目次 | 内容 |
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パート保育士がシフトを減らされた! | ・月の出勤回数が減る、または発表済みシフトの直前で勤務不要となるケースが発生 ・急なシフト減は収入減少や私的予定変更につながり、生活に大きな影響を及ぼす ・保育士が常態的に不足している園では、逆に規定以上のシフト増を要請される場合も |
なぜシフトを減らされる? | ・登園する園児の減少による必要な保育士数の削減が主な理由 ・人件費を節約するため、正規職員よりもパート保育士のシフトが優先的に調整されがち ・保育士の能力不足や勤務態度、または園長など管理者の個人的感情による制裁的な意味合いも要因 |
勝手にシフトを減らすのは違法? | ・園による一方的なシフト減が違法かどうかは、個々の雇用条件によって判断が微妙で曖昧 ・詳細については労働関連に詳しい弁護士や労働基準監督署への相談を推奨 ・もし違法性が認められれば、休業手当の請求や労働条件の改善を求めることが可能 |
シフトを減らされた場合の対処法は? | ・まずは園長などの管理者に直接相談し、シフト減が生活に与える具体的な影響を伝える ・雇用時に「週何日以上」などの勤務条件を締結している場合、その条件に戻すよう交渉が可能 ・解決が難しい場合は、労働関連の専門家や公的機関に相談を検討 ・理不尽な状況が続く場合は、保育士不足の現状を踏まえ転職を視野に入れる ・急な収入減を補うため、ベビーシッターサービスなどの副業で一時的にカバーする選択肢も有効 |
パートでも事前の雇用条件の締結が大切 | ・パートとして働く前に、希望する勤務日数や時間などの条件を園に明確に伝えることが重要 ・後々のトラブルを避けるため、事前に雇用条件をしっかり取り決めることが不可欠 ・保育士転職サイトを利用することで、希望条件に合った求人の紹介やエージェントを通じた条件交渉が可能 |
まとめ:パート保育士で園にシフトを減らされた(増やされた)!対処法などはある? | ・パート保育士がシフトの変更に悩むことは多く、一方的な変更は生活に影響が大きい ・違法性の判断は曖昧だが、現状を黙って受け入れずに園に相談することが重要 ・シフト変更の背景には園側の都合や個人の評価など様々な理由がある ・不当なシフト減の場合、法的手段や専門機関への相談も選択肢に入れることが可能 ・まずは園長や責任者に直接相談し、雇用条件について話し合うことが解決への第一歩となる ・現状が改善しない場合や、これから新しい園で働く場合は、転職サイトで事前に雇用条件をしっかり確認し交渉することが大切 |
よくある質問(FAQ) | ・収入面の不安: 園長に理由を尋ね、生活への影響を伝え、雇用契約を確認。改善なければ労働基準監督署への相談を検討 ・増えるシフトに無理: 具体的な希望を園長に伝え、家庭事情などを丁寧に説明。勤務量調整の相談が重要 ・話し合いの記録: シフトに関する全てのやり取りを詳細に記録し、客観的な証拠として活用 ・交渉がうまくいかない: 労働基準監督署や総合労働相談コーナーなど、外部の専門機関への相談も可能 ・一方的な変更の法的問題: 同意のない労働条件変更は原則不可。雇用契約を確認し、不当と感じたら専門機関へ相談 ・新しい園探しでの注意: 希望条件を明確にし、転職サイトやエージェント活用で事前確認と書面での契約締結を推奨 |
- パート保育士がシフトを減らされた!
- 逆にシフトが増やされた!
- シフト、勤務体制が採用時の話と違う!
パート保育士として働いているみなさん、園からシフトを一方的に減らされたり、逆に増やされたりして困っていませんか?このようなシフトの変更は、ご自身の生活に大きな影響を与える深刻な問題です。
私は、保育園や幼稚園、認定こども園での勤務経験と、パートとしての経験もあります。
その中で感じた、シフトに関するお悩みを解決するために、この記事では具体的な対処法や交渉術、そして解決策をご紹介します。

園にシフトを相談するのは気が引けるけれど、今の状況をどうにかしたいです。

黙って受け入れているだけでは改善されないので、ぜひ一度保育園の園長などに条件を相談しましょう。
パートとして勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
パート保育士がシフトを減らされた!
パート保育士がシフトを減らされるというのには大きく2つのパターンがあると思います。それらを紹介します。
月の出勤回数が減らされたというパターン
週何回の出勤というのはそれぞれの保育士ごとにある程度決まった形で雇用されていると思います。もちろんその中にはさらに細かく一日何時間週何日と決めている場合や、曜日まで指定されている場合があると思います。
次月のシフトは前月までには発表されていることが多いと思いますが、シフトを見たら、出勤回数が大幅に減っているというパターンです。
例えば、今まで週4回の出勤だったのが、事前の相談もなく週3回に減っているというようなことです。
パートの収入が急に極端に減ってしまうのは、さまざまな生活のやりくりをしていくなかでも非常に困ることだと思います。
出勤の必要が無くなるというパターン
翌月のシフトなどが発表された後に、直前になって園長などから「○日は来なくて良いよ」と言われるパターンです。
シフト上は出勤日になっていましたが、なんらかの理由によって出勤の必要がなくなったので、急遽来なくて良いという場合です。
当然、自分は勤務するつもりで他の予定などもいろいろ調整しているので、地味に迷惑な話ですよね。もちろん給料もその分減ってしまいます。
掛け持ちで仕事をしていたり、友人などとの予定なども立てていたと考えると、非常にもったいなく迷惑なことです。
逆にシフトを増やされたというパターンも
勤務する保育士が常態的に不足している保育園でよくあるパターンです。園児の数に必要な保育士というのは決まっているので足りなければ、保育士を増やす必要があります。
保育士が足りないので、パートでも規定以上にたくさん出勤をしてもらいたい場合です。
週○日ぐらいならと思ってパートを始めたら、徐々にシフトが増やされていくというのはよくあることだと思います。
このように逆に、シフトを勝手に増やされるという問題も保育園では起きやすいです。
「聞いていた話と違う!」というトラブルも保育園での就職においてはよく起こってしまいがちです。
なぜシフトを減らされる?
前述したパート保育士がシフトを減らされるということはなぜ起きるのでしょうか。
なぜパートやアルバイトの保育士のシフトが減らされるのか(増やされる)については大きく二通りの理由があります。
必要な保育士の人数が減ったため
保育園でよくあることは、登園する園児の人数が少なくなって、必要な保育士が減ったという場合です。例えば、土曜保育などで、利用者が急遽減るということは保育園であればよくあることだと思います。
このような場合に、パート保育士のシフトを休みにするという対応を取る場合があります。保育園としては、このような対応をすることで人件費の節約を行うことができます。
もちろん正職員の保育士を休みにしてもよいのですが、正職員は月の勤務日数が厳格に決まっていることが多いので、どこかを休みにすると、どこかで出勤を増やす必要が出てきます。その結果が真っ先にパートで雇用されている保育士にしわ寄せが行くという事情があると思います。
最近の例では、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、臨時休園になったり登園自粛などにより園児数が減った場合に、パート保育士の出勤を減らすということも起きています。
制裁の意味合いのため
制裁というとちょっと大げさかもしれませんが、保育園は運営が円滑に進むように保育士のシフトを組む必要があります。
- 保育士の能力不足
- 保育士の勤務態度
- 園長などの管理者の感情によるもの
このような事情によって、園長などの管理者が特定の保育士のシフトを削るということもあり得ます。
保育園としては、園の運営が円滑に進むようにシフトを組みたいという思いがあると思うので、それが達成できるように、特定の保育士の出勤を増やしたり、減らしたりということをする場合もあります。
例えば、乳児の担当ができる保育士が少ないというような場合は、乳児経験のある保育士のシフトを増やして、幼児担当のパート保育士のシフトは減らさざるを得ないというような形です。
また、遅刻が多いなどの勤務態度などが原因でシフトを減らすということもありうると思います。他に勤務を希望しているパートの保育士などがいればそちらを優先してしまうかもしれません。
ただ、なかには、園長の好き嫌いのような不合理な個人的な感情で特定の保育士を優遇したり、逆に冷遇するということもないとは言えないと思います。
もちろん、理由に関しては聞いたとしても本当のことを答えてくれるという保証はないです。
勝手にシフトを減らすのは違法?
保育園がパート保育士のシフトを減らしたりするということは、調べた限りでは、微妙で曖昧な問題のようです。
個々の条件によっても変わると思うので、詳細は労働関連に詳しい弁護士や、労働基準監督署などに相談をすることをおすすめします。
もし、違法性などが認められれば、改善をしてもらったり、急遽減らされたシフトに関して休業手当のような形の保障などを請求することができるかもしれません。
シフトを減らされた場合の対処法は?
シフトを減らされても構わないという方もいるかもしれませんが、シフトが減ると生活が出来ないという方もいると思います。
特に急遽シフトが減らされると、その日が出勤で予定を組んでいたのも台無しになってしまいます。
まずは、園長などの管理者に相談するのがおすすめです。シンプルに、生活費が稼げないということで相談してみるのが良いと思います。逆にシフトを増やされたという場合も同様です。
パートとして雇用される際に、事前に「週何日以上というような勤務条件」などを締結している場合は、再度シフトを元の条件に戻してもらうように交渉することができると思います。
もしそれでも難しいようであれば、前述の通り、労働関連に詳しい弁護士や、労働基準監督署などに相談をしてみて、改善できるかどうかを聞いてみると良いと思います。
ただ、「園長などのシフトを決める管理者の感情によるもの」で理不尽にシフトを削られている場合は、最終的には転職などを検討したほうが良いかもしれません。
その時点であまり良い保育園とは言えませんし、今なら保育士不足で保育園の働き口もたくさんあるので、その保育園に固執する必要はないかもしれません。
新たな保育園に就職する際は、事前にしっかりと、「週何日以上というような勤務条件」を取り決めすることをおすすめします。
急なシフト調整の場合は、ベビーシッターのキッズラインなどの副業でカバーもおすすめ
キッズラインは、ベビーシッターとシッターサービスの利用を希望する保護者のマッチングサービスです。好きな時給を設定して、好きな時間に仕事をすることが可能です。もちろん、仕事をまったくしない月があっても問題ないです。
ベビーシッターのキッズラインは、一度サポーターとして登録をしておけば、依頼さえあれば翌日や当日のの仕事を受けることも可能です。
急遽シフトを減らされてしまって給料が減ってしまう分をカバーすることができます。単純に副業としても高時給でベビーシッターの仕事を引き受けることができるので、おすすめです。
ベビーシッターのキッズラインについては以下の記事でも解説しています。
パートでも事前の雇用条件の締結が大切
パート保育士を目指している方にも、
- 週○日以上働きたい
- 週○日以下に抑えたい
など人によって条件は様々だと思います。たくさん働いて稼ぎたい人もいれば、ちょっと小遣い程度に稼ぎたいこともあると思います。
パートやアルバイトの保育士は、このような雇用の希望条件を事前に園長などにしっかりと伝えておくことが大切です。後々の我慢やトラブルにならないためにも、パートでも事前の雇用条件の締結が大切です。
おすすめはパートであっても保育士の転職サイトを活用することです。転職サイトを利用すれば、事前に雇用条件をしっかり伝えた上で求人を紹介してくれます。
より慎重な場合は、エージェントを通して、契約条件などの通知書などを保育園側に用意してもらうこともできます。時給アップなどのその他の条件交渉なども任せることができます。
なにより、面接のスケジュール調整や保育園への質問や連絡も代行してくれるのが便利です。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです! - ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ
パート保育士としてシフトの変更に悩むことは珍しくありません。保育園がパート保育士のシフトを減らしたりするということは、調べた限りでは、微妙で曖昧な問題のようでした。
ただし、黙って受け入れているだけでは改善されないので、一度保育園の園長などに条件を相談することをおすすめします。
園からの一方的なシフト変更は生活に大きな影響を与えかねないため、現状を改善するためには具体的な行動を起こすことが大切です。
この記事では、パート保育士のシフト問題について、以下の点が重要です。
黙って受け入れているだけでは、あなたの働きやすい環境は変わりません。
まずは思い切って、園の責任者にあなたの希望を伝え、希望する働き方に向けて一歩踏み出しましょう。
また、これから新しい保育園で働くというパート保育士の方は、パートでも事前の雇用条件の締結が大切です。保育士転職サイトを利用するなどしてきちんとした条件確認を行ってから入職しましょう。
よくある質問(FAQ)
- Qシフトが減らされたとき、収入面での不安があります。どのように対応すれば良いでしょうか?
- A
まず園長や責任者の方に、なぜシフトが減らされたのか具体的な理由を尋ねてみましょう。
ご自身の生活への影響を具体的に伝えることが大切です。
同時に、雇用契約書や就業規則を確認し、所定労働時間と実際に勤務する時間の乖離がないかを確認します。
もし経営上の理由で休業を命じられた場合は、休業手当の対象になることがあるので、これも確認しましょう。
状況が改善しないようであれば、労働基準監督署や都道府県労働局に相談することも検討すると良いです。
- Q増えるシフトに無理を感じています。どのように希望を伝えたら良いですか?
- A
増えるシフトに無理を感じたら、「週〇日まで」「一日〇時間まで」といった具体的な希望を明確にして園長に伝えましょう。
ご自身の家庭の事情やプライベートとの両立が難しいことなどを丁寧に説明することが大切です。
勤務時間変更の合意がない一方的な変更は、原則として認められていません。
園に業務量の調整や他の職員への割り振りなど、負担を軽減できる提案がないか相談してみましょう。
- Qシフトに関する話し合いで、記録を残しておく必要はありますか?
- A
はい、シフトに関するやり取りは、詳細に記録を残しておくことをおすすめします。
シフト変更の指示があった日付、具体的な内容、担当者、それに伴う会話やメールの内容などを具体的にメモしておくと良いです。
口頭での指示であっても、いつ、誰が、何を言ったのかを記録することで、後から状況を説明する際に、客観的な証拠として役立ちます。
- Q園とのシフト交渉がうまくいきません。他にはどこに相談できますか?
- A
園との交渉が難しいと感じたら、外部の専門機関に相談することもできます。
労働基準監督署では、労働関係法令に関する指導や、個別の労働紛争解決支援を行っています。
また、都道府県労働局に設置されている総合労働相談コーナーでは、労働問題全般について無料で相談できます。
もし園に労働組合がない場合は、個人で加入できるユニオン(合同労組)を利用したり、法的な解決が必要な場合は労働問題に詳しい弁護士に相談することも検討しましょう。
- Q園からの一方的なシフト変更は、法的に見て問題ないのでしょうか?
- A
原則として、園があなたの同意なく一方的に労働条件、特にシフトを含む勤務時間を変更することはできません。
雇用契約書や就業規則で定められた労働時間を超える勤務や、極端なシフト減は、労働基準法やパートタイム・有期雇用労働法に抵触する場合があります。
ご自身の雇用契約内容をしっかり確認し、不当な労働条件だと感じたら、先ほどお話しした専門機関に相談することで、法的な観点から具体的なアドバイスを得られるでしょう。
- Qこれから新しい保育園を探すのですが、シフトのトラブルを避けるために注意すべきことはありますか?
- A
新しい保育園を探す際には、ご自身の希望する働き方や労働条件を明確にしておくことが非常に大切です。
「週何日働きたい」「一日何時間まで」など、具体的な勤務条件を事前に園としっかりすり合わせましょう。
保育士の転職サイトを利用すると、あなたの希望する雇用条件を伝えた上で求人を紹介してくれますし、エージェントを通して条件交渉を任せることも可能です。
入職前に、書面で契約条件の確認を行うこともおすすめします。