保育士の皆様。
- 保育士の転職活動は働きながらすべきか?
- 保育士の転職活動は退職してからすべき?
保育士の転職活動は働きながらすべきか、退職してからすべきか悩んだことはありますか?保育士の転職活動は働きながらすべきか、退職してからすべきか、どちらかが良いのかという点を解説します。
結論を先に簡単に書いておくと、目安として、3ヶ月分以上の生活費がある状況であれば、退職してからでもまったく問題ないと思います。それぞれにメリット・デメリットがあるので、それを考慮して決めると良いと思います。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
退職してから転職活動をした経験と退職する前に転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の転職活動にかかる労力とは?
保育士の転職活動には主に以下の労力がかかってきます。
- 求人探し
- 履歴書作成
- 職務経歴書作成
- 見学・面接
どれも一回ではなく、面接を受ける園ごとに複数回行う必要があるのが難しい点になります。
求人探し
求人探しは今ではネットなどで出来ますが、ハローワークを利用する場合は、地域のハローワークに出向く必要もあります。
日々の仕事や持ち帰り仕事の合間に求人を探すのは結構面倒で、後回しにしてしまったり、応募に踏み切れないこともあります。
結局、求人を眺めるだけで一週間、一ヶ月が過ぎていくという経験が有る方も多いと思います。
履歴書・職務経歴書
履歴書は保育園の面接では必ず必要になる書類です。志望動機などを書く欄もあり、一枚作れば使い回せるというわけでもありません。
職務経歴書は園によっては提出が求められる書類になります。過去にどのような園でどのような業務をしてきたのかということを記載する必要があります。
これが結構な労力がかかります。保育園によっては、条件面の詳細を聞く前に、いきなり履歴書を要求されることもあります。いざ面接に行ってみると条件に全く合わず無駄になるということも多いです。
これらは、パソコンが使えれば、少しは負担が減りますが、手書きで書くとより負担が増す作業にもなります。あまり適当に書いてしまっても面接での印象が良くなかったり、書類審査にも響くことがあります。
見学・面接
保育士の転職活動で一番労力がかかるのが、見学・面接に関してです。
特に保育園は、駅前などに集中して存在しているとは限らず、住宅街の中にある場合もあります。必然的に今の居住地からのアクセスが悪いということもあると思います。
電車を乗り換えたり、バスを乗り換えて移動する必要がある場合も出てくるので、体力的にも金銭的にも負担が大きいです。
保育園によっては、見学・面接それぞれで訪問する必要があったり、面接の回数が多い園だと複数回の訪問が必要になります。
後述もしていますが、基本的には面接などは平日に行いますし、見学は平日にしないと保育園の実態があまりわからないので、意味がなくなってしまいます。
既に、就業中の保育士の場合は、有給休暇などを利用してうまく見学・面接の日程を調整する必要も出てきます。
就業中に転職活動するメリット・デメリット
就業中に転職活動するメリット・デメリットを紹介します。
時間がうまく取れない
面接は基本的には平日に行くことになるので、平日に出勤している保育士は面接に行くのも一苦労です。
必然的に早番の日の夕方に面接に行ったり、有給休暇を取得して面接に行く必要があります。
そもそも今がブラックで有給休暇もろくに取れなかったり、持ち帰りの仕事が多くて転職がしたいのに、転職活動ができないという矛盾が生じてしまいます。
土日に面接を行なっている保育園もなくはないですが、小さな保育園はやっていないことが多いです。見学も同時に行うと考えると、やはり平日に面接に行くのが理想的です。
仮に土日に面接を行なっていたとしても、平日の保育園の様子を見学できないのは、保育園を見極める上で結構なハンデになってしまいます。
保育園の業務も行いながら、転職活動をするというのはかなりハードになると思います。
就業タイミングでチャンスを逃す可能性も
採用側の保育園の都合で、すぐに働いてほしい保育士を探している場合は、就業中だと採用できないということになります。
好待遇の求人を見つけて応募したものの、入職日の調整が間に合わず、採用を見送られてしまうということもあります。
逆に、退職済みの場合だとこの点が有利になります。明日からでも来れるというのは、保育士不足の時代において、かなり有利に転職活動を進められる要因になります。
既に保育士の人員不足の場合、来年度からの入職になる人より、すぐにでも働ける人を採用して、すぐに保育士不足を解消しようと考えるからです。
判断能力が低下している場合も
就業中の転職は、保育園の良し悪しなどの判断能力が低下してしまっている可能性もあります。日々の労働に疲弊してしまっていて、転職に際して適切な判断ができない場合もあります。
特に現状がブラックな環境で労働している場合は、「とりあえずこの環境から抜け出せれば良い」と思ってしまうことがあります。
そうすると、ブラック保育園の甘い謳い文句に騙されて、ブラック保育園から別のブラック保育園に転職してしまうことにもなりかねないです。
転職活動は精神的にも余裕があるときに行うほうが成功しやすいです。
収入を維持できる
就業中に転職活動するメリットは、収入を維持できるということです。退職してから転職活動をするとその間は収入がゼロになってしまいます。
厳密には退職後は、失業保険というものを受給できる場合もありますが、これは自己都合で退職した場合は約3ヶ月間の待機期間というのが必要になります。
自己都合というのは自分で保育園に退職すると申し出た場合です。リストラ以外の多くの場合がこれに該当します。この場合は退職後に3ヶ月の待機期間を経たあとに、失業保険の受給がはじまります。
つまり、少なくとも3ヶ月間は無収入になります。特に保育士で低収入で貯金もろくにないという方の場合は、数ヶ月の無収入の期間が命取りになってしまうこともあります。
収入がある状態であれば、焦ること無く希望の求人を選ぶことができると思います。
退職後に転職活動するメリット・デメリット
続いて退職後に転職活動するメリット・デメリットを紹介します。
無収入になる
転職活動中は、収入がないことになります。先程も言ったように、自己都合の退職であれば、待機期間3ヶ月があるため、失業保険の受給も開始できません。
無収入の状態だと、必然的に貯金を切り崩していくことになります。そうなってしまうと転職活動自体にも焦りが出てしまい、保育園の良し悪しもうまく判断できずにブラック保育園に就業してしまう可能性もたかくなります。
逆に考えると3ヶ月分程度の生活費が確保できる状態であれば、その後は転職活動が長引いても、失業保険が受給できる場合があります。目安として、3ヶ月分程度の生活費があることが理想です。
焦りが発生する
転職活動に割ける時間が多く、無職の期間が長引くと徐々に焦りも発生してきます。無収入であることのあせりもあれば、無職で次の保育園が決まらないという焦りも発生するかもしれません。
貯金も徐々に減っていくので、早く決めないとという思いも発生してきます。そうすると、早く決めたいあまりに、冷静な判断が出来ずに、ブラック保育園の求人を選んでしまうこともあるかもしれません。
すぐに勤務開始できる
先程も書きましたが、すぐに勤務が開始できるというのは採用する保育園側にとってもメリットが大きいです。
今はどこの保育園も人手不足なことが多いので、なるべく早く就業してもらい、なれてもらいたいと考えています。そのほうが保育園としても保育士不足を早く解消できます。
そうすると、すでに退職していてすぐに働けるという状態の人が優先的に採用されることもあります。
空白期間は転職活動に影響が出る?
転職活動をする上で不安になるのが無職の期間である空白期間の存在だと思います。
結論から言うと保育士であれば、半年間くらいの空白期間はほとんど転職活動への支障は出ないと言っていいと思います。
そもそも保育士不足で長期のブランクのある潜在保育士の登用なども進んでいるので、半年間程度の空白期間はまったく気にする必要がありません。
しっかりと前の保育園の退職理由や空白期間に何をしていたかなどを面接で説明できるようにしておけば良いです。
保育士が働きながら転職するには転職エージェントの利用は必須
保育士が保育園で就業中に転職活動をするには、転職エージェントの利用は必須です。
転職エージェントを利用すると先程挙げて、転職活動中の負担はかなり軽減されます。
- 求人探し
- 履歴書作成
- 職務経歴書作成
- 見学・面接
求人探しは担当のコンサルタントが代行してくれるので、希望条件を伝えるだけで良いです。
履歴書はほとんどの場合は作成する必要がありますが、事前の書類選考などのエージェントが通してくれることもあります。
見学・面接だけは必ず行かなければいけませんが、その日程調整はエージェントが代行してくれます。保育士は空いてる日程を伝えるだけで良いです。
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退職後の収入維持はベビーシッターのキッズラインもおすすめ
退職後の転職活動で収入維持が不安という方におすすめなのは、ベビーシッターのキッズラインです。好きな時間に好きな時給で働くことができるので、転職活動の合間に便利です。
単純に保育士としても良い経験になりますし、転職活動中の生活費の足しにすることができます。
保育士経験の有る方はすぐに始められますし、高時給に設定することが可能です。
前述した空白期間が出来てしまうことが不安な人にもおすすめです。空白期間中に数回だけでもキッズラインの仕事をしていれば、「ベビーシッターをしていました」と言えるので空白期間もなくなります。
まとめ:保育士の転職活動は働きながらすべきか、退職してからすべきか。
保育士の転職活動は働きながらすべきか、退職してからすべきか迷うと思いますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
転職活動を働きながらする場合のデメリットは以下になります。
- 時間がうまく取れない
- 就業タイミングでチャンスを逃す可能性も
- 判断能力が低下している場合も
転職活動を働きながらする場合のメリットは以下になります。
- 収入を維持できる
転職活動を退職してからするデメリットは以下になります。
- 無収入になる
- 焦りが発生する
転職活動を働きながらする場合のメリットは以下になります。
- すぐに勤務開始できる
目安として、3ヶ月分以上の生活費がある状況であれば、退職してからでもまったく問題ないと思います。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、それを考慮して決めると良いと思います。