保育補助パートから正社員保育士を目指す条件と方法を解説!給与水準は?

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保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。


保育補助パートの方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育補助パートから正社員保育士を目指したい

今回は、

  • 保育補助パートから正社員保育士になる最低条件
  • 保育補助パートは正社員保育士を目指すべきか?
  • 保育補助パートから正社員の保育士になる際のスタート時の給与水準
  • 保育補助パートから正社員保育士を目指す方法

などの情報を紹介します。これから、保育補助パートから正社員保育士を目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
パートと正職員でのそれぞれの勤務形態で働いたことがあります
その経験が参考になればと思います

保育補助とは?

本題に入る前に、まずは保育補助のパートという仕事は一般的にどのように定義されるのかということを知っておく必要があります。

保育補助は、保育園で働く保育士の補助的な仕事をする人のことです。保育園は開園時間も長く、時間帯によって預かる子どもの人数も異なるため時間帯によって必要な職員の人数が異なってきます。正職員の保育士だけだと、人手の足りない時間ができてしまったり、逆に保育士が余ってしまう時間帯ができてしまいます。

そのため、多くの保育園ではパートやアルバイトとして保育補助の職員を採用しています。保育補助の職員は保育園によって、保育士資格を持っている場合もあれば、そうでない場合もあります。また、保育園によっては単に常勤・非常勤、正規・パートという分類をしているだけの場合もあります。

保育補助と正社員保育士との違い

保育園ごとによって定義は異なりますが、保育補助と正社員保育士との違いは基本的には、雇用形態の違いがメインになります。保育補助はほとんどがパートとして雇用されることが多いです。そして、保育補助は担任クラス等を持たずに、その時の状況に合わせて様々なクラスに入ることが多いです。

そして、保育補助という仕事が、保育園においてどこまでの仕事を任されるのかということも、保育園によって様々です。園によっては、書類仕事や保護者への対応、行事の担当など、常勤の保育士とほとんど変わらない仕事を任されるという場合もあれば、雑務のような仕事がメインとなるという場合もあります。

保育補助パートから正社員保育士になる最低条件

保育補助パートから正社員保育士になる最低条件は、

  • 保育士の資格を取る

ということです。

既に保育士資格を保持していて保育補助としてパートで働いている場合は、正社員保育士になる条件を満たしていることになります。特に昨今は保育士不足なので、保育補助としての経験があれば、面接などでもきちんと評価をしてくれる保育園が多いです。

なかには保育士の資格がなくても正社員として働くことができる保育園もあるかもしれませんが、数としてはかなり少ないです。特に、認可保育園の場合は、ほとんど可能性は少なくなります。それは、国によって保育士配置基準が定められていて、その配置基準の人数は100%保育士資格保有者である必要があるためです。

一部の認可外保育施設などでは、無資格でも正社員の採用を行っていますが、そのほとんどがなんらかの理由で保育士資格を持っている人を雇用することができなかったために、無資格の方に範囲を広げて募集しているという形になります。つまり、待遇が悪かったり、労働環境が劣悪であったりする可能性も高いです。なのでやはり、保育士の資格を取得してから正社員を目指すということがおすすめです。

保育士の資格があって、保育補助としての経験があれば、転職等をする場合も経験として評価してもらうことが出来ます。

保育補助パートから正社員保育士を目指したいという方で、保育士の資格を持っていないという方は、まずは保育士試験を受験して資格取得を目指しましよう。

保育補助パートが正社員の保育士を目指す場合のよくある不安

ここからは保育補助パートが正社員の保育士を目指す場合のよくある不安について紹介します。

仕事の負担が増えるのでは?

保育補助パートが正社員保育士になることで負担はまず間違いなく増えることになります。

  • 労働時間の増加
  • 担任クラスの担当
  • 書類仕事の増加
  • 行事の準備の増加

特に保育補助と比較して増える負担は上記の内容になります。

まず、単純にパートから正社員になることで労働時間が多くの場合増えることになります。パートの就労時間は人によってまちまちだと思いますが、正社員保育士は基本的にフルタイムで週5日40時間の労働時間になります。休憩も途中挟むので、拘束時間はさらに1日あたりさらに1時間増えることになります。

正社員保育士は、クラス担任を任されることが多く、それに伴い書類の仕事も増えます。保育園の行事に関しても正社員が基本的に主担当となり、企画・準備・実行を進めていくことになります。また、正社員保育士として経験を積んでいくと、副主任・主任などと役職が付与されていき、さらに様々な業務を遂行してく必要が出てくるでしょう。

ただし、保育園によって保育補助や正社員保育士の仕事の範囲や内容は異なるので、必ずしも今よりも負担が増えるというわけではないかも知れません。

仕事の責任が増える

次に、保育補助パートが正社員保育士になることで増えるもの仕事の責任です。

保護者とのトラブルなどがあれば、担任が積極的に対応をしていく必要があります。また、クラス内での出来事に関しては担任がまず責任をもって対応しなければいけません。さらに副主任や主任などの役職がついてくることになると、後輩を育成したり、適切に配置する責任なども生じることになります。正社員で担任であれば、保育補助の方などがしてしまったミスなども責任を取る必要が出てくる場合があります。

退職しにくい・辞めにくい

最後に、保育補助パートが正社員保育士になることで変わることは「退職しにくい・辞めにくい」ということです。

保育士であれば、何園かの転職を経験している人も多いと思います。正社員の保育士になると、年度末以外では退職できない空気感になってしまっていたり、ついつい子どものことを考えると多少の理不尽や嫌なことも我慢して働かなければと思ってしまう人も多いと思います。実際に、そのような空気になっている保育園も多く、同調圧力なども感じる場面もあると思います。

正社員だからといって、やめようと思えば辞めれないということはないのですが、ブラック保育園や人間関係の悪い保育園などに入職してしまうことを考えると、退職しにくい・辞めにくいと感じてしまうのは大きなデメリットになります。

保育補助パートは正社員保育士を目指すべきか?

保育補助パートが正社員の保育士を目指す場合のよくある不安を紹介しましたが、これらの不安が原因で正社員になるかを悩む人もいらっしゃると思います。実際に、保育補助パートは正社員保育士を目指すべきなんでしょうか。

保育補助パートが正社員保育士を目指すべきかについては、その人の考え方次第になります。

  • 負担
  • やりがい
  • お金

保育士の仕事は上記のような様々な条件があると思います。

すべてのことを重視するというのはなかなか難しいです。正社員なら負担は増えるけど給料は良いしやりがいがある、パートなら負担が減るけど給料も減るなどというように、自分が一番仕事をする上で重視する部分を考慮してどの雇用形態で働くべきかを検討する必要があります。

保育補助パートから正社員の保育士になる際のスタート時の給与水準は?

正社員として働き始める際の給料についても、保育補助パートから正社員の保育士になる際に気になることの一つになると思います。

保育補助としての経験を考慮した給料を設定してくれる保育園もあれば、ブランクがある場合や保育補助としての経験だけの場合には、新卒と同様の下限の給料水準になってしまう保育園もあります。これらは様々なので、しっかりと自分の経験をアピールすることが大切です。例えば「保育補助をやっていました」ではなく「パート保育士として様々なクラスのサポートをしていました」というような形で、積極的に自分がしてきた仕事をアピールしてみましょう。

交渉やアピール次第で待遇が大きく変わる部分でもあるので、働く保育園を探す際には、スタート時に給料を少しでも上げる努力をすると良いです。もし希望通りの待遇になりそうにない場合は、働く保育園を変えて正社員になることも視野にいれるようにしましょう。

保育補助パートから正社員保育士を目指すメリット

ここからは、保育補助パートから正社員保育士を目指すメリットについて紹介します。

給与待遇が大幅にアップ

保育補助のパートから正社員の保育士になった場合、一般的に給与待遇は大幅アップします。

労働時間が増えれば、給料も増えるのはもちろん当たり前のことですが、それ以上に給与待遇が良くなります。

その一つがボーナスです。

ボーナスはフルタイムの常勤保育士であることが条件の保育園も多いです。その金額は、年30〜100万円程度になります。

そして、もう一つが、常勤保育士等がもらうことができる処遇改善手当の加算です。

昨今、保育士不足の背景もあり、国や自治体は様々な保育士の待遇改善をすすめています。その一部は、常勤の保育士が対象である場合があります。

例えば、

  • 保育士宿舎借り上げ制度
  • 保育士等キャリアアップ研修等の処遇改善手当

などは、雇用形態(勤務時間)などが条件になっている場合もあります。

気になるという方は、世の中の求人から、パートの時給と正社員の時給を比較してみると良いです。

正社員の時給は

  • 総年収 ÷ 2000時間(年間のおおよその労働時間)

でおおよそ求めることができます。

パート保育士は時給1,100~1,400円くらいとして、

正社員保育士の場合は、時給2,000円を超えてくるケースもあります。

やりがいも増える

保育補助から正社員保育士になった場合に、仕事を通してのやりがいも増加することが多いです。もちろん、これは、人によっても働く保育園によっても違いはありますが、正社員になることで、任される仕事の範囲も責任も変わってくるので、その分やりがいも増えていきます。

特に、担任業務や行事の仕事というのは、正社員保育士が感じられる保育士の仕事の大きなやりがいの一つになります。

自分で保育を進められる

意外に見落としがちは、保育補助から正社員保育士になった場合のメリットは、ある程度、自分自身で保育を進められるという点です。

これは、各々の考え方や性格にもよると思いますが、

保育補助の仕事をしていて、常勤の保育士からあれこれ指示されながら仕事をするというのが苦手という方も実は多いと思います。なかには、年下や自分より経験が少ない常勤の人から指示をされたり、考えが合わない人指示に従わなければいけないというシーンも出てくると思います。

正社員保育士になると、基本的には指示をする側に回るので、自分の考え方や保育観などをある程度反映されながら、クラス運営をすすめることができるようになるというメリットが出てきます。

保育補助パートから正社員保育士を目指す方法

保育補助パートから正社員保育士を目指す具体的な方法を紹介します。

園長に相談する

今働いている保育園で正社員として働きたいという場合は、まず園長に相談してみましょう。園長に相談をするということは、今働いている保育園で正社員に切り替えて働くということになります。今は、どこの保育園も保育士不足なので、正社員を募集していることも多いはずです。タイミングが合えば、そのままその保育園で正社員になるということも可能です。園長としても、パートとしての働きぶりをしっているので、正社員として登用するかの判断がしやすいはずです。

保育士の目線から考えても、保育補助で働いていて人間関係や実際の正社員保育士の仕事ぶりを見ているので、正社員保育士として働くことのイメージがしやすいと思います。

現在働いている保育園で保育補助パートから正社員保育士を目指す場合は、タイミングがとても重要になります。保育士が充足している状態では、正社員として新たに雇用することが難しいためです。そのため、正社員になりたいなと思ったら、早めに園長へ一度相談してみると良いです。条件面やタイミングなどが合えば適切な時に正社員となれるかもしれません。

保育士転職サイトに登録する

今の保育園とは違うところで正社員として働きたい、もしくは、今の保育園で正社員として働く場合と待遇などを比較してみたいというような場合には、保育士転職サイトに登録して求人を探すのがおすすめです。

保育士転職サイトは、あなたとともにあなたの希望にあった求人を探してきてくれたり、面接を受ける前に保育園へ条件面の様々な質問を聞いてくれたりします。面接のスケジュールなどの調整も代わりに行ってくれます。

保育補助パートから正社員保育士を目指す上での様々な不安を解消しながら転職活動を進めることが出来ます。

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まとめ:保育補助パートから正社員保育士を目指すにはどうすれば良い?

保育補助パートで働いている方でも、保育士資格があれば、昨今の時代に正社員保育士を目指すことは十分可能です。

今働いている保育園で正社員保育士を目指す場合は、園長に相談してみましょう。今の保育園とは違うところで正社員として働きたいという場合は保育士の転職サイトに登録して様々な求人を比較検討するのがおすすめです。

保育補助パートから正社員保育士になる場合は、スタート時の給与水準も保育園によってまちまちなので、しっかりと自分の今までの経験をアピールするということも大切です。

これから、保育補助パートから正社員保育士を目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです。