保育士は毎月毎年いくら貯金することができる?いくら貯金すべき?

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これから保育士として働く予定の方や保育士を目指している方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士は毎月毎年いくら貯金することができる?
  • 逆に保育士はいくら貯金すべき?

保育士として働き始めると、どれくらいの貯金ができるようになるのか知りたいという方もいらっしゃると思います。

今回は、厚生労働省の賃金の統計や家計調査のデータを参考に、保育士が平均的な生活を送った場合にどのくらい貯金ができるのかということを計算してみました。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
園の給料で毎月貯金をしている経験があります
その経験が参考になればと思います

保育士の平均月給と平均賞与はいくらか

貯金可能な額を知るためには、まずは、保育士の平均月給と平均賞与の金額がいくらなのかということを知る必要があります。今回は、これから保育士として働く予定の方や保育士を目指している方向けなので、若手である20~29歳の平均月給と平均賞与の数値を利用します。

年齢 保育士の平均年収 月給額 賞与額
20~24歳 約304万円 21.43万円 48.1万円
25~29歳 約355万円 23.66万円 72.47万円

※参考「厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

保育士の月給と賞与の手取り額はいくらになるか

前述した月給額はあくまでも額面での支給額になります。実際には、そこから各種年金・保険・税金などが引かれた金額が実際の手取りの金額になります。

今回は「ザックリ手取り給料計算機」https://oguemon.com/tax-calc/というサービスを利用して計算してみました。

20~24歳:

  • 年収 3,051,417円 手取り年収 2,546,951円
  • 月収 214,300円 手取り月収 178,520円
  • 1回あたりのボーナス 479,817円 手取りボーナス 394,130円

25~29歳:

  • 年収 3,563,669円 手取り年収 2,975,353円
  • 月収 236,600円 手取り月収 197,246円
  • 1回あたりのボーナス 724,469円 手取りボーナス 594,988円

※以下の条件で計算

項目 20~24歳 25~29歳
月々の基本給 214200円 236600円
ボーナス 1回あたり2.239ヶ月分年1回 1回あたり3.062ヶ月分年1回
残業時間 月0時間 月0時間
勤務先の都道府県 東京都 東京都
自宅の都道府県 東京都 東京都
事業 一般 一般

※「ザックリ手取り給料計算機」https://oguemon.com/tax-calc/で計算

保育士の毎月の生活費はいくらぐらい?

貯金が可能な金額を調べるためには、保育士の毎月の生活にどれくらいの生活費がかかるかということを知る必要があります。厚生労働省が「家計調査報告 家計収支編」という家計の支出に関する調査をしているので、そのデータを参考に保育士の毎月の生活費はどれくらい必要なのかということを見てみます。

単身世帯34歳以下/支出項目 金額(円)
消費支出計 149,605
食料 35,563
住居 37,863
光熱・水道 7,648
家具・家事用品 4,381
被服及び履物 5,338
保健医療 3,222
交通・通信 18,769
教養娯楽 18,355
使途不明金 111
交際費 6,406

※参考「厚生労働省「家計調査報告 家計収支編」」よりhttps://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_gaikyo2020.pdf 単身世帯34歳以下のデータを利用

保育士は毎月毎年いくら貯金することができる?

前述した保育士のざっくり手取り額と単身世帯34歳以下の生活費のデータを踏まえると、平均的な暮らしをしていれば

20~24歳の場合:

178,520円 – 149,605円 = 28,915 で 毎月約2万8千円の貯金が可能 です。また、手取りボーナス 394,130円もまるまる貯金が可能になります。

年額を計算すると、741,110円で 毎年約74万円の貯金が可能 です。

25~29歳の場合:

197,246円 – 149,605円 = 47,641 で 毎月約4万7千円の貯金が可能 です。また、手取りボーナス 594,988円もまるまる貯金が可能になります。

年額を計算すると、1166,680円で 毎年約116万円の貯金が可能 です。

あくまでも給料も生活費も平均を取った場合になりますが、目安として参考にすることができるでしょう。

実家に住む or 保育士宿舎借り上げ制度が使える場合の貯金額は?

前述で計算してみた平均的な貯金額は単身世帯34歳以下の生活費のデータがもとになっています。実家に住む場合や保育士宿舎借り上げ制度を利用する場合は、可能な貯金額が大きく変わってきます。

保育士宿舎借り上げ制度については以下の記事を参考にしてみてください。

実家の場合は、条件が合致する統計データがないので、住居費・光熱・水道費などの自分では支払っていない金額を消費支出の平均から引き算してみてください。逆に、実家に毎月お金を入れている場合は、その金額を足し算してください。その金額が毎月の平均的な生活費と考えることができます。

保育士宿舎借り上げ制度を利用するなどの場合で家賃がかからない見込みの場合は、住居費37,863円を引き算すれば、おおよその月の生活費が計算できると思います。

それらの金額を前項と同じように、保育士の手取り額から引き算してみれば、毎月の貯金可能額がおおよそ計算できます。

既に現在保育士として働いている方は?

現在保育士として既に働いている方は、上記の各消費支出項目の金額と自分の実際の支出金額を見比べてみると良いと思います。どの項目が平均と比べると使いすぎている、あまり使っていないということがわかると思います。

参考までに各項目の内訳は以下のようになっています。

  1. 食料
    1.1. 穀類
  2. 住居
    2.1. 家賃地代
    2.2. 設備修繕・維持
    2.2.1. 設備材料
    2.2.2. 工事その他のサービス
  3. 光熱・水道
    3.1. 電気代
    3.2. ガス代
    3.3. 他の光熱
    3.4. 上下水道料
  4. 家具・家事用品
    4.1. 家庭用耐久財
    4.1.1. 家事用耐久財
    4.1.2. 冷暖房用器具
    4.1.3. 一般家具
    4.2. 室内装備・装飾品
    4.3. 寝具類
    4.4. 家事雑貨
    4.5. 家事用消耗品
    4.6. 家事サービス
  5. 被服及び履物
    5.1. 和服
    5.2. 洋服
    5.3. シャツ・セーター類
    5.4. 下着類
    5.5. 生地・糸類
    5.6. 他の被服
    5.7. 履物類
    5.8. 被服関連サービス
  6. 保健医療
    6.1. 医薬品
    6.2. 健康保持用摂取品
    6.3. 保健医療用品・器具
    6.4. 保健医療サービス
  7. 交通・通信
    7.1. 交通
    7.2. 自動車等関係費
    7.2.1. 自動車等購入
    7.2.2. 自転車購入
    7.2.3. 自動車等維持
    7.3. 通信
  8. 教育
  9. 教養娯楽
    9.1. 教養娯楽用耐久財
    9.2. 教養娯楽用品
    9.3. 書籍・他の印刷物
    9.4. 教養娯楽サービス
    9.4.1. 宿泊料
    9.4.2. パック旅行費
    9.4.3. 月謝類
    9.4.4. 他の教養娯楽サービス
  10. その他の消費支出
    10.1. 諸雑費
    10.1.1. 理美容サービス
    10.1.2. 理美容用品
    10.1.3. 身の回り用品
    10.1.4. たばこ
    10.1.5. 他の諸雑費
    10.2. 使途不明金
    10.3. 交際費
    10.3.1. 食料
    10.3.2. 家具・家事用品
    10.3.3. 被服及び履物
    10.3.4. 教養娯楽
    10.3.5. 他の物品サービス
    10.3.6. 贈与金
    10.3.7. 他の交際費
    10.4. 仕送り金

結局保育士は毎月いくら貯金すべき?

ここまでで、

  • 20〜24歳では 毎月約2万8千円 毎年約74万円の貯金が可能
  • 25歳から29歳では 毎月約4万7千円 毎年約116万円の貯金が可能

という計算ができました。でも実際問題、結局保育士は毎月いくら貯金すべきなのかわからないという方もいらっしゃると思います。

結論としては、いくら貯金すべきというのは、その人次第になります。平均的な貯金額を実現できていても不十分という場合もあれば、逆に貯金なんてしなくてもなにも問題ないという方もいます。すべては今後のその人の人生でのお金の使い方によるからです。

特定の年齢までに決まった金額を使いたいという人生プランがある場合は、ある程度貯金が必要になります。例えば、結婚にかかる費用、マイホームの購入費用などです。逆に、そうでない場合は、貯金はしなくても良いという考え方もできます。

自分がいくら貯金すべきというのは、周りに合わせるのではなく将来の人生設計を踏まえて考えるべきです。なのでいくら貯金すべきというのは、その人次第 ということになります。

まとめ:保育士は毎月毎年いくら貯金することができる?いくら貯金すべき?

今回は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査、厚生労働省「家計調査報告 家計収支編」、ザックリ手取り給料計算機などを参考に、保育士は毎月毎年いくら貯金することができるのかということを計算してみました。

あくまでも保育士として平均的な収入、かつ、平均的な生活費で一人暮らしをした場合は、

  • 20〜24歳では 毎月約2万8千円 毎年約74万円の貯金が可能
  • 25歳から29歳では 毎月約4万7千円 毎年約116万円の貯金が可能

という計算ができました。もちろん、実際の貯金額はその人の生活スタイルや働く保育園によって大きく変わります。特に、最近では首都圏の保育園に勤める保育士と、地方に勤める保育士との給料差も広がっているので一概には計算が難しいです。

結局保育士は毎月いくら貯金すべきかというのも、その人次第で答えは様々です。まずは、やみくもに貯金をするのではなく、人生プランを考えることから始めると良いかもしれません。