保育士に学歴は必要?就職時にどの程度有利?現役保育士が感じた事紹介!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

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保育士の方や保育士を目指している皆様。保育士に学歴は必要?就職時にどの程度有利になる?と気になっている方はいませんか?

こんな疑問や悩みはありませんか?
  • 学歴によって採用されやすい等あるか?
  • 給料に違いはあるのか?
  • 学歴によって面接で有利・不利あるのか?

結論としては、保育士にとって学歴は、一部の保育園で基本給がちょっと変わることがあるぐらいで、ほとんど気にする必要なしです。私自身も、同僚の保育士の学歴なんてどうでも良いですし、気にしたことも気にされたこともありません。

この記事の信頼性
私は大学を卒業した後に、育園、幼稚園教諭、認定こども園で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
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そもそも保育士資格の取得に必要な学歴は?

最近では、タレントのつるの剛士さんが保育士の資格を取ろうとして受験資格がないことがわかり、その際の発言がプチ炎上する事態となっていました。

保育士試験は昔は高校卒業でも受験資格がありましたが、それが変更になった経緯があり、その変更によりつるの剛士さんは受験資格を満たさないことになっています。

結果的につるの剛士さんは通信制の短大生になるようです。

このように保育士資格を取得するための保育士試験には必要な学歴というのが存在しています。

4年制大学卒業・短期大学卒

4年制大学、短期大学を卒業している場合は保育士とは関係のない学部学科でも、保育士試験の受験資格があります。
4年制大学で2年以上在学して62単位以上を習得していることが条件なので、在学中・中退の方であっても受験資格を保有している場合があります。
ちなみに、受験年度内の卒業見込みでも受験資格があります。

専門学校の卒業

「学校教育法に基づいた専修学校であること」と「課程が2年以上」の専門学校を卒業している場合は保育士とは関係の学部学科でも保育士試験の受験資格を得ることができます。
ちなみに、在学中であっても受験年度内の卒業見込みの場合は受験が可能となります。

高卒・中卒者

高卒者に関しては以下の場合に該当する方のみ保育士試験の受験資格があります。

  • 平成3年3月31日以前に高等学校を卒業した方
  • 平成8年3月31日以前に保育科の高等学校を卒業した方

上記に該当しない高卒者の方は実務経験によって受験資格を得ることができます。

  • 児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上 児童の保護の従事経験

「保育補助」として保育の仕事に2年間以上に渡って2880時間以上従事することで保育士資格の受験資格を得ることができます。
2880時間というと一日8時間のパートだとすると、360日間の出勤で条件を満たすことができます。

中卒者の方は以下の実務経験によって受験資格を得ることができます。

  • 児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上 児童の保護の従事経験

「保育補助」として保育の仕事に5年間以上に渡って7200時間以上従事することで保育士資格の受験資格を得ることができます。
7200時間というと一日8時間のパートだとすると、900日間の出勤で条件を満たすことができます。

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保育士の面接で学歴による有利・不利はほとんどない

ここから本題に入ります。保育士に学歴は必要?就職時にどの程度有利になるか?という点です。

大前提として保育士資格を持っていれば面接の際に学歴によって有利・不利の差が出ることはほとんどありません。

強いていうのであれば、有名大学であれば面接の際の話の種になるぐらいです。保育士の世界は学歴云々の世界ではないので、有名な大学の出身だとすべからく頭がよいと思われる傾向があると思います。

あとは、地元の大学であれば、保育園の採用担当者が出身者である可能性もあるので話が盛り上がるという程度のメリットはあると思います。

一般企業の大手企業になると、噂によると出身大学で採用枠が確保されている場合もあるようです。保育士は基本的に小さい法人ですので、そういうことはありません。

ちなみに私も面接を何度も受けていますが、出身の大学の話をしたことはほとんどありませんし、出身大学によって有利・不利と感じたこともないです。

それよりも、保育の経験や保育に対する思いをしっかり伝えることが重要です。

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学歴によって給料は変わるか?

以下は私が調べたとある保育園の求人の例です。

卒業 基本給
短大・専門卒 182,600円
4年大卒 201,700円

4年制の大学卒の場合は、約2万円ほど基本給が高くなっています。保育園によってはこのように基本給に差を設けているところもあります。ただしあくまでもこれは、新卒者の話であって、経験のある保育士は別途基本給が加算されます。

短大・専門卒は4年制の大学卒と比べると年齢が若いということもありこのような体系にしていると思われます。

一方で特に学歴などで差をつけていない保育園の求人も多数あるので、短大・専門卒の方は、特に気にすることでは無いと思っています。逆に言えば、短大・専門卒でも4大卒と同じ給料でスタートできる保育園も多数あります。

つまり、学歴などで差をつけていない保育園の求人は、大卒などと比べて、短大・専門卒の方は年齢の割に良い給与が貰える可能性も高くなります。

その場合は、給料も同じで経験をいち早くつめるので、とても有利になります。

最近では、保育士等キャリアアップ研修であらたな役職が定められていて、その役職によって貰える処遇改善加算が違ってきます。この研修では、目安の経験年数などが定められているので、早く保育士として働き始めた人の方がより早く役職につくことが可能です。

年齢が若いうちから保育経験を積むことができるので、大卒の方より若いのに経験豊富という人もいます。

4年制の大学を出ている方が単純に考えると良い給与の可能性が高いですが、短大・専門卒の方が若い頃から現場に出ることができるのでどちらにもメリットがあります。

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保育園に入職後の学歴の影響は?

一般企業の大手企業になると、出身大学の派閥などがあり出世などに影響があることもあるようですが、保育士が勤めるような法人ではそういうこともありません。

幼稚園の場合は、4年生大学で取れる「幼稚園教諭第一種免許」と短大・専門学校で取れる「幼稚園教諭第二種免許」で就任できる役職に差があります。

後者の「幼稚園教諭第二種免許」では、主任までの役職につくことができますが、前者の「幼稚園教諭第一種免許」は園長などに就任することもできます。

保育士の場合は資格にそのような種類があるわけではありません。なので、経験を積み信頼を得ることで役職に就くことができます。

ちなみに保育園で副主任・主任などの役職になるのに、学歴なども関係はありません。

また、保育園の園長は一部の施設を除き、そもそも保育士資格すら持っている必要がありません。将来的に園長になりたいという場合も学歴は特に関係ないです。

なので、入職して保育士として働き始めてしまえば、ほとんど学歴というものを気にする必要はなくなります。

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海外に行きたい人は要注意

一点だけ、注意が必要なのは、保育士や幼稚園教諭の資格や経験を活かして将来海外で活躍したいと思っている方です。

ちなみに、以下の記事で保育士や幼稚園教諭が海外で働く方法を紹介しています。

海外で働くためにはその国の「就業ビザ」というものを取得する必要があります。海外で働くための許可証のようなものです。

国によってはその就業ビザを取得するのに、大学の学部の卒業などが条件になっている場合が多いです。特に先進国ではほぼ大学卒業が必須の場合が多いです。

将来的に海外で働きたいと考えている方は、大学を卒業していないと働ける国の選択肢が少なくなってしまう場合があるので注意が必要です。

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【まとめ】保育士の就職・転職に学歴はほぼ関係ない

私の経験上も、保育士の就職・転職に学歴はほぼ関係ないと言えると思います。保育士資格を取るという時点で、一定の学力や知識が必要なので当然と言えば当然です。

最も重要なのは保育士としての適正や経験です。私も保育士として認可保育園で働いていますが、同僚の保育士の学歴なんて聞かれたことも気にしたこともないです。

そもそもが保育士不足なので、学歴を気にして採用していたら多分保育園が運営できないと思います。

これから保育士を目指す方は学歴を気にする必要はあまりないので、自分のやりやすい方法で資格取得を目指すと良いと思います。