これから保育園を退職するという保育士の皆様。
そんな方のなかには、退職日当日をどう過ごせば良いかわからないという場合もあると思います。今回は、保育士が保育園の退職日(最終出勤日)にやるべきこと一覧について紹介します。
複数回の退職、転職経験があります
円満退職、円満でない退職の経験もあります
その経験が参考になればと思います
- 転職先が決まった保育士が退職までの全体流れ
- 転職活動を行う
- 転職先の保育園から内定を貰う
- 転職先の保育園への入職日を決める(内定を受諾する)
- 現在の保育園の退職日を決める
- 就業中の保育園に退職の意思を伝える
- 退職届を提出する
- 同僚に退職することを伝える
- 同僚等に仕事の引き継ぎ等を行う
- 自分の私物を整理する
- 残っている有給休暇を消化する
- 残りの勤務を無事におえる
- 保育士の退職日(最終出勤日)とは
- 保育士が保育園の退職日(最終出勤日)にやるべきこと一覧
- 引き継ぎを行う
- 職員に退職の挨拶をする
- 保護者の方に挨拶をする
- 私物を持ち帰る
- 園の備品を返却する
- 受け取るべき書類と時期を確認する
- 返却すべき書類と時期を確認する
- 【補足】通勤定期券はどうなる?
- 保育士が保育園の退職の際に貰うべき書類
- 保育士が保育園の退職の際に返却する物
- 退職の際に取っておくべき物、残しておくべき物
- 【おまけ】保育園から保育士が退職する際にお礼のお菓子は必要?
- まとめ:保育士が退職日までと最終出勤日にやることまとめ
転職先が決まった保育士が退職までの全体流れ
転職先が決まった保育士が退職までの全体流れは以下のようになります。
- 転職活動を行う
- 転職先の保育園から内定を貰う
- 転職先の保育園への入職日を決める
- 退職希望日を決める
- 就業中の保育園に退職の意思を伝える
- 就業中の保育園に退職届を提出する
- 現在の同僚に退職することを伝える
- 同僚等に仕事の引き継ぎ等を行う
- 自分の私物を整理する
- 残っている有給休暇を消化する
- 退職をする
これらのステップについてそれぞれ詳細を説明していきます。
転職活動を行う
まずはじめは転職活動を始めるということからです。この記事を読んでいるということは、既に転職活動をして、転職先の保育園が決まっている方もいらっしゃると思います。
転職活動はまだ始めていないという方は、就業しながらの転職活動として、保育士転職サイトを活用することをおすすめしています。
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転職先の保育園から内定を貰う
続いては、面接や見学等をへて転職先となる保育園から内定を貰うというステップになります。
内定をもらった際は、 必ず「内定証明書」を書類で貰うようにしましょう。 もちろん、口頭だけでも採用の内定は有効ですが、後々になって言った言わないのトラブルを防ぐために内定証明書は基本的に書面で受け取るようにしましょう。
内定証明書は、保育園の職員として内定したことを証明してくれる書類になります。自分の氏名や給与などの大まかな条件、勤務開始予定日などが記載されています。給与などの条件面はできるだけ細かい内容を記載して貰うようにしておくと、後々のトラブルを防ぐことができます。
転職先の保育園への入職日を決める(内定を受諾する)
転職先の保育園から内定をもらった後に決めなくてはいけないことは、転職先の保育園への入職日になります。それはつまり、その保育園からの内定を受諾するということになります。内定の受諾は別途書類等を転職先となる保育園に送付する必要がある場合が多いです。
この入職日が決まらないと、現在勤めている保育園の退職日が決めることができません。基本的には、入職日の前日までに現在の保育園が退職できていれば良いです。ただし、退職日から入職日までに期間が空いてしまうと、その間は当然ですが無給の状態になるので注意しましょう。必ずしも、退職日の翌日からすぐに働き始めなくてはいけないというわけでもありません。既に退職している、もしくは、退職日が決定されているという方は、その日以降の好きなタイミングを入職日にしましょう。
もっとも入職日に関しては、保育園の面接の際などで既にお互いに取り決めがなされていることもあると思うので、その際はその取り決めに従うようにしましょう。内定をもらった後にその日付までに現在の保育園を退職できないということになると、内定の取り消しにあってしまう場合もあるので注意しましょう。ただし、退職日が最短で2週間以上、余裕を持って1ヶ月程度先であれば、どんな事情があろうとも退職ができないということは基本的に無いはずです。
また、保育園で働く保育士に関しては、交渉次第で入職日を多少前後してくれる場合もあります。どうしても現在の職場と折り合いがつかないという場合は、転職先の保育園に相談してみましょう。
現在の保育園の退職日を決める
転職先の保育園の入職日が決まったら、現在の保育園を退職する日付を決めましょう。退職日が最短で2週間以上、余裕を持って1ヶ月程度先であれば、基本的には自分が希望の日付で問題ないです。
無給の状態を作りたくないという場合は、退職日から入職日までに期間が空いてしまわないように、退職日の翌日が新しい保育園の入職日となるようにすると良いでしょう。逆に、少しの期間は休暇を作りたいという場合は、入職予定日よりも早めに退職して休みの期間を作るというのも良いでしょう。必ずしも、退職日の翌日からすぐに働き始めなくてはいけないというわけでもありません
就業中の保育園に退職の意思を伝える
就業中の保育園に退職の意思を伝えるということは、転職を考える保育士が一番やりたくないことかもしれません。ですが、就業中の保育園に退職の意思を伝えないことには退職が進まないので、決まり次第できる限り早く伝えるようにしましょう。
退職の意思を伝える際は「辞めるのであれば早く辞めてほしい」や「最低でも○月までは働いてほしい」と言われることもありますが、これはあくまでも保育園側からのお願いになるので、必ずしも従う必要がありません。 あくまでも、自分の希望する日程に退職する意思を伝えれば問題ありません。ただし、直近すぎる退職日(目安として2週間以内)である場合は、2週間以降の日付の退職に変更しなければいけない可能性もあるのでその点だけは注意しましょう。
退職届を提出する
退職届けに関しては、就業中の保育園に退職の意思を伝える際に同時に用意していて提出しても良いです。ですが、保育園側が望むフォーマット等があるかもしれないので、退職の意思を伝えた際に、指定のフォーマットがないかどうか確認しましょう。特にない場合は、インターネット上にあるサンプルなどを参考に退職届を自分で用意して提出しましょう。退職に関しては、きちんと意思が伝わっていれば良いので、必ず記載しなければいけない項目などがあるわけではないので、あまり気難しく考える必要はありません。
同僚に退職することを伝える
続いては、任意ではありますが、同僚に退職することを伝えましょう。それぞれの同僚との関係性にもよりますが、必ずしも退職が決まり次第、全員に報告する必要があるというわけではありません。仲の良い人にだけ伝えたり、引き継ぎが必要な立場の人だけに伝えるということでも問題ありません。 伝える時期も、急いで伝える必要はないので、あくまでも自分が残りの期間を働きにくくならないようなタイミングを意識するようにしましょう。
保育園に退職の意思を伝えるよりも前に、同僚に退職することを伝えてしまうと、保育園に漏れ伝わってしまって心象が悪くなる場合もあります。退職できないように対策を打たれてしまう場合もあります。
同僚等に仕事の引き継ぎ等を行う
引き継ぎについては、保育園側の指示に従って残りの勤務期間の業務として行えばよいです。転職するタイミングによって誰に何を引き継げばよいかわからないという可能性もあるので、園長や主任保育士などの指示に従えば問題ありません。退職届を提出する際に、引き継ぎすべき内容と相手について確認すると良いと思います。
自分の私物を整理する
ここまでのステップが終わったら、退職日に向けて徐々に保育園にある自分の私物を整理していきましょう。退職日(最終出勤日)までに私物が整理できていなかったり、引き取り忘れてしまうものが出てしまうと、退職日以降に呼び出されて引き取らなくてはいけなくなってしまう場合もあります。退職時の雰囲気や人間関係にもよりますが、退職日以降にまた保育園に訪れるというのは気まずい場合もあるので注意しましょう。
また、特に保育園で働く保育士の場合は、自分の私物と保育園の備品との区別が難しいものもあると思います。例えば、自分が自腹で買った絵本は誰のものなのかというようなことです。後からトラブルになるのを防ぐために、判断が難しいものは勝手に自分の判断で決めずに、園長などの責任者に確認をとって判断しましょう。
残っている有給休暇を消化する
退職日までにやることのうち、残っている有給休暇を消化することも忘れないようにしましょう。
残っている有給休暇の消化のスケジュールに関しては、「就業中の保育園に退職の意思を伝える」際に同時に園長に相談してみるのが良いでしょう。有給休暇の取得は労働者の権利なので、退職するからと言って基本的には拒否できないはずです。
保育園の自分の仕事的に有給休暇を消化できる暇が無いという場合は、退職日を後ろ倒しにするということも選択肢の一つです。もちろん、転職先の入職日にもよりますが、残っている有給休暇を消化できるということは、その分の給与を受け取れるということになるので、消化するメリットは大きいです。
残りの勤務を無事におえる
最後に、転職先が決まった保育士が退職までにやらなければいけない大切なことは、残りの勤務を無事におえるということです。退職までになにかトラブルがあっても後味が悪いですし、保育士として問題行動を起こしてしまった場合は、転職自体にも影響があるかもしれません。事故なく楽しく残りの期間の勤務を安全に勤め上げましょう。
保育士の退職日(最終出勤日)とは
保育士の退職日とは、その保育園に在籍している最後の日で雇用契約が終了する日になります。そして、最終出勤日は、最後に出勤する日のことを指します。そのため、退職日と最終出勤日は厳密には異なることもあります。
例えば、最後の出勤日の後に有給休暇を消化する場合は、退職日はその分後ろ倒しになるということになります。その間は、休暇を取得しているという扱いなので、まだその保育園の職員であるということになり、給料も支払われます。
もし、今の保育園を退職して転職をするという場合は、最終出勤日を終えたからと言って、有給休暇の消化中に転職先の保育園で働き始めてしまうと、二箇所から雇用されている期間が生まれてしまうことになります。この状態はいわいるダブルワークの状態になるので、前の保育園と転職先の保育園のそれぞれから許可が必要になる場合があるので注意しましょう。
保育士が保育園の退職日(最終出勤日)にやるべきこと一覧
保育士が保育園の退職日(最終出勤日)にやるべきこと一覧は以下になります。
- 引き継ぎを行う
- 職員に退職の挨拶をする
- 園児とお別れをする
- 保護者の方に挨拶をする
- 私物を持ち帰る
- 園の備品を返却する
- 受け取るべき書類と時期を確認する
- 返却すべき書類と時期を確認する
厳密には、退職日までに終わらせておくべきことも含まれていますが、 これらについてそれぞれの詳細を説明していきます。
引き継ぎを行う
退職に際して、引き継ぎが必要な場合は、退職日までには終わらせてしまうようにしましょう。引き継ぎの内容や相手などは、保育園の指示に従って行うようにしましょう。退職日当日は色々とゴタゴタするので、なるべくやるべきことは事前に終わらせておくと良いです。
職員に退職の挨拶をする
最終出勤日にやるべきことの一つは、職員に退職の挨拶をするということです。自分の退職日とは言っても、保育園での仕事は通常通り行われていて、職員の退勤する時間も様々だと思うので、事前に挨拶をするタイミングを決めておくのが良いです。それぞれのクラスの状況や保育士のシフトなどを踏まえてタイミングを図りましょう。
また、自分の最終出勤日に他の職員全員が出勤しているとは限らないので、最終出勤日に出勤の予定がない人がいる場合は、事前に挨拶を済ませておくようにしましょう。
挨拶の内容などについては、それぞれの関係性などにもよるので、臨機応変に自分の言葉で挨拶をするということが大切です。基本的にはお世話になりましたという気持ちを伝えられれば良いと思います。
挨拶用のお菓子は必要?
退職の挨拶の時に迷うのは、挨拶用のお菓子は必要かということだと思います。結論としては、勤務している保育園の慣習に従うようにしましょう。
過去に退職をした人を見ていないという場合は、無難にお菓子を用意すれば良いと思います。お菓子を配る場合は、退職日当日に出勤していない職員の分も含めて、ある程度賞味期限が長い個包装されたお菓子を一人一人に配るようにしましょう。
メールやLINEでの挨拶は必要?
口頭で退職の挨拶をした人に関しては、わざわざメールやLINEで改めて挨拶を送る必要は無いでしょう。もし、退職日までに挨拶ができない人がいたらLINEで退職の挨拶をするのが良いです。
ただし、よほどお世話になった人やこれからも引き続き連絡を取りたいという人に対しては、退職日にLINE等で個別に連絡を入れても良いでしょう。そうしておくと、今後なにかあった時に再度こちらから連絡を取りやすくなるというメリットもあります。
LINEでの挨拶の文面例は以下のようになります。
今日まで大変お世話になりました。〇〇さんからは色々なことを学ばせていただきました。この園での経験を、今後も活かしていきたいと思っています。
LINEに関しても、文面は関係性などにもよるので、 臨機応変に自分の言葉で挨拶をしましょう。
苦手・嫌いな人にも挨拶はすべき?
退職をする保育士の方には、同僚や先輩などに苦手だったり嫌いな人がいるという場合もあると思います。なかには、それが原因で退職することになったということもあるでしょう。
最後なので、可能であれば、他の同僚と同様に簡単に挨拶をしてしまいましょう。「お世話になりました。」とひと声かけるだけでも良いですし、それすらも心理的に難しいという場合は、無理して挨拶をする必要はないと個人的には思います。お互いに犬猿の仲というような関係性だと、最後の最後に嫌な思いをしたくないということもあるかもしれません。辞めるわけなので、今後なにかがあるわけではありません。
そのため、 自分が一番気持ち良く終われる終わり方にするということを大切にしましょう。
保護者の方に挨拶をする
保護者の方への退職の挨拶をについては、保護者の方との関係性や園の慣習次第で、臨機応変に行うようにしましょう。必ずしも絶対に保護者の方に退職の挨拶をしなければいけないということはありません。
保育園の保護者の方への挨拶の内容としては、
保護者のお迎えの際などに、
今日でこの保育園での最後の勤務になります。お世話になりました。
というように明るく挨拶をすればよいでしょう。
こちらについても当日に関係する保護者の方全員に挨拶をすることができない場合もあるので、前日以前に挨拶をしておくのも良いでしょう。もちろん、保護者の方といっても当日誰がお迎えに来るかはわからないこともあると思うので、できる範囲で挨拶をすれば問題ないでしょう。
私物を持ち帰る
退職日に忘れてしまいがちなのが、自分の私物を持ち帰るということです。
自分の私物を持ち帰るのを忘れてしまうと、後日取りに行かなくてはいけなくなる場合もあります。せっかく退職の挨拶をしたのに、また会ってしまうのはなにかと気まずいですよね。また、退職の仕方があまり円満でない場合は、また保育園に来るというのは避けたいと思います。
そのため、自分の私物は確実に最終出勤日までにすべて持ち帰るようにしましょう。注意が必要なのは、特に保育園で働く保育士の場合は、私物と園の備品との区別が曖昧であるという点です。自分のものではない持って返ってはいけないものを持って返ってしまうと、これもまた後で、返してほしいと言われてしまう場合もあるので、判断が難しいものは園長などに確認を取りながら持ち帰るようにしましょう。
基本的な区別方法としては、自分のお金で買ったものは自分の私物、園の経費で買ったものは園の備品ということになると思います。
園の備品を返却する
前項の「私物を持ち帰る」と同様に、園の備品を返却するということも忘れないようにしましょう。こちらも、退職後に返還を要求される場合もあります。
特に、保育園に在籍しているうちに返却や処分すべきもので大切なものは、園や園児、職員の個人情報が書かれているような書類です。 そもそも個人情報が書かれている書類は持ち出すべきではないですが、万が一、持ち出してしまっている場合は、忘れないうちに返却をしてしまいましょう。もし忘れて退職してしまうと後々紛失してしまい責任を問われたり、トラブルなどに発展してしまう可能性もあります。その時は部外者なので誰も守ってくれないということになります。
受け取るべき書類と時期を確認する
会社から雇用されている職員が退職時に受け取るべき書類等があります。
- 雇用保険被保険者証
- 年金手帳
- 源泉徴収票
- 離職票
これらの資料のうちの一部は、転職先の保育園に提出したり、失業保険の受給の申し込みの際にハローワークに提出する必要があるものもあります。
これららの書類のなかには、退職後に郵送等で送付される場合もあれば、退職日に渡してくれる場合もあります。
それぞれの書類に関して、
- いつどのような形式で渡されるか
ということを明確に確認しておくことをおすすめします。
これを把握しておかないと、退職後に保育園側が忘れているのか、まだ書類が出来ていないのか判断ができず、催促がしにくくなってしまいます。
返却すべき書類と時期を確認する
前項とは逆に、会社から雇用されている職員が退職時に返却すべき書類等があります。これらについてもきちんと確認して返却を済ませてしまいましょう。
- 健康保険証
- 保育園の鍵等
ただし、有給消化等で最終出勤日から退職日まで時間がある場合は、その間に病院を受診できなくなってしまうので、実際に退職の扱いになる日に健康保険証は郵送等で返却を行いましょう。
【補足】通勤定期券はどうなる?
補足として、保育士に限りませんが退職した後に、注意が必要な点は、通勤に使っている公共の交通機関の定期券の扱いについてです。
保育園の就業規則等によっては、通勤の交通費を前払いしている等の場合、事前に受け取った金額のうちの一部の返還を要求される場合があります。また、利用しなくなる通勤定期券に関しては、それぞれの交通機関の規定によって払い戻しを受けることが可能な場合があります。交通費を前倒しでもらっているという方は特に注意しましょう。
保育士が保育園の退職の際に貰うべき書類
まずは、保育士が保育園の退職の際に貰うべき書類を紹介します。
基本的にパート・正職員・派遣などの雇用形態に関わらずともに共通して貰うべき書類になります。派遣保育士の場合は、勤めていた保育園ではなく派遣元の企業から貰うことになると思います。
離職票
離職票は、保育園を退職したことを証明する書類になります。失業保険の給付手続きの際に利用する書類になります。基本的には後日郵送で受け取ることになる書類になります。
既に次の転職先が決まっている場合は、必ずしも必要がない書類になりますが、まだ決まっていないという方は条件によっては失業保険の給付を受けることができるので、もらっておくと良いです。
失業保険の給付は離職票がないと受給が始まらないので、給付期間がどんどん後ろ倒しになってしまうので注意しましょう。
必ず、いつ届くかということも保育園にあらかじめ確認しておきましょう。いつまでに届くのかということを知っておかないと、届いていなかった場合に連絡が取りにくくなってしまいます。
保育士の失業保険の給付に関しては以下の記事でも紹介しています。
雇用保険被保険者証
雇用保険被保険者証は、雇用保険に加入していた証明の書類になります。雇用保険は企業から雇用されていれば雇用形態によらず、加入しているはずです。
雇用保険被保険者証は失業保険の給付の際に利用する他、転職先が決まった場合は、次の保育園や会社にも提出する書類になります。
源泉徴収票
源泉徴収票はとても重要な書類です。転職をする場合は、次の転職先の保育園や会社に必ず提出を求められます。転職をしない場合でも、確定申告に利用する書類になります。確定申告をすれば、条件によっては支払っていた税金が還付されることもあります。
こちらも、基本的には後日郵送で受け取ることになる書類になります。
また、転職する場合は、提出ができなかったり遅れてしまうと、自分で確定申告を年末に行わなければいけなくなってしまいます。
その確定申告にも源泉徴収票を利用するので、無くしてしまった場合などは、保育園に再発行してもらわなければいけません。
保育園は結構小さな法人であることが多く、手続きにもなれていない場合が多いので、必ず「いつ届くか」ということも事前に確認しておきましょう。
いつまでに届くのかということを知っておかないと、届いていなかった場合に連絡が取りにくくなってしまいます。
年金手帳
保育園で働いていて、厚生年金に加入している場合は、年金手帳を保育園に預けている場合があると思います。
国民健康保険に加入する際や、次の転職先の保育園や会社にも提出を求められるので、確認して返却してもらいましょう。
保育士が保育園の退職の際に返却する物
次に、保育士が育士が保育園の退職の際に返却する物に関して説明します。保育園の所有物などは、保育園にきちんと返却しないとあとあと返却を要求されたりと、面倒なことになるので注意しましょう。
健康保険証
健康保険証は、基本的に退職した時点で脱退となるので、利用ができなくなります。保育園からも返却を求められると思います。念のため、加入者番号などを写真をとって残しておくと良いかもしれません。
返却後は、病院に行った際などに保険が適用できないので、次の転職が決まっていない場合は、国民健康保険に加入する必要があります。もしくは次の会社から健康保険証を受け取るまで待つ必要があります。
国民健康保険に加入する場合は、市区町村の役所などに行って手続きが必要になります。
業務中に作成した書類、制作物
業務中に作成した書類や制作物は、基本的には保育園に返却すべきです。自分が作ったものだからといって持ち帰ってよいわけではありません。次の転職先の保育園でも使えるからといって勝手に持ち出すのはあまり懸命ではありません。
判断が曖昧なものを持ち帰りたい場合は、必ず、園長などに確認を取ってからにしましょう。許可を取らずに自分の判断で勝手に持ち替えると、後々トラブルになる可能性があります。
保育園や園児の個人情報が書かれている物
保育園に返却するもので特に注意が必要なのが、保育園や園児の個人情報が書かれている書類等です。
退職後に無くしてしまったりすると、不要なトラブルにつながるので、在職中(最終出勤日など)に必要な物以外は処分をすると良いと思います。
また、同僚の保育士の連絡先などが書かれている書類も裁断して処分するなどの対応が望ましいと思います。退職後に特定の同僚などに個人的に連絡を取りたい場合は、事前に連絡先を残しておいてよいか本人に確認したほうが良いでしょう。
とは言っても、今はラインなどの連絡も利用していると思うので、そちらの情報もすべて削除するという必要は無いと思います。
保育園の経費で購入して利用していた物
保育で使っていたエプロン、筆記用具類などで、教材関連などで保育園の経費で購入して利用していた物は、保育園に返却します。
仮に、ほとんど自分の物のように使っていたとしても、保育園の経費で購入して利用していた物は、保育園にきちんと返却すべきです。
ボールペン一本でとやかく言われることはないかもしれませんが、退職後に、呼び出されて返却を要求されるのが一番面倒だと思うので、保育園の経費で購入したものはきちんと返却しましょう。
退職の際に取っておくべき物、残しておくべき物
次に退職の際に取っておくべき物、残しておくべき物を紹介します。
自分のお金で自分のために購入したもの、私物全般
保育園の経費ではなく、自分のお金で購入し、保育園に置いているものは基本的には自分の物なので、持ち帰る必要があります。保育園としても私物が残っていると処分に困ってしまうことになります。
退職日の後に持ち帰ってほしいと言われて、また園に出向かなければいけなくなってしまうかもしれません。あまり良い退職のしかたでなければ、園にまた行くというのも躊躇してしまいますよね。
日々の保育で使っていたエプロンや筆記用具類などで自分のお金で買ったものに関しては、基本的には自分の物なので持ち帰って良いです。
ただし、自腹で買っていても実質的に保育園の物のようになってしまっている場合は少し注意が必要です。保育園、特にブラック保育園は、保育や製作で使う教材や道具類を保育士の実質的に自腹で買わせているところも多いと思います。
このような場合は、たとえ自分で買っていたとしても退職の際にいきなり持ち帰ると横領などのあらぬ疑いにつながるかもしれません。そのようなもので持ち帰る必要がある場合は、面倒ですが、事前に自分で買って使っていた私物だということを園長などに伝えて持ち帰るのが最善です。
次の就業先の保育園などでも活用できる情報、アイデア等
次に働く保育園で「あの時はどうやったっんだ?」「作り方はどうだった?」と思い出せなくなってしまうことはよくあります。行事などの内容や装飾、お便りなどの内容などです。同じ保育園なら同僚が覚えていたり、情報が残っているかもしれませんが、転職後は頼ることができません。
そんなときのために、次の就業先の保育園などでも活用できる情報、アイデア等で有用な情報があれば、しっかりと情報を残しておくと良いです。
ただ、これらのアイデアや情報等は、退職時に残すと言うより、日々少しずつ残しておくのが良いかもしれません。良い製作物ができたら、手順や写真に残しておく等です。ただし、園児の個人情報や保育園の社外秘情報などは、基本的に残すべきではないのでその点は注意しましよう。
自分の職務経歴や思い出など
退職の際に、やっておいたほうが良いのが、自分のその園での職務経歴や、がんばったことの思い出などの情報を残しておくということです。
あとあとになって見てそのころを思い出すため、というのはもちろんですが、今後転職などを考えている場合に、自分が前の保育園でどのような業務をしていたか、どのような点で苦労したか頑張ったかということは、面接の際にも必ず聞かれる内容になります。
今はなんとなく覚えていると思いますが、数年もすると記憶も薄れてきてしまいます。記憶が薄れる前に、自分の職務経歴やその保育園での苦労した思い出などを書き留めて保存しておくのがおすすめです。
ただし、繰り返しになりますが、園児の個人情報や保育園の社外秘情報などは、基本的に残すべきではないので注意しましよう。
【おまけ】保育園から保育士が退職する際にお礼のお菓子は必要?
結論からいうと、退職の際にお礼のお菓子などは渡しても渡さなくてもどちらでも良いと思います。
退職に際して、逆に送迎会の開催や何か贈答品などを貰っていた場合は、お礼として簡単なお菓子を贈答するのが良いかもしれません。
ないと思っていても、最終出勤日に何かプレゼントなどを貰う場合もあるので、ある程度は留意しておいたほうが良いと思います。もし、当日用意していないない場合は、後日、私に行っても良いと思います。
今後も元同僚になる保育士の方や園長などの付き合いがあるような関係になる場合にも、お礼として簡単なお菓子を贈答するのが良いかもしれません。
また、過去に退職者が出た場合に、お礼のお菓子などを渡していた場合は、そのような文化があるということなので、同様に対応すれば良いと思います。
逆に、あまり良い退職の仕方ではなく、逃げるように去るような場合は、お菓子などのお礼は無理にしなくても良いと思います。特に親しい同僚だけに渡すということでも良いと思います。
お菓子が面倒であれば、一言ずつ感謝の言葉など伝えるだけでも良いと思います。各個人の状況は異なるので、あくまでも臨機応変に対応していくことが大切です。
退職の際に渡すおすすめのお菓子は?
退職の際におすすめのお菓子の条件は以下が良いと思います。
- 小分け、個包装されている
- 賞味期限、日持ちのするもの
すぐに食べるとは限らないので、少なくとも1、2週間は日持ちがするものが望ましいと思います。
同様の理由で、個包装されていないとその場で食べなければいけなくなるので、個包装されているものが良いです。
保育園とはいえ人数もそれなりにいると思うので、一つ一つ買うと結構な金額になってしまうので、個包装タイプの小分けになった商品がおすすめです。
あとは、デパートの地下やショッピングモールのようなところに行けば、選択肢はいくらでもあるので、上記の条件で選ぶと良いと思います。
まとめ:保育士が退職日までと最終出勤日にやることまとめ
現在就業中の保育園との関係性によっては、引き止めにあってしまったり、妨害されるようなこともあるかもしれませんが、強制力はないので希望の日付に退職をする意思をしっかりと伝えましょう。
退職日に意識すべきことは 自分が一番気持ち良く終われる終わり方にするということです。きちんと挨拶を済ませて終わるのも正解かもしれませんし、逃げるようにいなくなることも正解かもしれません。 辞めるということなので、今後その保育園でなにかがあるわけではありません。
特に重要なのは、返却するべきものと持ち帰るべきものを忘れないということです。また、後日受け取る書類に関しては、いつどのような形式で渡されるか という点もしっかりと園長等の責任者に確認して退職しましょう。保育士が保育園を退職する際は、貰うべきものはしっかり貰い、返すべきものはしっかり返すということが大切です。
一番面倒なのは、退職後に「貰っていない」「返してほしい」とやり取りを続けなくてはいけなくなってしまうことです。そのために、退職日までにもらえず、郵送で貰う書類に関しては「いつまでに届くのか」ということもしっかりと確認しておきましょう。いつか届くだろうと思っていつまでも待ってしまって、実際は郵送されていないというケースもあります。
また、その保育園で働いていた思い出はもちろん、次の転職先で活かせるような有用な情報などは、しっかりと記憶やメモにとどめておくことが大切です。