目次 | 内容 |
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保育士の給与は良くはない、伸びも悪い | ・私立保育園の新卒年収は300万円程度 ・昇給は月2千円〜5千円程度と低い傾向 ・「保育士宿舎借り上げ制度」利用で家賃負担を軽減できる場合あり ・園長など管理職で年収450万〜600万円を目指すことも可能 |
保育士の雇用の安定性は高い | ・社会に不可欠な仕事のため雇用は安定的 ・全国的な保育士不足により需要が高く転職が容易 ・不況時も給与への影響が少なく、公的資金による運営で倒産リスクが低い ・人材の流動性が高く転職を繰り返してもマイナスイメージは少ない |
公務員も目指せる | ・公立保育園では公務員として勤務が可能 ・公務員採用試験に合格すれば、より安定した公務員水準の給与体系 |
転勤や異動にも強い | ・全国どこにでも保育園があるため、パートナーの転勤時も一緒に引っ越して転職しやすい ・海外の日本企業が多い地域でも保育士として働く可能性 |
勤務時間、曜日は安定している | ・勤務時間は日によって異なる場合があるが、出勤曜日は安定 ・日曜日と祝日は基本的に休み、土曜日は月1〜2回程度の出勤(代休あり) ・夜勤はほとんどなく、プライベートの時間を確保しやすい ・ただし、持ち帰り仕事が発生する場合もあり、その点への理解が必要 |
子育てには強い味方になるはず! | ・0歳から5歳の子どもと日常的に関わるため、子育てに関する知識や経験が豊富 ・自身の子育てにおいて、心強いサポート役となる存在 |
こんな保育士の彼氏彼女は要注意! | ・性格は人それぞれなので、特定の固定観念を持たないこと ・保育士資格の有無:資格がないと待遇や選択肢が狭まる可能性あり ・認可保育園か否か:認可外は給与未払いや突然閉鎖のリスクがある場合も ・働いている保育園がブラックかどうか:疲弊やモラハラがないか確認 ・保育士という仕事が好きかどうか:仕事への情熱が安定性に直結 |
まとめ:保育士の彼氏彼女。結婚を考えると将来が不安?やめた方が良い?現役保育士が解説! | ・給与は伸び悩むが雇用は非常に安定 ・勤務時間が安定しており、子育て経験が活かせる特性 ・パートナーの資格、勤務先の状況、仕事への情熱が将来に大きく影響 ・公務員のような安定性を求める人に向いている一方、高年収を求める人には不向き |
よくある質問(FAQ) | ・給料:低水準だが借り上げ制度や管理職でアップ可能。国も改善中 ・忙しさ:多忙な面もあるが、日祝休みで休日を合わせやすい。持ち帰り業務の理解は必要 ・ストレス:重責や人間関係で精神的負担が大きい。パートナーの理解と協力が重要 ・子育てとの両立:経験が活かせる一方、労働環境によっては困難な場合も。職場の理解とパートナーの協力が不可欠 ・「辞めたい」と言い出す:疲労や不満から考えることも。辞める際は計画的な準備が必要 ・その他確認点:資格の有無、認可/認可外、ブラック園ではないかを確認。最終的には本人同士の話し合いが重要 |
- 保育士の仕事ってどうなの?
- 結婚を考えると将来が不安?
- 保育士と結婚はやめたほうが良い?
保育士の彼氏や彼女との結婚を真剣に考える際、将来への不安を感じることは少なくありません。
この記事では、保育園、幼稚園、認定こども園での勤務経験がある私自身が、保育士の具体的な給与や雇用の実情、仕事と結婚生活の両立について詳しく解説します。

保育士の恋人との結婚、経済面や時間のすれ違いなど、具体的な不安を解消したいです。

ご自身の状況と照らし合わせながら、将来のパートナーシップについて考えるヒントが得られます。
相手が好きだから問題ないという人もいれば、やはり結婚を考えると不安になってしまう人もいるかもしれません。保育士は少なからず激務薄給なイメージがあると思うので、しかたがない面もあります。
結婚は本人同士のことなので、したほうが良い・辞めたほうが良いというつもりはありません。あくまでも個人的な見解が含まれていてすべての人に当てはまる内容でもありません。
この記事では保育士という仕事の特徴を「給与」「安定性」などの観点から紹介しているので参考にしてみてください。すでに長く付き合っていればもう知っているということも多いかもしれません。また、個人的なこんな保育士の彼氏彼女は要注意!というチェックリストも解説しています。
その経験が参考になればと思います
保育士の給与は良くはない、伸びも悪い
保育士というと低待遇のイメージがある方は多いと思います。
保育士は給与が良くない、伸びも悪いというのは事実としてあると思います。公務員保育士を除いた場合、私立保育園の保育士の給料は新卒だと年収300万円前後になると思います。
給与の伸びである昇給もそこまで高くなく、月2千円から5千円程度、年額で2万4千円から6万円程度になると思います。これらの数値でおおよその今の年収と将来的な年収がわかると思います。
もちろんこれらは保育園によっては差はあるところになりますが、他の職種や業界と違ってそこまで保育園ごとに大きな差がある部分ではありません。ただ、都内であれば補助金の関係でもう少し高かったり、地方であればやや安いかもしれません。
また、保育士には国と自治体による「保育士宿舎借り上げ制度」というものがあり、場合によっては賃貸にほぼ自己負担なしで住むことが出来ている場合があります。
その場合は、金銭的にはやや余裕があることが多いです。(この制度が利用できるかどうかは市区町村や保育園によって異なります。)
ただし、期間も定められていますし、制度が終了する可能性もあるので、一生その制度を利用して賃貸に暮らせるというわけではないです。また、保育園によっては、結婚などで同棲をしたら利用不可になる場合もあります。
園長などの管理職は目指せる
保育士で経験を積んでいけば将来的には保育園の施設長である園長などを目指すことが可能です。園長になるための法律的な基準等は現状は存在しないので、本人次第になりますが実力等によっては可能です。
多くの場合は、雇われの園長ということになると思います。いまは新しい保育園も増えていて、若い人であれば、40代くらいで園長になっている例もあると思います。その場合は年収450万円から最大で600万円程度になると思います。気になる人は求人などを調べてみてください。
また、雇われという形ではなく自分で保育園を開設することも不可能ではないです。その場合は経営者になるということになります。実際に保育士経験者が保育園を開くケースもあります。
国は保育士の処遇改善をしている途中
保育士は給与は良くはない、伸びも悪いというのは現状としてありますが、国は保育士の処遇改善を進めています。ちなみに保育士の給与水準はほとんどを国が決めているといっても過言ではないです。全体の運営費を含めて国が決めた基準の金額を補助金として保育園に支払っていて、その中から保育士の給与が支払われることになります。
一応、国としては、全産業の女性就業者の平均と同程度の年収に引き上げようとはしていて、この先どれくらい上がるのかというのは未知数ですが現在はそれの途中という状態です。
なので、今後も少しは改善される可能性はあるかもしれません。もちろん、状況によっては改善されないかもしれません。
なぜ女性就業者の平均なのかというところに個人的には疑問がありますが、女性が多いからそうしているのかもしれません。
保育士の雇用の安定性は高い
給与などはいまいちですが、保育士の雇用の安定性はとても高いです。保育は社会的に必要なインフラになっているので、いきなり雇用が失われるということは少ないです。そもそも保育士が不足しているので、保育士の需要は全国的にかなり高いです。
また、仮に保育園が閉鎖したり、園長からパワハラを受けてしまって病んでしまったり、病気になってしまっても、他の保育園への転職は容易です。保育園はたくさんあるので、その分逃げ場も多いです。
保育士資格があって、保育経験があれば、他の保育園の転職は難しいものではないですし、待遇もほとんど維持できます。
保育士の仕事は不況にも強い
保育士の仕事はリーマンショックやコロナウィルスの際も影響はほとんどなく、仮に臨時休園になったとしても給与は満額出ているケースがほとんどです。
保育園の運営資金のほぼすべてが公的資金による運営になるので、いきなり資金がショートして倒産するというケースも少ないです。
また、先程も書いたように仮に保育園が閉鎖したり、園長からパワハラを受けてしまって病んでしまっても、他の保育園への転職は容易に可能です。
保育士資格があって、保育経験があれば、他の保育園の転職は難しいものではないですし、待遇もほとんど維持できます。
他の業種や一般企業と違ってかなり人材の流動性が高い(入れ替わりが激しい)業界なので、転職を繰り返していてもさほどマイナスイメージは発生しにくいです。
ただし、認可保育園と認可外保育施設は少し事情が異なるので注意が必要です。
公務員も目指せる
保育園は多くは私立ですが、市区町村がやっている公立の保育園もあります。そこで働いている保育士は基本的に公務員ということになります。
自治体によっては年齢制限もあると思いますが、「保育士」という枠での募集もあるので、公務員を目指すことが可能です。採用は、もちろん簡単ではないですが、その場合には給与は公務員水準になるので、より安定した待遇になると思います。
パートナーにより安定してもらいたいという場合は、公務員保育士を目指してもらうように説得するというのも良いかもしれません。
転勤や異動にも強い
保育士は、パートナーの転勤や異動にも強いです。それは保育園が全国どこにでもあるためです。なので、自分が転勤となっても単身赴任や別居ではなく、一緒にパートナーも引っ越して転職するということが可能です。
もちろんパートナーの保育士本人の希望ももちろんあると思うので、全員がOKするわけではないと思いますが、状況的にはOKしやすいと思います。
ちなみに、海外であっても場合によっては保育士としての仕事があることがあります。特に日本企業が多く進出しているような地域では、保育士(幼稚園教諭)を募集している可能性が高いです。
このように自分の仕事が転勤などを伴う仕事で、頻繁に異動があるという場合でも対応してもらえる可能性があります。
勤務時間、曜日は安定している
誰かと付き合うという上で、大切なことの一つに生活スタイルが合うかどうかということもあると思います。休みの日が合わなければデートにも行けないですからね。
保育士の勤務時間はおおよそ安定していることが多いです。早番、中番、遅番と日によって勤務開始と終了時間が異なることは多いですが、出勤する曜日は安定しています。
そもそも保育というものの趣旨が、就労中の保護者の子どもへの保育になるので、就労者が多い平日の勤務が基本になります。
なので、基本的に日曜日、祝日は休みになります。土曜日は、月1、2回程度の出勤が多いです。その場合は平日に代休を取得するケースもあります。
また、夜勤などの不規則な勤務があるということもありません。(ただし、限られた一部の保育園では夜勤がある場合があります。)ただし、少ないケースではありますが、保育園によっては日曜日に開園している場合があるので、その場合は不安定なシフトでの勤務時間になると思います。
保育士が勤務している保育園にもよりますが、パートナーが土日休みの職業であれば、時間が合わないということはないと思います。
休みの日はしっかり休める
保育士は、休みの日に急な仕事で呼び出されるということもありません。なので、休みなのに仕事のことばかりという状況にはならないと思います。
後述している、「持ち帰りの仕事」さえなければ、急に仕事が入って予定がキャンセルになるということは基本的にはないはずです。
持ち帰りの仕事がある場合も
これも保育園やその保育士によるところなので、一概に共通して言えることではないですが、平日などに家に持ち帰って仕事をする必要がある場合もあります。
主に書類関係の仕事が多いと思いますが、場合によっては、数時間の作業が必要になることがあります。それ以外にも行事の準備やピアノの練習なども必要になる場合があります。
平日の就労後はゆっくり一緒に過ごしたいと思っても、家での仕事に時間を費やす必要があることもあり、その点は理解が必要な点かもしれません。
子育てには強い味方になるはず!
保育園での保育士の仕事と自分の子どもの子育てというのは厳密には全く違うものではありますが、やはり活かせる部分も多いと思います。保育士は0歳から5歳と、乳幼児の幅広い時期の子どもと日頃から接しているという強みがあります。自分がまったく子どもと触れ合った経験がないという場合は、強い味方になると思います。
こんな保育士の彼氏彼女は要注意!
個人的な、結婚を考えているなら、パートナーの保育士のこういうところをチェックしたほうがよいという点を紹介します。
性格は人それぞれ
現在働いている現役の保育士だけで60万人以上いると言われているので、性格に関しては完全に人それぞれです。
保育士だからこういう人だと思っていたという固定観念は、捨てたほうが良いかもしれません。
保育士資格があるかどうか?
保育園で働いていると聞いて、保育士だと早とちりしていませんか?実は、保育園は保育士資格を持っていない無資格者でも就業することが可能です。
保育士資格が無い状態で保育園で働くということ自体は悪いことではないですが、基本的には資格があったほうが好待遇になりますし、就業の選択肢も広いです。
にも関わらず、資格を取得していないというのは、資格を取得する能力がないのかもしれません。昨今は保育士自体が不足しているので、無資格者でも働ける保育園がありますが、これからもそれが続くとは限りません。
保育士資格のあるなしというのは安定性という面でとても重要です。
認可保育園に勤務しているかどうか?
保育園には、大きく分けて認可保育園と認可外保育園があります。認可保育園は市区町村から認可を受けて、国や自治体から補助金を受けて運営しています。
認可外保育園は基本的に独自に保護者と契約して、保育料を貰って運営している施設になります。
認可外保育園に勤務すること自体が悪いというわけではありません。なぜその保育園に勤めているのかという点が重要です。
認可外保育園でも、例えばインターナショナルプリスクールのように割と高所得者で教育に力を入れている保護者から多くの保育料を貰って、保育士としての給料も高い保育園というのもあります。
スポーツに力をいれている認可外保育園なども存在します。このような保育園はあえて認可を受けないことで自由な保育を提供しています。
なので、保育士もあえて自分のスキルなどを活かして認可外の保育園で働くというのは選択肢としてあると思います。
逆に、なにも考えずに認可外保育園に勤めているというのは少し危険かもしれません。
認可外保育施設のなかには、単に施設や設備の基準などの問題から認可保育園になりたいけどできていないという保育園があります。
そのような認可外保育施設は突然閉鎖したり、給与が未払いや遅延になるという問題も起きています。これも安定性という面は認可保育園より悪くなってしまいます。


働いている保育園がブラックかどうか?
パートナーが働いている保育園がブラックかどうかは気にしたほうがよいかもしれません。
一緒に生活をする上で、パートナーが毎日持ち帰りの仕事やサービス残業などで疲弊してしまっているのも嫌ですよね。
また、良くないブラック保育園には、妊娠をさせてもらえないというようなモラハラも発生しています。すぐに子どもがほしいと思っている場合に実現できないこともあります。
現時点でブラックであったとしても、今後転職などをして本人が就労環境を改善していくつもりがあるかどうかという点も大切です。
保育士という仕事が好きどうか?
保育士という仕事が好きどうか?というのが最も「安定性」に関わる部分になると思います。先程も書いたように、保育士という仕事は今日本では割と安定性が高い仕事です。
ですが、それは本人が保育士という仕事が好きという前提があってのことです。
例えば、何度も書いていますが、保育園の人間関係につまずいてしまったとしても別の保育園に転職するということは比較的簡単に可能です。ただ、なんらかの原因で「保育士自体を辞めたい」と思ってしまったら「安定性」というのは一気に崩れます。
もし、今後保育士を辞めたいと思ったときに、別の職業に就くというのはなかなかハードルが高いためです。一般企業と保育園の保育士の仕事内容は大きくかけ離れています。
特に、今(2020年)はコロナウィルスの影響で世界恐慌並の不景気が来ると言われている中で、未経験から他の職種に就くというのはかなり難しいかもしれません。
なので、保育士は給料は安くても安定はしているから大丈夫と思っていても、本人が保育士自体を辞めたいと思ってしまった場合に安定もなにもなくなります。
特に、毎日のように「保育士辞めたい」と言っている場合は要注意かもしれません。せめて辞めたいと思っているのであれば、別の職業に就くための勉強や準備は最低限しているような人が良いかもしれません。
まとめ
保育士であるパートナーとの結婚を考える際、給与面や働き方に関する将来の不安を感じる方は少なくありません。
この記事では、保育士の給与や雇用の実態、結婚生活との両立について、現役保育士の視点から具体的な情報をお伝えしました。
この記事で大切なポイントは以下の3点です。
結婚は本人同士のものですから、この情報がパートナーとの関係をより深く理解し、お二人にとって最適な将来を考える一助となれば幸いです。
保育士という仕事は給与は低いが安定性は高い です。
なので、将来年収1千万円以上が良い!というような人には合わないかもしれません。
どちらかというと公務員のような安定性がある人が良いという人にはパートナーに向いているかもしれません。
ただ、その安定性が活きてくるのは、保育士という仕事が好きという大前提が大切です。
結婚は本人同士のことなので、したほうが良い・辞めたほうが良いというつもりはありせん。あくまでも個人的な見解が含まれていてすべての人に当てはまる内容でもありません。 その点を踏まえて、将来の参考にしてもらえると幸いです。
よくある質問(FAQ)
- Q保育士の給料が低いと聞きますが、結婚生活に支障はないのでしょうか?
- A
確かに、保育士の給与は他の多くの職種に比べて決して高水準ではありません。
しかし、国や自治体による「保育士宿舎借り上げ制度」のように、住居費の負担を軽減する制度を利用できる場合もあります。
また、経験を積んで園長などの管理職を目指せば、年収アップも可能です。
将来のライフプランを考える際には、パートナーとの共働きや資産形成について話し合い、具体的な経済計画を立てることをおすすめします。
国も保育士の処遇改善に力を入れていますから、今後の状況にも期待ができます。
- Q保育士は忙しくて、結婚するとワークライフバランスが取れないと聞きました。本当ですか?
- A
保育士の仕事は、時間的制約や持ち帰り業務、行事前の準備などで多忙になることがあります。
しかし、基本的には日曜日と祝日が休みで、土曜日出勤も月に1〜2回程度です。
夜勤もほとんどありませんから、一般的な企業に勤務している方と休日の時間帯は合わせやすいでしょう。
休日に急な呼び出しがないことも、プライベートを大切にする上で良い点です。
ただし、業務による疲労や持ち帰り仕事がある場合も理解し、協力する姿勢が結婚生活では大切になります。
- Q保育士の仕事はストレスが多いと聞きますが、精神的な負担は結婚生活に影響しませんか?
- A
保育士は、子どもたちの命を預かる重責や保護者対応、職場の人間関係などから、精神的なストレスを感じやすい職業であると認識しています。
これにより、心身の不調を抱える現役保育士も少なくありません。
結婚生活に与える影響は、パートナー自身のストレス耐性やストレス解消法、そして何より、パートナーが仕事への理解を示すかどうかにかかっています。
日頃から仕事の悩みについて話し合える関係性を築き、精神的な負担を共に乗り越える意識が重要になります。
- Q結婚後、保育士の仕事と子育ての両立は可能でしょうか?
- A
保育士という仕事は、子どもへの深い理解と豊かな経験が身についているため、自身の子育てにおいては心強い味方になるはずです。
一方で、リサーチで示されている通り、長時間労働や持ち帰り仕事が常態化している園では、出産や育児との両立が困難だと感じるケースもあります。
産休・育休制度の充実度や復帰後のサポート体制、職場の理解、そしてパートナーの協力が、保育士が自身のキャリアと子育てを両立させるために不可欠であると言えるでしょう。
- Q保育士であるパートナーが、将来「やめたい」と言い出すことはありますか?また、その場合どうすればいいですか?
- A
精神的・身体的な疲労、給与や待遇への不満、理想と現実のギャップから、将来「やめたい」と考える保育士も存在します。
仕事への情熱があるかどうかは、保育士という職業を長く続ける上での「安定性」に直結する非常に重要な要素です。
もしパートナーが「辞めたい」と口にするようになったら、その背景にある具体的な理由を真剣に聞いてあげてください。
仮に転職を考える場合、保育士と一般企業の仕事内容は大きく異なるため、計画的な準備が必要になることも理解しておくべきです。
- Q保育士と結婚するにあたり、他に確認すべき重要な点はありますか?
- A
結婚を考える際、パートナーの保育士としての「安定性」を見極めることは大切です。
具体的には、保育士資格の有無や、勤務している保育園が国や自治体の補助金を受けている「認可保育園」であるか、あるいは「ブラック保育園」ではないか、という点を確認すると良いでしょう。
これらは将来の待遇や雇用の安定性に大きく影響する要素です。
ただし、結婚は本人同士が主体的に決めることですから、「したほうが良い」「辞めたほうが良い」と断定するつもりはありません。
これらの情報を参考に、お二人にとって最適な将来を一緒に考え、深く話し合ってください。