保育園で働いている保育士の皆様。
人間関係、仕事の負担など理由は各々あると思います。入職したばかりだと、すぐに退職するということは躊躇してしまうことが多いと思います。
- 入職後はどのくらいの期間働かなければいけない?
- 最短でいつ退職できる?
- どのように伝えれば良い?
- 退職理由は?
今回は、このような疑問について答えていきたいと思います。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
- 保育士が保育園を1日から1年程の短期間で退職したい事情
- 保育園を保育士が1日から1年程の短期間で退職するのは可能?
- 働いている保育園を保育士が1日から1年程の短期間で退職するのは非常識?
- 保育士が就職して1日や短期間での退職は思いとどまったほうが良い?
- 保育士がいきなり退職届を出すのは非常識?
- 保育士がいきなり退職届を出すとどうなる?
- 保育士の急な退職のメリット
- 保育士の急な退職のデメリット
- 退職の意思を伝えるのには保育士がどうするのが正解?なるべく円満に辞めたい。
- 1日から1年程の短期間での退職は次の就職・転職に影響が出てしまう?
- 1日から1年程の短期間での退職の経歴を履歴書に書かなくても良い?
- 保育士が1日から1年程の短期間で退職する手順は?
- 保育園が退職を認めないということはできない
- 保育士の最短での退職の場合の切り出し方、伝え方と退職理由
- 音信不通のバックレはやめたほうが良い
- まとめ
保育士が保育園を1日から1年程の短期間で退職したい事情
保育園に新たに就職したけれど、すぐに退職したいと思う場合もあると思います。もちろん、保育園に対する不満や個人的な事情など、理由は様々だと思います。
保育園に対する不満
就業した保育園に対する不満によって一年で辞めたいと思うこともあると思います。
- 面接などで入職前に聞いていた話と違う
- 人間関係が良くない
- 仕事の負担が多すぎる(持ち帰り・サービス残業)
などです。とくに保育士によくあるのが、面接などで入職前に聞いていた話と違うということです。複数の不満が重なっていて辞めたいと感じてしまうこともあると思います。
個人的な事情
個人的な事情が原因で、保育士が保育園を1年で退職したいと思うこともあると思います。
- 引っ越し
- 体調・病気
- 家族の介護
- 結婚
など様々な事情があると思います。入職してからすぐに状況が変わることもあると思うので、こればっかりは仕方ない部分もあると思います。
保育園を保育士が1日から1年程の短期間で退職するのは可能?
本題の結論ですが、保育士が就職した保育園を1年で辞めることはもちろん可能です。言ってしまえば、1年ではなく半年でも1ヶ月でも退職することは可能です。期限の定めのないパートや正社員の保育士が、就職してすぐに退職の意志を示せば、少なくとも2週間後以降に退職することができます。保育園側が認めれば、即日や1日での退職も可能です。退職の意志を示して、2週間後以降というのは、通常の退職の場合と同様になります。保育園で働く保育士だからといって、何か制約があるということもありません。
逆に、期間の定めがあるパートや正社員、派遣保育士の方などは、特別な事情がない場合は、契約期間を迎える前に退職することは出来ません。
仮に、就業規則などに、
- 退職は数ヶ月前に伝えること
- 年度末にのみ退職ができる
というようなルールがあったとしても、就業規則で法律を超えるような制約をつけることはできないので、退職の意志を示してから、少なくとも2週間後以降に退職することができるということになります。
つまり、一日での退職は難しいが、少なくとも、2週間後以降であれば退職できるということになります。
そもそも保育士は入職後はどのくらいの期間働かなければいけないのか?
そもそも雇用されて入職した後はどのくらいの期間働かなければいけないのでしょうか。結論から言うと決まった期間というのはありません。(期間を限定して雇用されている場合を除きます。)
期間が決められての雇用は、例えば、派遣社員などが良くありますが、〇〇月◯日までの雇用契約という形で、事前に期限が決められている契約で、それ以外の契約は基本的に期限が決まっていない雇用契約になります。期限が決まっていないということは、いつ退職をしても良いということになります。
保育園に遠慮するなら年度末まで働くのが無難
保育園にとってはできるだけ長く働いてほしいという思いで採用をしていると思います。これはどの保育園でも共通していると思います。ただ、どうしても辞めたいという場合は、年度末まで働いてほしいと言われることが多いと思います。これは、保育園が年度ごとにクラスが入れ替わること、保育士も入職・退職もこの時期が一般的なので、次の人員の採用がしやすいというためです。
年度途中での保育士の採用は保育園は苦労することが多いです。なので、もし保育園に遠慮するという気持ちがあるのであれば、年度末まで働くのが無難かもしれません。
ちなみに、保育園に遠慮して我慢して働くことで得られるメリットは特にありません。どうせ同じ期間を保育士として働くなら、自分が長く働くつもりでいる保育園で働いたほうが良いです。
最短で退職する場合は2週間後以降
最短での退職は、保育園に遠慮するなら年度末までが無難と書きましたが、実際のところ最短で退職ができるのは2週間後以降です。これは法律上で決まっていて、保育園側が拒否することは不可能です。
保育園がよく一年間、年度末までなどというのは、あくまでも保育園側の都合であり、法律で認められる物ではありません。なので、保育園に退職を伝えた日から2週間後の日付を最終出勤日とするのが最短での退職になります。
もし、心配なら自分で調べるなり、法律に詳しい人や退職代行サービスなどに確認をしてみると良いと思います。必ず2週間後以降と言われるはずです。
退職の時期に雇用形態は無関係
ちなみに、この最短で退職する場合は2週間後以降というのに、雇用形態は関係ありません。よく、パートなら良いけど、正職員は責任をもって1年間は働くべきという人がいますが、退職に雇用形態は関係ありません。
もちろん本人の気持ち的に、パートなら辞めやすい、正職員は辞めにくいというのはありますが、実際は退職の時期に雇用形態は無関係です。
保育園が認めれば即日の退職も可能
さらに加えると、退職は最短で2週間後以降と書きましたが、保育園側が了解すれば、即日での退職も可能です。この場合の退職に関しては、双方が合意していれば問題ないので、どうしても耐えられないという場合は、なるべく最短での退職を交渉してみるということも可能です。
保育園の場合は、必要な保育士の人数というものが決まっており、急な退職者が出ると、運営が成り立たなくなってしまう場合もあります。保育士が就職して1日から1年程の短期間で退職をするという行為は問題ないのでしょうか。
退職するのに園長等の責任者の許可なども必要はないので、園長が許してくれないから退職できないということもありません。また、もしかしたら保育園によっては、「最低○年は働かないと駄目」「ルール上できない」などと言ってくることもあるかもしれませんが、そのようなことは引き止めるための脅し文句に近いものなので、従う必要はありません。従わなかったからといって、損害賠償を請求されたりなんてことはありません。
ということで、働いている保育園を保育士が短期間で退職するのは可能ということになります。
ただし、派遣保育士などの期間が定められた雇用契約の場合は、やむを得ない事由がある場合を除いた場合は契約期間中に退職することはできないので注意してください。やむを得ない事情とは、転居や病気などになります。逆に言ってしまうと、このような期間が定められた雇用契約であっても、きちんとした事情があれば、期間内での退職は可能ということになります。
働いている保育園を保育士が1日から1年程の短期間で退職するのは非常識?
退職できることはわかるけど、気になるのは、園や周囲から非常識と思われるかどうかということだと思います。
残念ながら、その保育園の人達や周囲の人間からは、保育士が就職して1日や短期間で退職したという事実だけを聞くと非常識だと思われる可能性は高いです。これは、本当に非常識と思っているというよりも、雇用している保育園側からすると長く働いてもらいたいという本音があるためだと思います。就職を決めた以上はせめて数ヶ月や1年くらいは働くべきという考え方が世間では根強いです。
ただ、保育士が就職して1日や短期間で退職したという事実だけだと、周囲に理解をしてもらうのは難しいですが、保育園側の問題などが原因の場合は、そのことをきちんと説明すれば理解してもらえる場合も多いです。例えば、面接のときに説明されていた条件と違うというような場合は、非常識なのはむしろ保育園側ということになります。
実際に、世の中にはまだまだブラック保育園が多い上に、保育士不足でもあるので、面接時には良いように説明をして実際に働き始めたら話が違ったということは、結構起きていることです。就職さえ決めてもらさえすれば、あとは強引に押し切るという形になります。
周囲からどう思われるということも大切なことかもしれませんが、その保育園で働き続けるのは自分自身なので、自分が損をしないような決断が必要になります。
保育園に限らないと思いますが、多くの企業では従業員が退職することを積極的に推奨していることは少ないはずです。むしろ、退職しにくい空気を作っていることのほうが多いと思います。そのため「そんなに短期間で辞めるなんて非常識だ」という空気を出していることが多いです。一度、短期間の退職者に対して好意的な対応をとってしまうと、次回以降の人も退職しやすい空気になってしまうので、そのようなこと避けたいという思惑もあるかもしれません。
もちろん園長だけでなく、そのような保育園で長く働いている他の保育士達も同様の価値観をもっていることも少なくないです。そうなってしまうと、退職を申し出た後に周囲から非常識だと思われてしまうこともあるでしょう。
非常識と思われても良い?
元も子もないことかもしれませんが、私個人的には「非常識に思われても良い」と思います。
むやみやたらなことではなく、自分自身にきちんとした理由があって退職をしたいということなので、それで非常識と思われても仕方がないという考え方です。 そして、その後は基本的にその保育園との関係やそこで働いている人たちとの関係も終了するので、非常識と思われていても良いと思います。
もちろんなかには親しい同僚などもいたかもしれませんが、本当に親しい人であるならば、1年できちんとした理由があって退職することで非常識だとは思わないはずです。ということで、私個人的には「非常識に思われても良い」と思っています。なので1年で退職するのは非常識と思われないかなぁとかを気にする必要はそもそもないと思います。
引き止めてくる可能性もある
先程も書いたように、雇用している保育園側からすると長く働いてもらいたいというのが本音だと思います。保育士が一人辞めると新たに保育士を雇わなければいけませんし、それには時間もお金もかかります。その保育園での仕事に慣れてきた人を簡単には手放したくは無いでしょう。
なので、1年で辞めると言い出した際には、園長なども引き止めてくる可能性も十分考えられます。それは、お願いのような形で引き止めてくることもあれば、怒って引き止めてくる可能性もあります。もちろん、引き止められたからと言って、退職するという意思をしっかりと貫けば退職できないということはありません。なので、引き止めてくることもあるということはしっかりと念頭において起きましょう。適当な理由を言ってしまったり、退職理由をあまり深く考えていないと、詳しく聞かれて時にうまく答えられずに、つけ入る隙を与えてしまうことになるので注意しましょう。
保育士が就職して1日や短期間での退職は思いとどまったほうが良い?
ここまで、期限の定めのないパートや正社員の保育士が、就職してすぐに退職の意志を示せば、少なくとも2週間後以降に退職できるということを説明しました。
ですが、短期間での退職を迷っているという方もいらっしゃると思います。少し続ければ、
これは、状況によってどちらにもなる可能性があることになります。少しの間、我慢して働き続ければ、慣れてきたり、改善される可能性もあれば、そうではない場合もあるためです。よく、世間では最低◯年は働いたほうが良いというように、言われますが、そうとは限りません。結局、我慢して働き続けた期間が無駄になってしまったということもおこります。反対に、退職を思いとどまって働けば、その経験が成長に繋がったり、後から振り返ると良い経験だったとなる場合もあります。
そういった意味では、退職を思いとどまったら改善される可能性があるのかどうかという点を一つの判断基準にすると良いかもしれません。
例えば、給与待遇、働き方などが面接時に聞いていた話と違って退職したいと考えている場合は、我慢して働いたとしても今後、改善される見込みは無いでしょう。逆に、人間関係の問題であれば、働き続けていくことで改善されていく可能性もあります。
現状が我慢すれば耐えられるという状況で、将来的にも改善の見込みがあるのであれば、退職を思いとどまるというのも一つの選択肢になります。
保育士がいきなり退職届を出すのは非常識?
そして、いきなり退職届を出すということ自体は法律などによって禁止されていることではありません。そのため予告なしにいきなり退職届けを出すということ自体が問題になるということはありません。気になるのは、実際に、予告なしにいきなり退職届けを出すとどう思われるのかということです。
保育士がいきなり退職届を出すのは非常識と考える人は多い でしょう。世の中の風潮としては、まずは、直属の上司に相談をすべきという意見が多いです。保育園の園長もそのような考え方をもっている人が多い傾向があります。ただ、このような風潮は、あくまでも企業や保育園目線で生まれている風潮になります。従業員にいきなり辞められては困る会社が多いので、引き継ぎの猶予や引き止めるための選択肢を与えるべきだという考え方になります。
そのため、いきなり退職届を出した場合に、そのことを理由に園長から非難されてしまうことがあるということです。
「なんの相談もなしに退職届けを出すなんて非常識だ!」
保育士がいきなり退職届を出すとどうなる?
それでは、保育士がいきなり退職届を出すとどうなるのでしょうか。保育園側の対応としては以下の内容が考えられます。
- そのまま受理される
- 引き止められる
- ちょっと待って欲しい
- 非難される
そのまま受理される
退職届をいきなり出した場合に、そのまま受理されることもあります。
引き止められる
なかには、退職届けをいきなり出せば引き止められることはないと考える保育士の方もいらっしゃると思います。ですが、当然ですが、あれこれ理由をつけて受理しようとせずに、引き止めらる可能性もあります。
また、
ちょっと待って欲しい
というように、決まっているシフトは全うしてほしいというような依頼をされることもあります。
非難される
先程も書きましたが、いきなり退職届を出すのは非常識と考える園長は少なくないです。そのため、退職届をいきなり出した場合に、そのこと自体に非難を浴びせてくるということも考えられます。
保育士の急な退職のメリット
ここからは保育士の急な退職のメリットについて紹介します。
不満を抱えたまま働かなくて良い
保育士が急に退職する一番のメリットは「不満を抱えたまま働かなくて良い」ということです。先程も書いたように退職日まで少なくとも2週間以上あれば、急に退職することは問題ありません。そのため、少なくとも2週間だけを我慢して働けば良いということになります。
不満を抱えたまま保育士の仕事を続けるというのは、安全面においても、自分の精神面においても良くないことなので、それを避けることができるのはとても良いことでしょう。もちろん、そのあと転職を考えているのであれば、いちはやく新しい職場で働くことができます。今よりも良い環境で働くことができれば、その恩恵をいち早く受けることができます。
保育士の急な退職のデメリット
ここからは逆に保育士の急な退職のデメリットについて紹介します。
同僚との関係が悪化する
保育士の急な退職のデメリットは、同僚との関係が悪化してしまうということです。保育士が急に退職するということは、急に園の人手が足らなくなるということなので、少なからず同僚にも負担がかかることになります。人によっては、無責任だ・迷惑だと考える人も出てくるかもしれません。そうなると、仲が良かった同僚との関係性も悪化する可能性があります。
もし、園内に仲が良いという同僚がいるのであれば、急に退職することで関係性が悪化してしまう可能性があります。退職後も、円満な関係を築いていきたいという同僚がいる場合は注意が必要です。
子どもたちと急にお別れしなくてはいけない
急に退職するということは、今まで関わってきた園児とも急にお別れをしなくてはいけないということになります。保育士にとっては、心苦しさを感じる場面になるので、覚悟しておきましょう。
次の仕事が決まっていない場合も
急に退職をするということは、次の仕事が決まっていないということが多いと思います。その場合は、次に働く保育園が決まるまでは、無給の状態が続いてしまうことになります。
生活資金に余裕がない場合は、焦って転職活動をしなければいけなくなってしまいます。焦って転職活動をすると、転職先の見極めが疎かになってしまって、ブラックな保育園に就職してしまう可能性も上がります。不満があって退職したのに、また同じうような不満を抱えて働かなければいけなくなってしまう可能性があります。
退職の意思を伝えるのには保育士がどうするのが正解?なるべく円満に辞めたい。
それでは、退職の意思を伝えるのには保育士がどうするのが正解なんでしょうか。最後はなるべく円満に辞めたい、という方は、まずは 相談ベースで退職の意思を園長に伝えるのが良い でしょう。
また、退職届は保育園側が希望するフォーマットがある場合も多いので、自分で探してきたフォーマットで提出しても、再度提出し直さなければいけなくなってしまうことも多いです。そのため、いきなり退職届を出す必要は無く、園長に口頭で意思を伝えてから、改めて退職届を出したほうが良いかを確認しましょう。
また、後述しますが、退職については口頭による意思確認でも成立します。必ずしも書面が必要というわけではありません。退職に関してだけではありませんが、日本では様々な契約は口頭でも成立します。世の中で書面が用意されていることが多いのは、言った言わないの誤解を避けるためになります。
1日から1年程の短期間での退職は次の就職・転職に影響が出てしまう?
就職して間もない保育士が1日や短期間での退職を悩んでいるという方が気になることの一つに、次の就職・転職に影響が出てしまうのではないかということだと思います。
先程も書いたように、保育士が就職して1日や短期間で退職したという事実だけを聞くと非常識だと思われる可能性は高いため、次の就職・転職に影響がまったくないということは無いでしょう。
ただし、先程と同じ内容になりますが、保育園側の問題などが原因で退職に至ったという場合は、面接の際などにきちんと事情を説明すれば、理解してもらえる可能性は高いです。保育士の場合は、昨今はわりと保育士側が有利な転職事情となっているので、きちんとした理由を説明できれば、そこまでマイナスにならないことが多いです。ただし、そもそも、就職に関して、保育士から相当の人気が高いような保育園であれば、短期間の退職があるという時点で、書類審査等で落とされてしまう可能性も出てきます。
もし、次の就職・転職などにまったくの影響を出したくないという場合は、少なくとも1年は我慢して働く必要があるでしょう。
1日から1年程の短期間での退職の経歴を履歴書に書かなくても良い?
前項の一日や短期間での退職は次の就職・転職に影響にも関係することですが、 1日や短期間での退職の経歴を履歴書に書かなくても良いんじゃないかと思う方もいらっしゃると思います。
結論としては、1日や短期間での退職の経歴を履歴書に書かないということは、経歴詐称になってしまうおそれがあるためやめたほうが良いです。社会保険、雇用保険、税金等の関係から、就職後にその事実が保育園側に伝わってしまう場合もあります。
先程も書いたように、保育士の場合は、昨今はわりと保育士側が有利な転職事情となっているので、きちんとした理由を説明できるようにしましょう。
保育士が1日から1年程の短期間で退職する手順は?
保育士が1年で退職する手順に難しいものは特にありません、 退職の意思と希望の日 を園長に伝えるということです。退職を伝える時期は1ヶ月前くらい、遅くても2週間前には伝えられると良いでしょう。基本的には、園長と二人になれる時間を作って直接話すのが良いでしょう。
保育士の退職の手順などの詳細は以下の記事でも紹介しているので参考にしてください。
保育園が退職を認めないということはできない
先程も書きましたが、保育園側が保育士が退職を希望しているのにも関わらず、認めないということは出来ないです。それはただの奴隷になってしまいますからね。保育園ができることはせいぜいあと2週間は勤務してくださいというくらいだと思います。
ただし、保育園が「考え直してほしい」「年度末まで待ってほしい」などと保育士側に引き止めを行うことはあると思います。
それがエスカレートして、実質的に「年度末まで退職は不可能」という言い方をしてくることがあります。本当はダメですが、そもそもサビ残、持ち帰り残業をさせているような法律を守っていないブラック保育園もあるので、このような事態があることも用意に想像できます。
こういう場合も、退職ができないということはないので、前述したとおり2週間後以後の日付に退職日を設定して退職届を提出しましょう。
退職日を書いた退職届を出す
「退職届けを受け取らない」ということもあるかもしれませんが、退職は意思を伝えること、つまり、口頭で伝えても成立するので、まずは園長に退職する意思を伝えましょう。受け取ってくれない場合は、書留での郵送や園や園長のメールアドレスがなどがあれば証拠として送付するのも良いかもしれません。
こじれそうな場合は、客観的に見て相手に退職する意思が伝わっているということを証拠として残すようにしておきましょう。
退職代行を利用する
それでもダメであれば、最終的には退職代行のサービスを頼ると良いと思います。退職代行を利用するには料金がかかりますが、確実に退職の手続きが進みます。なぜなら、先程も書きましたが、保育園側が退職をさせないということはどうあがいても難しいためです。
立場が弱く、知識も少ない職員が保育園相手に自分の正しさを主張したとしても、跳ね返されてしまうことがありますが、企業として合法的にサービスを提供している退職代行を利用して、退職ができないということはないでしょう。
保育士の最短での退職の場合の切り出し方、伝え方と退職理由
最短で退職をしたい場合の、切り出し方や伝え方、適切な退職理由について解説します。
最短での退職の場合の切り出し方、伝え方
最短での退職の場合の切り出し方、伝え方は、以下になります。
- 園長と1対1の時間を取って直接伝える
基本的には、これしか方法はありません。最短かどうかに限らず、退職を伝える際は、その園の責任者である施設長にまず伝えるのが望ましいです。
園長のスケジュールなどをきちんと把握しておき、「このあと少しお時間よろしいですか?」という形で、園長となるべく個室の環境で伝えるのが良いです。
退職理由はどのようなものが良い?
退職理由については、これは伝える相手である園長などの性格を考慮して考えるべきです。
園長の性格によっては、本当の理由を伝えても問題ないかもしれませんし、理由によっては逆上されたり、説教されたりもあるかもしれません。
面倒に巻き込まれずに、スムーズに退職の手続きを進めたい場合は、退職理由は 不可抗力的な性質があるものが 受け入れられやすいです。
- 夫/妻の転勤
- 家族の介護
- 結婚を伴う引越し
などです。ただ嘘をついてもしょうがないので、不可抗力的な理由が無ければ、本当の理由を伝えるしかないかもしれません。
その場合は、引き止められる前提で、退職理由をしっかりと固めておく必要があります。曖昧な理由であったり、ふわっとした表現だと、退職を引き止められてしまう原因になります。
自分のなかで想定問答を考えて、返答できる準備を整えておきましょう。
音信不通のバックレはやめたほうが良い
ここまで、保育士が最短で退職する方法を紹介しましたが退職の意思を伝えられない、けど、どうしても耐えられずに早く退職したいという方もいらっしゃると思います。そのような方のなかには、もう明日から行くのやーめたとしてしまおうと考えている方もいらっしゃると思います。
どうしても耐えられないという場合に入職したばかりで退職するというのは決して悪いことではなく、前述の通り手順を守って退職すれば、何の問題もありません。
そんな場合に、たまにやってしまう人がいるのが音信不通になって連絡も取れない状態で、出勤しなくなるということです。所謂「バックレ」という状態です。
ここでは「バックレ」は社会人としてどうなの?とか、そういうありきたりな説教をしたいわけではありません。バックレが良くないのは保育園だけではなく、自分自身にも悪影響があるためです。
保育園などの事業所や会社で働くということは様々な手続きの上で成り立っています。保育園は給与や保険に関する書類を各所に提出する作業も行っています。
音信不通のバックレで問題になるのが、退職するのかどうなのかの状況が保育園がわからないということです。
保育園は音信不通のバックレなどにより、連絡が長期間取れない状態になった場合に、家に訪問して安否を確認したり、緊急連絡先に連絡があり安否の確認などを行う可能性もあります。そうなると自分の周囲から心象も悪くなる場合があります。
そして、状況がわからないと健康保険や雇用保険などの手続きも進めることができません。もし、今後違う保育園での就業を考えている場合に、この手続が進んでいないことが問題になる可能性もあります。
特に、健康保険や雇用保険は重複して加入するという性質のものではないので、次の職場での手続きに問題が出てきます。もしかしたら、次の職場にバックレしたことが伝わってしまう可能性もあります。
また、雇用保険の手続きは、失業保険の給付にも関係があります。もし、今後、失業保険などを受給しようと考えている場合は、その手続きも進めることができなくなってしまいます。
このように、音信不通のバックレは保育園だけではなく、本人にもデメリットが大きいのですべきではないです。
一時的にどうしても耐えられない状態になってしまって、結果的にバックレてしまうような状況になってしまうこともあると思います。気持ちはよくわかります。そのような場合でも、一度冷静になって必ず保育園に連絡だけはするようにしましょう。
その際には、退職をするということをしっかり伝えましょう。このような状況になった場合に、無理やり出勤しろ、1年間は働けというような保育園は存在しないでしょう。
もちろん、先程も書いたように、退職代行などのサービスを利用しても良いでしょう。
まとめ
例えば、今働いている保育園の待遇や労働環境に不満があるというような場合は、少し我慢して働き続けながら、少しでもより良い待遇や労働環境で働くことができる保育園の求人を探したほうが良いかもしれません。前述したとおり、急に退職してしまってから転職先を探すと、給料が支払われない期間が続いて、転職を焦ってしまう可能性があります。
逆に、今働いている保育園の人間関係に不満があるというような場合は、我慢して働くのは精神的に難しいかもしれません。そういう場合は、無理して働き続けてしまうのは良くないという判断もできます。結論としては、自分自身の状況次第で、急に退職するということのメリット・デメリットを踏まえて、判断するのが良いでしょう。
入職したばかりであっても、どうしても保育園で働くことに耐えられなくなってしまった場合は、
保育園に遠慮するなら年度末まで働くのが無難
ですが、耐えられない環境で働くことに保育士本人にあまりメリットはありません。
最短で退職する場合は2週間後以降
に退職ができます。これは法律上の決まりで、
保育園が退職を認めないということはできません。
どうしても受け入れられない場合は、退職日を書いた退職届を出してしまうか、最終手段として、退職代行を利用するのも選択肢の一つです。ある程度引き止められたり、説教をされることは覚悟して、退職理由をしっかり伝えて、希望の退職日に退職をしましょう。