これから保育士の資格の取得を考えている保育士資格取得見込みの方。
という疑問を持っている方もいらっしゃると思います。たしかに保育士資格取得見込みというのは、中途半端な状態なので保育園への就職活動をどうしたらよいか迷いますよね。かといって、取得してから就職活動を始めたら、良いタイミングを逃してしまうかもしれません。
今回は、保育士資格取得見込みの就職活動はどうすれば良いのかという点を説明します。
保育士資格取得見込みとして保育士転職サイトを利用した経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士資格取得見込みとは?
まず、本題に入る前に「保育士資格取得見込み」という方はどのような状況の方を指すのかというのを確認しておく必要があります。
保育士資格取得見込みとは以下のような条件を満たす方を指します。
- 保育士試験に合格した人
- 保育士養成施設を卒業見込みの人
という状態の人になります。これらの状態に該当する人は、履歴書にも「保育士資格取得見込み」とすることができます。
一方で、
- 保育士試験をこれから受けようと思っているという人
- 保育士試験のいくつかの科目に合格している人
- 保育士養成施設に入学したばかりの人
このような人は「保育士資格取得見込み」にはなりません。あくまでも確実に保育士資格が取得できる見込みがある人を指しています。
保育士資格取得見込みの方の保育園就職までの手順
ここからは、保育士資格取得見込みの方の保育園就職までの手順を紹介します。
保育士資格取得見込みの方が最終的に資格を取得して保育士として働くのには保育士登録をする必要があります。保育士登録をすると保育士証が手に入ります。保育士として働くには、この保育士証が必要になります。実際に保育園で働く際には保育士証のコピーの提出を求められることになります。
「保育士証」を手に入れるには以下の手順が必要になります。
- 保育士試験に合格する/保育士養成施設を卒業する
- 保育士登録の申請をする
- 保育士証を受け取る
保育士登録の申請は登録事務処理センターというところに行います。郵送ですべての手続きを行います。保育士証が届くのは基本的には翌月の中旬になっています。例えば、9月申し込み分は10月中旬に届くといった形です。うまくタイミングが合えば一ヶ月で届く可能性もあります。
いち早く保育士証がほしいという方は、保育士試験に合格できるという見込みが出来た段階で、「保育士登録の手引き」の取り寄せをあらかじめ行っておくとスムーズに保育士登録を行うことが出来ます。
保育士登録の手順の詳細については以下の記事で紹介しています。
保育士資格取得見込みの就職活動はどうすれば良い?就職活動の始め方。
保育士資格取得見込みの方には大きく2つの就職の方法があります。
- 保育士資格取得前に就職する
- 保育士資格取得後に就職する
という方法です。実は保育士証の取得前でも保育施設に就職できる可能性があります。これらについて説明します。
保育士資格取得前に就職する
実は、保育士資格取得見込みの方は資格取得前からでも保育施設に就職することが可能である場合があります。保育施設によっては、資格取得前でも前もって採用してくれる場合があるためです。
この場合の保育士資格取得前というのは、保育士試験の合格証が届いた/保育士養成施設を卒業したときから保育士証を受け取るまでの間です。このひとは、確実に保育士資格を取得できる人物になるので、保育園側も柔軟に対応してくれる場合があります。
この方法のメリットは、なるべく早く保育園で働くことができるということです。早く働くことができれば早く仕事にも慣れますし、給料も早く受け取ることができます。
そもそも保育園は、保育士資格を持っていないくても保育者として就業することは可能です。もちろん、保育園には保育士の配置基準というものがあり、園児の人数に対して一定の保育士の人数は必要です。ただし、それを上回る部分に対しては保育士資格を持っていない人を保育従事者として雇用することが可能です。わかりやすく説明すると保育士10人が必要という状態の場合に、保育士10人+無資格者1人が働くというような状態の場合です。
例えば、10月に保育士がひとり退職するという保育園の場合、10月に保育士資格を取得できる人であれば、それ以前から雇用していても問題ありません。保育園からしたら、事前にあらかじめ業務を覚えてもらうことができるので、10月からの保育にスムーズに入ってもらうことができるというメリットもあります。
資格取得と保育園側のタイミングがうまく噛み合う必要があるため、選択肢はやや少なくなりますが取得前からの就職も十分に可能性があります。
保育士資格取得後に就職する
保育士資格取得後に就職するというのは、一般的な保育士資格取得見込み者の就職方法になります。保育士登録が終わり保育士証が手に入るタイミング以降に保育園に就職するということです。
この方法であれば、前項に挙げた「保育士資格取得前に就職する」という方法よりも多くの保育園が就職の選択肢に入るというメリットがあります。
この時に悩んでしまうのは、
- 保育士登録を申請した段階で就職活動をしてよいか
- 保育士証を貰ってから就職活動をすべきか
ということだと思います。結論としては、保育士登録を申請した段階で就職活動を始めてしまって問題ないです。
注意が必要なのは、保育士資格の取得(保育士証が手元にある状態)というのは、4月1日や5月1日などキリが良いタイミングとは限らないということです。
保育士登録の事務処理センターに保育士登録の申請を行ってからおおよそいつごろに保育士証が届くのかということはわかりますが、正確な日程まではわかりません。しかも、申請書類に不備などがあれば、保育士証が手元に来るのは予定より遅くなってしまうこともあります。
面接などを受ける際は、その点を保育園側にしっかり伝えて、保育士証が実際に手元に届くおおまかな日程を考慮して入職日を決定しましょう。
保育士資格取得見込みの就職は保育士転職サイトの活用がおすすめ
保育士資格取得見込みの就職は保育士就職転職サイトの活用がおすすめです。それは、ハローワークや一般の保育士求人サイトの情報だと「資格取得見込み」の段階でその求人に応募できるかどうかはっきりしないためです。
ハローワークや一般の保育士求人サイトの求人情報の多くは「保育士」が応募の条件になっていることが多いです。でも実際のところは、前項に挙げたように、保育士資格取得前の人物でも柔軟に対応してくれる保育園というのは少なくないです。特に、昨今は保育士不足なので、面接を受けられる保育園も多いです。ただ、一方で保育士資格を既に持っている方のみから応募を受け付けている保育園も存在します。
ハローワークや一般の保育士求人サイトの情報だけだと、それを応募前に事前に見分けることが難しいです。結局、実際に応募をしてから、保育士資格取得見込みだと応募はできないと言われてしまうケースも少なくないです。せっかく不安と緊張しながら応募したのに、そのようなことが続くとがっかりしてしまいますよね。単純に、電話などのやり取りをしている時間も無駄になります。不親切な保育園だと、履歴書を持参して面接に行ってから断られてしまうケースもあります。
保育士就職転職サイトを利用すればそのようなリスクを減らうことができます。保育士就職転職サイトに登録すると担当者が一人ついて転職を支援してくれます。保育園とのやり取りもまずはその担当者が行います。
担当者の方は、保育士資格取得見込みである前提で保育園の求人を探して保育園に連絡を取ってくれるので、あとから保育士資格取得見込みだと応募はできないと言われてしまうことはありません。
また、保育士資格取得前に就職したいという方の場合は、その交渉も保育園側と事前に行ってくれます。面接や電話でいちいち自分自身で交渉する必要がありません。
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保育士資格取得見込みが無くても保育施設で働きたい
まだ自分は保育士資格の取得見込みがないという方でも保育士施設で働きたいという方もいらっしゃると思います。実は保育士資格取得見込みではなくても保育施設で働くことは可能なので、最後にその方法について紹介します。
この記事の「保育士資格取得見込みの就職活動はどうすれば良い?」の項でも紹介したように、保育園には保育士の配置基準というものがありますが、それを上回る部分に関しては、無資格者の方でも保育従事者として就業することが可能です。また、最近では保育士不足の影響もあり、保育施設が保育者として働きながら保育士資格取得を支援してくれる保育園も増えてきています。一般的には「保育補助」と言われる仕事になります。
この「保育補助」の仕事であれば、資格取得前の段階から働くことが可能な場合もあるので、求人を探してみましょう。資格取得前から保育園で働くということを理解することができるので、資格取得のモチベーションアップにもつながると思います。
また、このような無資格者は基本的に保育施設に就業する際に、「子育て支援員」の研修を受講する必要があるので、いきなり知識ゼロから就業しなくてはいけないというわけでもありません。研修を受けた上で、保育業務をしながら、保育士資格の取得をすることができます。
まとめ:保育士資格取得見込みの就職活動はどうすれば良い?就職活動の始め方。
保育士資格取得見込みとは以下のような条件を満たす方を指します。
- 保育士試験に合格した人
- 保育士養成施設を卒業見込みの人
保育士資格取得見込みの方がまずすべきことは、保育士登録を行い保育士証を手に入れるということです。保育士証がないと保育士として保育園で働くことはできません。
- 保育士試験に合格する/保育士養成施設を卒業する
- 保育士登録の申請をする
- 保育士証を受け取る
そして、保育士資格取得見込みの方には大きく2つの就職の方法があります。
- 保育士資格取得前に就職する
- 保育士資格取得後に就職する
いち早く保育園で働きたいという方は、保育士資格取得前に就職するに保育補助として保育園に就職するということが可能です。
しっかりと働く保育園を選びたいという方は、保育士資格取得後に就職することも可能です。
いずれの場合でも、 保育士登録を申請した段階で就職活動を始めてしまって問題ないです。
保育士資格取得見込みの方の就職活動は、資格取得見込みの方でも利用可能です。転職サイトと言っても転職ではない就職活動の場合でももちろん利用が可能です。
保育士就職転職サイトに登録すると担当者が一人ついて転職を支援してくれます。保育園とのやり取りもまずはその担当者が行ってくれます。
資格取得見込みという少しイレギュラーな状態での就職活動でも担当者が保育園側と柔軟に調整を行ってくれるので、就職活動がスムーズに進みます。
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
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