これから保育士を目指す方、保育士として働いていて一人暮らしをしようと思っている方。
そんな方に、保育士の一人暮らしの注意点やコツなどを紹介します。
一人暮らしをした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の一人暮らしは可能?
保育士が一人暮らしをすることが可能か不可能かというと可能ではあると思います。
保育士の手取りが15万円〜20万円ぐらいであることを踏まえると、後述しますが、決して余裕のある贅沢な生活をすること、たくさんの貯金をすることなどは難しいです。
こちらも後述しますが、自治体が実施している「保育士宿舎借り上げ制度」が利用できれば、余裕を持った一人暮らしが可能になります。
保育士の一人暮らしのメリット・デメリット
保育士の一人暮らしのメリット・デメリットを紹介します。
保育園の近くに住むことができる
就業している保育園の近くに住むことができるのは一人暮らしの一番のメリットと言っても過言ではないです。
保育園への通勤時間は毎日、往復分がかかるので、保育園の近くに住めるということは、仕事にかかる時間を減らすことに繋がります。
毎日、たかが片道30分だけの通勤時間といっても、一日で一時間、月で20時間程度になります。
年間に換算する240時間もの時間が、ほかのことをする時間に利用できることになります。
保育園の求人を広い選択肢から選ぶことができる
実家などの固定された場所から就業する保育園を探すということになるとどうしても通える範囲で選択肢が限られてしまいます。
もう、近隣の保育園を知り尽くしているので働きたい場所がないという方も多いのではないでしょうか。
一人暮らしをする場合は、働く保育園を決めてから住む場所を決められるので、実質的に保育園の制限はなくなります。
自由な時間が増える
実家にいるとなかなかできないこと、例えば、友達を家に呼んでパーティをする、自分だけの空間を作れる、好きなときにご飯をたべ・好きなときに寝ることができる、などです。
一人暮らしだと、このように家での過ごし方を自由な裁量で決めることができます。
一人だと寂しい
人によりますが、一人だと寂しいという人には一人暮らしはなれるのが大変かもしれません。
実家にいる時はわいわいがやがやで、逆に迷惑とも思っていた家族の存在などが、いざ一人暮らしを始めてみるとなくなってしまって寂しいということもよくあることです。
自由に使えるお金が減る
保育士の一人暮らしの一番のデメリットはお金の面です。
もし今が、実家ぐらしであれば、毎月相当な金額が追加でかかります。これについては後述の保育士の一人暮らしの生活費について
保育士が一人暮らしをするメリットを、その金額をかけて得ているということになります。
その価値に値するかどうかは、しっかりと考えてから一人暮らしを検討すべきかもしれません。
自己管理能力が身につく
自炊・料理、洗濯、掃除などの家庭において必要な自己管理のスキルが身につきやすいです。
男女問わずに、生きるために必要なスキルが身につくというメリットがあります。結婚などを考える場合も、アピールが可能な能力になると思います。
また、保育士としても家庭の大変さを知るということは、保護者の気持ちに寄り添うことができるきっかけにもなると思います。
保育士の一人暮らしの生活費は?
保育士の一人ぐらしにかかる最低限の生活費は以下のようになります。
- 家賃:6万円
- 参考 (ワンルーム)
- 東京:6万円程度
- 大阪:5万円程度
- 神奈川県:5万円程度
- 参考 (ワンルーム)
- 光熱費:1万5千円
- 通信費:1万円
- 食費;3万円(一日1000円)
- 日用品:1万円
合計:12万5千円
これ以外にかかる外食や交際費などが、各々の生活費によってかかってきます。職場の保育園への交通費は支給されるので含まれていません。
家賃はもちろん地域・物件によってかなり前後しますが、セキュリティがしっかりしているワンルームは都内だと6万円ではなかなか厳しいかもしれません。
ただ、東京都や横浜市、大阪市などは家賃は高いですが、保育士の給料に関してもやや高い傾向があります。
食費は一日1000円に設定していますが、うまく自炊すれば半分の一日500円程度に抑えることはできると思います。
通信費(スマホ・自宅のネット回線)はもう少し節約できる可能性があります。保育士の通信費の節約方法については以下の記事も参考にしてください。
少なくとも実家住まいと比べても毎月12万5千円くらいは、消費するお金が増えることになります。 (実家に数万円をいれている方もいると思いますが。)
実家がいかにコスパが良い環境かということがわかると思います。
保育士の一人暮らしの初期費用は?
保育士の一人暮らしの初期費用について解説します。
- 敷金:家賃の一ヶ月分が相場
- 礼金:家賃の一ヶ月分が相場
- 仲介手数料:家賃の一ヶ月分が相場
- その他費用:3〜4万円
敷金・礼金はない物件もあります。うまく賃貸を探すことができれば敷金・礼金なしで初期費用を抑えることが可能です。
仲介手数料は必ずかかってしまいますが、なかには家賃の半月分というところもあるので、不動産を選ぶ前によく見てみましょう。
その他費用は、鍵交換費用やクリーニング費用、保証会社の保証料などになります。ほとんどの場合で必ず必要になります。
最低限の家具家電のコストもかかります。冷蔵庫・洗濯機・電子レンジで3万円ぐらいからになると思います。これに加えて後述する引越し費用がかかってきます。
保育士の一人暮らしの引越し費用は?
引越し費用の相場は一人暮らしの荷物だと5万円〜10万円程度です。
ただ、3月末は引越者が多く、引っ越し費用がかなり高額(場合によっては20万円以上)になるので、できれば避けるか、レンタカーなどでの自力での引っ越しがおすすめです。
実家からの引っ越しだと荷物も最小限にできると思うので、業者を使わずにレンタカーなどで少しづつ運ぶと節約できると思います。
また、保育園によっては就職の際の引越し費用の一部を負担してくれる保育園もあります。求人を探す際に、保育士の転職エージェントに聞いてみるのが良いと思います。
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保育士の一人暮らしのコツや注意点は?
保育士の一人暮らしのコツや注意点を紹介します。
保育士宿舎借り上げ制度が利用できる保育園がおすすめ
保育士が一人暮らしをする際に絶対に活用したいのが、保育士宿舎借り上げ制度です。
これは自治体が実施している制度で、保育園で保育士として働く人の賃貸を保育園が借り上げて保育士を住まわせることができる制度です。
最大月額8万2千円程度の家賃を国や自治体、保育園がほとんど負担してくれます。つまり、月額8万2千円程度の賃貸にほぼ自己負担無しで住むことができます。
制度が利用できるかどうかは、市区町村が制度を実施しているかどうか、保育園で制度を利用できるかどうかで決まります。
市区町村で実施していても保育園が導入していなかったり、別途条件を課している、予算が埋まっているということもあります。
既に保育園に就業中の方は園長などに制度が利用できるかどうか確認してみてください。
これから就業先の保育園を探すという方は、結構複雑なので、まずは地域の事情などを保育士の転職エージェントに聞いてみるのが良いと思います。
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家賃補助がある保育園がおすすめ
保育士宿舎借り上げ制度が実施されていない市区町村の場合は、せめて一人暮らしの保育士に対して家賃補助が貰える保育園がおすすめです。
保育士の給料は安いので、家賃補助がないと一人暮らしの生活はかなり厳しいものになります。家賃補助が貰えるかどうかは保育園によりますが、金額は2万円〜3万円くらいであることが多いです。
なかなか家賃補助がある保育園の求人が見つからないという方は保育士の転職エージェントに聞いてみるのが良いと思います。
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
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保育士は持ち帰りの仕事も多い
保育士は、持ち帰りの仕事も多いという点は一人暮らしをするにあたって留意しておく必要があります。
食事は自炊すれば良い、とか、洗濯なんて簡単、と思うかもしれませんが、実際に保育士が一人暮らしをしはじめると、そうはうまく行かないことが多いです。
ただでさえ日々の仕事で疲れている上に、持ち帰りの仕事まであるからです。そうすると夜はコンビニ弁当、朝食は食べない、洗濯は週末だけ、と不健康な生活になってしまいます。
実家から離れて自由になったことで、仕事のストレスからお酒なども自由に買ってしまって、さらに家計を圧迫してしまうということも想定できます。
ピアノが弾けるかどうかも注意
家で保育園で弾くピアノの練習をしたいという場合は、賃貸を借りる際は楽器を弾いてもよいかという点も確認する必要があります。保育士にとっては、ピアノ練習ができないと困ることも多いですよね。
楽器が禁止されている賃貸も多いので、最近では、ヘッドホンをつないで外に音が出ないようにピアノや鍵盤の練習ができる機材があるので、そちらがおすすめです。
家具家電付きの賃貸について
貯金などがあまりない場合や、長い期間一人暮らしをするつもりがない場合は、家具家電付きの賃貸もおすすめです。
貯金などがあまりない方は、家具家電付きの賃貸であれば、一人暮らしにかかる初期費用を大きく抑えることができます。一人暮らしに必須の洗濯機、テレビ、冷蔵庫などの家電を揃えると安いものでも3万円以上はかかってきます。
また、将来的に結婚をするなどの予定がある場合のように長い期間一人暮らしをする予定がない場合にも家具家電付きの賃貸はおすすめです。
一人暮らし用の洗濯機、テレビ、冷蔵庫などは小さいことが多く、同棲を始める際には、結局新しいものを買わなくてはいけなくなってしまうためです。
貯金について
保育士が一人暮らしをした場合、前述した「保育士宿舎借り上げ制度」が利用できない場合は貯金はほとんど不可能だと思ったほうがよいかもしれません。
保育士の手取り額は様々だと思いますが、月15万円から20万円程度になると思います。手取り額の差は地域の処遇改善の上乗せなどの差がメインになります。
つまり東京などの都心部は保育士の給料は比較的良いですが、その分、家賃も高額になります。
ここから捻出できたとしても月に1万円か2万円が限度になると思います。それに加えてボーナス分を貯金に回せる程度になります。
もちろん、節約を頑張れば頑張るほど貯金は可能ですが、一人暮らしをする前から、節約に過度な期待をするのはあまりよくないかもしれません。
積立貯金など
一人暮らしの保育士は、積立NISAや財形貯蓄などの積立貯金をするのもおすすめです。
積立貯金をすることで直ちに持っているお金が増えるということではないですが、強制的に積み立てられることで、無駄な生活費をへらすことに繋げることができます。
お金があると使ってしまうというような性格の人は、強制的に毎月引き落とされる積立貯金なども検討すると良いと思います。
自炊できる時間、体力が捻出できるかどうか
保育士の一人暮らしにおいては、うまく生活すれば自炊を実現できると思っていても、実際に一人暮らしを始めるとうまく行かないことが多いです。
保育士で日々の仕事に疲れて帰ってくると「今日は疲れてるし買っちゃうか」とつい自分を甘やかしてしまい、余計なコストがかかってしまいます。
自炊は時間も体力もかかるので、まだ一人暮らしを始めていないという方は、試しに仕事帰りに自分で自炊をしてみるとよいかもしれません。
仮に自炊ができたとしても、実家ぐらしの頃と比べて栄養が足りなくなってしまうこともあります。
掃除、洗濯、食器洗いなどの家事にかかるコストも考慮すべき
実家にいた場合は、掃除、洗濯、食器洗いなども両親に任せているということも多いと思います。
一人ぐらしを始めた場合はそれらも自分自身で行う必要があります。保育士の普段のハードな仕事をこなしつつ、掃除、洗濯、食器洗いもしなければいけません。
洗濯や掃除、食器洗いには洗剤や水道代などの費用はもちろん、時間もかかります。
洗濯は毎日する場合は、全自動でない場合は、洗濯機を回して自分で干して取り入れる必要があります。食器洗いは自炊をする場合に、必ず行う必要があります。掃除も定期的に行う必要があります。
それらの作業には金銭的なコストはもちろん、時間的なコストもかかってきます。
保育園から近すぎる物件も注意
保育園から近ければ近いほど通勤は楽になりますが、デメリットもあります。
一つは保護者との遭遇率が高くなることです。保護者の目を気にしてしまうとプライベートも制限されてしまうということもあります。
買い物も自由に行けなかったり、居酒屋などで羽を伸ばすということもやりにくくなるかもしれません。
誰かと一緒に歩いているだけで、保護者に変な噂が広まってしまうこともあります。
もう一つは、保育園からすぐに呼び出せれる可能性があるということです。家からあまりにも保育園が近いと、急に保育士が足りなくなった場合、休みなのに出勤を頼まれるかもしれません。
保育園からあまりに近すぎるのも良くないかもしれません。
これから保育園で働く場合は物件は就業する保育園を決めた後が良い
もし、これから転職や新しく保育園への就業を考えている場合は、一人暮らしの物件は就業する保育園を決めたあとが良いです。
そのほうが就業できる保育園の選択肢が増えるからです。先に一人暮らしの物件を決めてしまうと、そこから通える範囲で保育園を探す必要があります。
前述した保育士宿舎借り上げ制度を利用する場合も、使えるかどうかの条件などは保育園によりますし、賃貸の名義の保育園の法人である必要もあるため、勝手に物件を決めてしまうと利用できなくなってしまう場合もあります。
なので、可能であれば、就業する保育園を決める ー> 物件を決める ー> 引っ越す という手順が理想的です。
まとめ:保育士は一人暮らし可能?生活費の目安は?注意点・コツも紹介!
保育士の一人暮らしに関してまとめると以下のようになります。
- 保育士の一人暮らしは一応可能
- 贅沢な生活は難しい
- 貯金もかなり難しい
- 生活費は今の水準に+10万〜12万円かかることを想定
- 家賃はエリアによって大分違うので注意
- ただ、保育士宿舎借り上げ制度が利用できればかなり余裕がでる
- 一人暮らしをする際は、就業する保育園を決めた後に物件を決めるのが良い
これから保育士を目指す方、保育士として働いていて一人暮らしをしようと思っている方は是非参考にしてみてください。