保育園で働く保育士の皆様。「今月はお金がピンチ!」という状況になってしまっている方はいらっしゃいますか。
保育士の給料は、全産業の平均と比較しても多いわけではなく、特に若手の場合は、手取りが15万円以下という場合もあると思います。そのような状況で生活をしていると、お金が足りないという状況になってしまうこともあるかもしれません。
今回は、保育園で働く保育士の皆様が「お金がない!」「お金が足りない!」という状態なってしまった時にできることや対策などを紹介します。
保育士だけどお金がない!
保育園で働く保育士の方は、手取金額が15万円程度という方もいらっしゃると思います。その金額で、一人暮らしをしていると家賃なども支払っていると、余裕のある生活をしたり、たくさん貯金をするということは難しいですよね。このような状況で生活をしていると、「今月はお金がピンチ!」ということもあると思います。
参考までに、目安として保育士の一人ぐらしにかかる最低限の生活費は以下のようになります。
- 家賃:6万円
- 参考 (ワンルーム)
- 東京:6万円程度
- 大阪:5万円程度
- 神奈川県:5万円程度
- 参考 (ワンルーム)
- 光熱費:1万5千円
- 通信費:1万円
- 食費;3万円(一日1000円)
- 日用品:1万円
合計:12万5千円
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お金がない、足りない保育士がすべきこと
まずは、お金がない、足りない保育士がすべきことについて紹介します。「今月はお金がピンチ!」というような状況の方のために、なるべく即効性のあるものを挙げているので、すぐにお金が無いという状況に対処したい人におすすめです。
支出を見直す
まずすべきことが、「支出を見直す」ということです。次の給料日までに想定される支出の中で、本当に今買う必要があるものなのかどうかということをあらためて考え直すということです。今すぐに買う必要がないものを買わなければ、お金が足りないという状況を打開することができます。
価格比較する、代替する
前項に挙げた「支出を見直す」ということにも関連がありますが、次の給料日までに買うものに対して、価格を比較して、最安値の場所で購入したり、他のより安いものへの代替を検討するということです。例えば、いつもより安いシャンプーを買ってみるとか、いつも安いスーパーなどに行って安い食材を購入するというようなことです。価格を比較する場合は、価格コムなどのサイトの利用がおすすめです。
副業をする
今月お金がピンチという場合は、副業をして一時的にお金を稼ぐという選択肢もあります。
- ベビーシッター
- 宅配サービス
- アルバイト
などの副業の選択肢があると思います。単発の派遣の仕事などであれば、選考等も無い場合もあります。ものによっては、当日払や翌週払いなどをしてもらえる副業などもあるので、条件をよく確認して挑戦してみましょう。
ただし、保育園の就業規則によっては、副業が禁止されている場合があるので注意しましょう。あまりに生活ができないほどに、金銭的に追い込まれているという場合は、保育園と相談をして一時的に副業を容認してもらうという手もあるでしょう。また、副業をしたらすぐに保育園バレるわけではありませんし、バレたとしてもすぐに罰則や解雇となることは稀だと思うので、本当にピンチという場合は、自分自身の責任で副業をするかの判断をするのも良いでしょう。
クレジットカードを利用する
クレジットカードは、特定の期間内に利用した金額を、翌月等にまとめて銀行口座から引き落とされるシステムです。そのため、その時点で仮に、お金が口座に不足していたとしても、利用枠分は利用することができます。クレジットカードの引き落とし日などは、カード発行会社によるので、自分のカードの引き遅し日を確認しましょう。ただし、クレジットカードによく似たデビットカードは即時、口座から引き落とされるので注意が必要です。
ただし、クレジットカードの利用はお金が足りていないという状況に対して、お金が増えるわけでなく根本的な解決にはなっていないという点に注意が必要です。クレジットカードの利用は、後払いの借金と同じなので、後々自分の首を締めることなります。そのため、その時に購入しないと健康や命に危険があるもの以外にはなるべく利用しないのが懸命です。水や最低限の食料、光熱費や仕事に行くための交通費などの、現状の生活を継続させるために利用するようにして、使いすぎには注意しましょう。
行政支援やサービスの利用を考える
最後に、「今月はお金がピンチ!」という方が利用を検討すべきなのは、行政が実施している支援・サービスです。国や自治体は、生活困窮者向けに様々な支援を行っています。これらの支援のほとんどは、黙っていても自動的に支援してくれるというものはほとんど無く、自分自身で条件や利用方法を確認して、申請をする必要があります。どのような支援があるかについても、住んでいる自治体によっても異なるので、注意が必要です。
また、昨今は、新型コロナウイルスの流行や、戦争などによる物価高などの影響を受けて、国や各自治体がそれぞれ、生活困窮者向けに支援などを実施していることがあります。支援の内容や条件などは随時更新されるので、最新のものをチェックして利用するようにしましょう。
何から調べたり、手を付けたらよいかわからないという方は、まずは、住んでいる市区町村の生活支援の窓口に相談してみましょう。
窓口の名称は各市区町村で統一されておらず、
- 生活自立相談窓口
- 自立支援課
- 生活福祉課
- 生活支援課
というような名前であるのが一般的です。どの窓口に行けばよいかわからないという方は、役所の受付で確認するのも良いでしょう。
お金がない、足りない保育士がしないほうが良いこと
ここからは、先程とは逆にお金がない、足りない保育士がしないほうが良いことについて紹介します。
借金する
消費者金融や友人・知人、家族などに対しても、借金をするということはおすすめできません。消費者金融は金利が高いので、後々の自分の首を締めることになります。友人、知人、家族なでへの借金はトラブルに発展してしまう恐れもあります。
クレジットカードのリボ払いを利用する
クレジットカードのリボ払いは、手数料を支払うことで毎月の支払額を一定にするという支払い方です。このリボ払いの手数料は非常に高額なので、後々の自分の首を締めることになります。借金とほぼ同等で、毎月、返しても返してもなかなか残額が減らないということにもなりかねないです。
ギャンブルする
ギャンブルは、現金を減らしてしまうリスクがあるので、やらないほうが良いでしょう。
保育士が「今月はお金がピンチ!」となる前にできること
最後に保育士が「今月はお金がピンチ!」となる前にできることを紹介します。先程挙げた対処法は、あくまでも一時的な対処に過ぎず、対処法としても選択肢は少ないです。そして、根本的なお金がないという状況を改善することはできません。
ここでは、そもそも「今月はお金がピンチ!」となるべくならないようにするために保育士ができることを紹介します。
収支を把握する
自分自身の収支を正確に把握するということです。つまり、手取りの金額はいくらで、支出は何にいくらを払っているのかということを明確にするということです。これができていないと、後述する今後の支出計画を明確にすることができません。
おすすめの方法は、支払いをクレジットカードで統一するということです。クレジットカードで購入すれば、明細は残りますし、アプリなどを利用して後からいつでも利用状況を見ることができます。自動で家計簿をつけてくれるようなアプリやサービスもあります。これを利用すれば、現金で買ったものレシートだけを残しておけば、支出の管理ができます。
今後の支出の計画する
過去の支出を振り返って、無駄な買い物をしていないかということをチェックします。
- 不要なサブスク(音楽、動画等)
- 買いすぎている娯楽品
- 被服費
などを確認して、今後の自分の消費行動に変化を加えるようにしましょう。
続いて、生活費全体を見直すようにしましょう。特に、
- スマホ代
- 保険料
などは、安いものに見直すことができるので、高額になってしまっているという方は、この機会に安くできないか検討してみましょう。
家賃を下げる
続いての支出を下げる方法は、家賃を下げるということです。
- 実家に帰る
- 家賃の安い部屋に引っ越しする
- 同棲する
- 保育士宿舎借り上げ制度を利用する
一時的には引っ越し代などかかかってしまうことになりますが、長期的に見たら支出を抑えることができます。また、「保育士宿舎借り上げ制度」は、国と自治体が実施している保育園で働く保育士向けの賃貸補助になります。これに関しては、勤めている保育園で利用ができなければ、転職をする必要があります。
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貯金をする
貯金をしておけば、急な出費が必要になった時に、「今月はお金がピンチ!」という状況を避けることができます。貯金の方法に関しては、前項までにあげたとおり、支出を下げることと、後述する収入自体を増やすことも重要です。それぞれの対策をした後に余った部分を貯金に回すということになるでしょう。
収入を増やす
ここまで紹介した方法は、あくまでも、現状の給料のまま生活費を抑えるという観点での対策になります。ここからは、支出である生活費の削減ではなく、収入を増やすという部分での対処法になります。収入を増やすための対処法になります。
昇給を目指す
保育士が収入を増やす方法の一つ目は昇給を目指すということです。勤めている保育園によって、昇給基準は様々です。例えば、キャリアアップ研修を受けたり、役職についたり、担任を持ったりなどです。自分が勤めている保育園の昇給基準を確認して、昇給を意識して日々の仕事をしてみましょう。
残業をする
保育園で働く保育士の方であれば、残業をすることで、毎月の給与額を上げることができるでしょう。例えば、1時間残業をすれば、正職員の保育士であれば、給料によりますが、1500円前後の時間外の割増賃金の支給を受けることができます。
特に、持ち帰りの仕事などでサービス残業をしてしまっている場合は、保育園での残業とすることで残業代の支給を受けることができます。もし、残業代を支払ってくれないような保育園であれば、違法残業を強いられていることになるので、後述する転職を検討したほうが良いでしょう。
副業する
保育園での給料自体はなかなか簡単に上げるということは難しいです。保育園の状況によっては、役職者に空きがなかったりすることもあると思います。そういった場合は、勤めている保育園以外から収入を得る手段を持つということです。
保育士の副業に関しては、以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。
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転職する
最後に、もし今働いている保育園で貰っている給料があまりにも周辺の保育園の相場と比較してやすいという場合は、転職も検討しましょう。周辺の保育園の求人情報などを見れば、おおよその給与もわかると思います。自分が貰っている給料よりも高いといころが多ければ、転職することで給与アップすることができます。
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