すべての保育園で主任手当が存在するわけではなく、主任になっても手当がつかない場合や単純に基本給が高くなるという場合もあります。
ボーナスも高くなるので、基本給が高くなる方が待遇的には良くなる場合もあります。
皆勤手当
皆勤手当は、遅刻や欠勤を一度もしなかった場合に支給される手当になります。遅刻や欠勤をしないことは当然といえば当然ですが、保育士の士気を高める意味でもあえて支給している法人もあります。
皆勤手当の相場は3千円から5千円くらいになります。ちなみに有給休暇を使った場合でも出勤と同じ扱いになるので、皆勤手当が支給されないということはありません。
住宅手当
住宅手当は、賃貸を借りて住んでいる保育士に対して支給される手当になります。金額は1~3万円程度が相場になります。支給していない保育園もあります。
基本的には一人暮らしの賃貸の方が対象になる場合が多く、持ち家などの方は対象外の場合が多いです。最近では国や自治体が実施している保育士宿舎借り上げ制度を利用できる場合があるので、それを利用する場合も支給されません。
保育士宿舎借り上げ制度については以下の記事を参照してください。
引越手当
引っ越し手当は、引っ越しにかかる費用の一部などを支給する手当になります。基本的には入職時や会社都合の異動に伴って引っ越しが必要な時にのみ支給されるのが一般的です。つまり、自己都合での引っ越しの場合は支給されません。
大手の株式会社が運営する保育園などで、地方からの上京者向けに支給されている場合があります。引っ越しを伴う転職希望の際は、引越し前、転職先を決める前に事前に確認しておくとよいかもしれません。
通勤手当
通勤手当は、自宅から保育園のある勤務地までの交通費として支給される手当です。ほとんどの保育園で支給される手当になります。
月額の支給金額に上限がある保育園もあります。その場合はあまりにも自宅から保育園までが遠く交通費が高い場合は自腹での支払いになってしまいます。
保育士の通勤にかかる通勤手当というのは実は保育園にとっては結構な負担額になりえます。そのため、特にパートやアルバイトの方であれば保育園から近い人が優先的に採用されるということも考えられます。
また、前述の住宅手当を支給する場合は、交通費が少ない近隣に住む場合のみに支給するなどと制限をつける場合もあります。保育園の近隣に住んでいる場合は、交通費が少なくて済むからです。
公立の臨時職員などは、交通費は全く支給しないという市区町村もあるので注意が必要です。
車通勤の場合はガソリン代や駐車場代にかかる必要の一部も通勤手当として支給してくれる場合があります。自転車通勤の場合でも少額の手当を支給してくれる保育園もあります。
よく、電車やバスなどの交通費を保育園に請求して、自転車で通勤して交通費分を節約しようとする方もいますが、保育園によっては横領という扱いになってしまう場合もあるので、しっかりと会社の規定などを確認しましょう。
処遇改善費
処遇改善費は国や地方自治体が保育士向けに行っている給与改善費になります。基本的に保育士に直接支払われることはなく、保育園を通して保育士に対して支給されます。
処遇改善費には大きく「処遇改善費Ⅰ」「処遇改善費Ⅱ」「地方自治体独自の処遇改善費」などがあります。保育園自体はもちろん、保育士の経験年数、保育園のある自治体によっても金額は様々です。
「保育園を通しての支給」というところがポイントで、支給方法は保育園に任されています。
そのため、ボーナスを貰っていると思ったら実は、処遇改善費が支給されていた、昇給したと思ったら処遇改善費の支給額が上がっただけだったという場合もあります。
処遇改善費は支給されているけど、その分基本給が低く設定されているという悪質な保育園も存在します。
また、最近では処遇改善費を保育士に支給しないという(忘れていたという言い訳をする)悪徳な保育園もあるので、注意しましょう。
処遇改善費については以下の記事も参照してください。
保育士の各種手当の注意点
最後に保育士の各種手当の注意点を紹介します。転職などで求人を探す際には参考にしてみてください。
手当ての内容だけで保育園の良し悪しを決めるのは良くない
基本的に上記に挙げた手当は処遇改善費以外は 法律で定められて支給が義務付けられている手当ではありません。 処遇改善費は国や自治体からの補助金で確実に保育士に支給する義務があります。
なので、結局の所は保育園を運営している法人が手当のお金を出しているということになります。
住宅手当がない保育園は福利厚生が悪いと思うかもしれませんが、ある意味では勤めている保育士に公平な形になっています。例えば、せっかく頑張って近くに持ち家を買ったら、住宅手当がもらえなくなるっていうのは不公平だと思いませんか?
同じ仕事をしているのに、家族の有無や賃貸の有無、通勤方法などで手当が変わるというのはある意味で不公平かもしれません。
保育園のお金は基本的に国からの補助金で限られているので、手当を支給している分は他の基本給などを削られていると考えたほうが良いです。
色々な手当があると得する人が出る分、損する人も出るので一概に手当の多さだけで保育園の良し悪しを決めるのは良くないです。
働く保育園を選ぶ際は、手当なども考慮した年収額などで比較するほうが懸命と言えます。
手当ての支給方法は様々ある
手当の支給方法は保育園を運営している法人によって様々です。月ごとに手当が貰える場合もあれば、月の給与とは別にまとめて一括で支給されることなどもあります。
今月は収入が多いなと思ったら単に手当がまとめて支給されていただけだったということがあります。
よくある話では交通費が半年分先にまとめて支払われているのに気づかず、給料を使い切ってしまったという例です。その場合、新たな定期券が買えなくなってしまうので注意しましょう。
手当てボーナスへの影響を考慮する
各種手当の一番の注意点は、賞与(ボーナス)への影響です。賞与の支給基準は保育園を運営する法人によって様々です。特に法律などで規定があるわけではありません。
例えば、同じボーナス4ヶ月分であっても、手当も含めた月給の4ヶ月分なのか、手当を除いた基本給だけの4ヶ月分なのかによって大きく金額は異なってきます。
保育士の給料は手当が占める割合も多いので、ボーナスの支給月数が多いと思っていたら全然少なかったという話はよくあります。
例えば、
同じ月給20万円(基本給15万円 + 手当5万円)ボーナス4ヶ月分という条件であっても、
単純に20万円✕ 4ヶ月分の 80万円
というパターンと
基本給15万円の4ヶ月分にあたる60万円
という場合が保育園によって様々あります。
これらは求人によって様々なので、求人を探す際は注意して確認するのがおすすめです。
このような給与関連の細かい話を面接の際に聞くのが苦手な人は、保育士の転職エージェントの利用をおすすめします。転職エージェントのコンサルタントは保育士に代わって聞きづらい質問を保育園に聞いてくれます。
直接聞いてお金にがめつい保育士だと思われたくない人にはおすすめの転職方法になります。もちろんパートの場合でも有効です。
- マイナビ保育士
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まとめ:保育士が貰える可能性がある手当を全解説!担任手当や資格手当など!
この記事では、保育士が貰える可能性がある手当についてを解説しました。
- 担任手当
- 資格手当
- 扶養手当
- 主任手当
- 皆勤手当
- 住宅手当
- 引越手当
- 通勤手当
- 処遇改善費
これらについてそれぞれ説明しました。
また、保育士の各種手当の注意点として以下のことを説明しました。
- 手当ての内容だけで保育園の良し悪しを決めるのは良くない
- 手当ての支給方法は様々ある
- 手当てのボーナスへの影響を考慮する
これについては、保育園の求人を探す際に考慮すると良いです。
手当について知ることは、納得できる職場選びや将来の計画を立てる上で非常に大切です。
- 保育士が受け取れる可能性のある様々な手当の種類
- 担任手当や資格手当、主任手当などの具体的な内容や一般的な金額の相場
- 国や自治体による処遇改善手当の仕組みと注意点
- 手当の種類だけでなく年収全体やボーナスへの影響を確認することの重要性
手当は保育園によって様々なので、求人情報でしっかり確認することが大切です。
もし確認が難しい場合は、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。
将来、働く場所を選ぶ際の参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
- Q手当の合計金額はどれくらいになりますか?
- A
手当は担任手当、資格手当、住宅手当などさまざまな種類があり、一つひとつの金額は数千円から数万円程度が多いです。
すべて合算した場合の合計金額は、お勤めの保育園やご自身の状況(扶養家族の有無、居住形態など)によって大きく異なりますので、一概に「いくら」と言うことはできません。
個々の手当金額だけでなく、基本給や賞与も含めた年収額全体で比較検討することが大切です。
- Q給料明細を見ると、手当はどのように表示されていますか?
- A
給料明細での手当の表示方法は、お勤めの保育園によって異なります。
多くの場合、担任手当や資格手当などの具体的な手当名で個別に記載されています。
しかし、「諸手当」としてまとめて表示されている場合もあります。
処遇改善手当についても、基本給やその他の手当に上乗せされて支給されるなど、園によって明細上の表示が違うことがありますので、不明な点があれば総務などに確認しましょう。
- Q処遇改善手当は、全ての保育士がもらえるのですか?また、その金額はどうやって決まるのですか?
- A
処遇改善手当は、国や自治体からの補助金として、保育園を通して保育士の給与改善のために支給される手当です。
原則として、正規・非正規に関わらず保育園に勤務する保育士が対象となります。
金額は、お勤めの保育園の状況(職員数や運営状況など)や、ご自身の経験年数、役職(リーダー、副主任など)に応じた加算によって決まります。
正確な金額や支給方法は、園によって異なりますので、就業規則などで確認してください。
- Q担任手当や資格手当は、必ずもらえる手当ですか?
- A
担任手当や資格手当は、法律で支給が義務付けられている手当ではありません。
そのため、これらの手当が支給されるかどうか、またその金額や条件は、お勤めの保育園を運営する法人の規定によって決まります。
支給される園と支給されない園がありますので、求人情報や雇用契約書で確認することが非常に重要です。
- Q住宅手当や家賃補助制度を利用するための条件は何ですか?
- A
住宅手当や家賃補助制度の対象となる条件は、お勤めの保育園の規定によって異なります。
多くの場合、一人暮らしで賃貸住宅に住んでいる方が対象となります。
持ち家の方は対象外となる場合が多いです。
また、国や自治体が実施している保育士宿舎借り上げ制度を利用する場合も、住宅手当は支給されないことが一般的です。
具体的な支給条件は、園の就業規則や福利厚生の項目で確認しましょう。
- Q手当を含めた給与額は、公立と私立で違いがありますか?
- A
公立保育園で働く保育士さんの給与や手当は、地方公務員の給与規定に基づいています。
一方、私立保育園の場合は、運営する社会福祉法人や株式会社などの規定によって大きく異なります。
一般的に、公立は安定した給与体系である傾向があり、私立は園によって手当の種類や金額に大きな差が出やすい傾向があります。
処遇改善手当なども加わりますので、単純に基本給だけでなく、手当を含めた総支給額や年収で比較検討することが重要です。