保育士は休みが少ない?保育園の休暇休日取得の実態を現役保育士が解説!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

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休みが少ないなぁと思っている保育士の方や、これから保育園での就業を考えている方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士は休みが少ない?
  • 保育園で働く保育士の休暇取得事情が知りたい!

保育園の休暇休日取得の実態は気になることのひとつですよね。保育士の仕事は大変で休みも少ないとイメージしている方も多いと思います。今回は、そのような方向けに、保育園で働く保育士の休暇休日取得の実態について解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
勤務していた園で有給休暇を取って休んだこともあれば、希望通りに有給休暇が取れなかった経験もあります
その経験が参考になればと思います

保育士の休暇・休日の実態を解説!

保育園で働く保育士の休暇・休日の実態ってどうなっているんだろう?

  • 保育士の休みって少ない?
  • 有給休暇が取りづらそう
  • 長期休暇なんて絶対取れない

そんな疑問に答えていきます。

保育園で働く保育士の休暇の種類

一般的な私立保育園で働く保育士の主な休暇の種類は以下のようになっています。

  • シフト勤務の通常の休日
  • 有給休暇
  • 夏季休暇
  • 年末年始休暇
  • 結婚休暇

これらの保育園の休暇休日取得の実態等を解説していきます。

保育士は休みは少ない?シフト勤務の通常の休日の日数は?

もちろん保育園によりますが、保育士の休日数に関しては、他の業種と比較してもそこまで少ないというわけではない です。

日曜日に空いていない保育園が多く、年中無休の業種と比較した場合は、休みが確保されています。

参考までに、保育園の年間休日数で多いのが、だいたい108日〜125日前後になります。(有給休暇を含まない、年度によっても異なります。)年間休日数に結構な差があり、保育園によってもかなり違いがあるためです。

一般的な公務員の年間休日が約125日前後(有給休暇を含まない、年度や自治体によっても異なる)なので、年間休日が多い保育園であれば、そこまで見劣るわけではありません。ちなみに公務員の年間休日数は会社員と比較しても多い傾向があります。

ただし、一部のブラック保育園は休日出勤しても代休が取れなかったり、まともな手当が付かないということもまだまだあるでしょう。

保育園で働く保育士の有給休暇の取得のしやすさは?

次いで気になるのは、有給休暇の取得のしやすさですよね。有給休暇は最大で年間20日付与されますが、大切なのはそれが使えるかどうか です。

私立保育園で保育士が正職員として雇用された場合は、入職してから半年後に10日間の有給休暇が付与されるのが一般的です。それが法律で決まっている最低限の義務になります。大企業や公務員は新卒で就職後いきなり20日付与されることもあるので、それと比較すると本当に最低限だけということになります。もし、初年度から20日間有給休暇を付与してくれる保育園があれば、それはかなり良心的だと言えるでしょう。

初年度に付与される10日間のうち、5日間は有給休暇の消化義務というのが事業所に課されているので、まずは最低でも年5日は有給休暇が取得可能です。

それ以外に関しては、私は幼稚園教諭として働いていたこともありますが、幼稚園と比べると保育園で働く保育士のほうが有給休暇は格段に取りやすい傾向があります。それは、幼稚園と違い複数担任制が敷かれていたり、フリーとして様々なクラスに入る保育士さんもいるので、誰かが休暇を取得した際のカバーがしやすい仕組みになっているためです。幼稚園では、担任が休んでしまうとクラスが回らなくなってしまうこともありますからね。

なので、保育園で働く保育士は 環境によっては 付与された有給休暇を毎年すべて消化するということも難しいことではないです。 もちろん、常時保育士の人数が充足しているホワイト保育園というのが条件です。

やはり一部のブラック保育園では、有給が使えるのは消化義務のある5日間のみなんてこともあります。その5日間ですらも、勝手にシフトが組まれて希望の日取りで有給休暇を取得することができないというようなことも起きています。

保育園で働く保育士は病気や急用での休みは可能?

保育士が病気や急用での休みがとれるのかというのも気になる部分ですよね。

  • 風邪を引いてしまった
  • 子どもに熱が出た
  • 親戚や身内の不幸

など、急用が休まなければいけない場面というのは仕事をしていれば必ずあると思います。

保育園は先程も言ったように、誰かが休暇を取得した際のカバーがしやすい仕組みになっているので、理由がきちんとしていれば、突然の病気や用事で休暇を取得するということももちろん可能 です。

ただし、あまりに回数が多くなると同僚や園長などからも煙たがられてしまったり、サボっている等の疑いの目で見られてしまうこともあるでしょう。少なからず、一時的に同僚の負担が増すことも想定できるので、その点は注意する必要があります。休養で休むことができても、同僚からよく思われなくなってしまったら保育園で働きづらくなってしまいす。

休む保育士が自分で変わりとして勤務する保育士にお願いをしなければいけなくなったり、謝罪の気持ちとして次の出勤日に挨拶周りをしたり、お菓子を配ったりする必要がある保育園もあります。まだまだ古い体質が残っている保育園ではこのような独自のルールが設けれてしまっていることもあります。

保育士は夏季休暇を取得できる?連休にできる?日数は?

夏季休暇は一般的に7〜9月に取得できる休暇です。夏期休暇が取得できるかについては保育園によって様々ですが、おおよそ2日〜5日間の夏季休暇を取得できることが多い です。連休にして休暇を取得することができる場合もあれば、バラバラに取得することができる場合もあります。

一般的な会社が休んでいるお盆の時期は、もちろん、保育園は開園をしていますが、休みの保護者の方も多いので、保育園に来る園児の人数も少なくなります。なので、実はお盆の時期というのは、保育士にとっても意外と夏季休暇として連休が取りやすい時期になります。ただし、全員が同時に休むことはできないので、話し合いや譲り合いで休む日付を決めなければいけません。

また、保育園によっては夏季休暇という名称を用いていますが、実態は夏季に有給休暇を利用できるだけという場合もあるので、求人を探す際は注意が必要です。

保育園で働く保育士の年末年始休暇の日数は?

認可保育園では「12月29日〜1月3日(6日間)」が年末年始休暇になっているケースが多い です。行政機関の休日に関する法律で「12月29日〜1月3日(6日間)」が休日になっていて、市役所などがもこの期間に休みとなるためでしょうか。この期間は保育園も休みで、保育士も一斉に休みとなります。ただし、休日保育や年末年始保育を実施している保育園の場合は異なります。

前後の土日のタイミングが合えば、最大9連休となる可能性があります。途中の土曜日が出勤日になる可能性もあります。年末年始は、通常の祝日を除いた場合に、保育士が確実に連休を取得できる貴重なタイミングになります。

保育園で働く保育士は長期休暇を取得できる?

ある程度保育士の人数が充足しているホワイトな保育園であれば、長期休暇の取得も十分に可能 です。基本的には有給休暇を利用しての長期休暇になると思います。

もちろん、クラス担任の場合などは、長期で休暇を取るということの影響範囲も広くなります。自分が休暇を取得している間のクラス運営などの引き継ぎや依頼事項などもキチンと済ませることができれば、土日をあわせての9連休の取得も可能でしょう。保育士が長期休暇を取得する場合は、できるだけ早く申請をして、保育士に欠員が出ないように調整してもらうのが良いでしょう。

保育園で働く保育士は結婚休暇を取得できる?

保育園によっては「結婚休暇」が取得できる場合もあります。これは結婚した際に5日間程度の休暇が取得できるというものです。土日とつなげれば最大9連休にすることができます。この休暇を利用して海外などにハネムーンへ行く保育士の方も多いです。これについては、就業している保育園の制度次第になるので、保育園の就業規則等を確認してみましょう。

まとめ:保育士が休暇取得を充実させるにはブブラック保育園に入職しないことが大切!

育士が休暇取得を充実させるにはブラック保育園に入職しないことが大切です。

  • 保育園で働く保育士だから休日が少ない
  • 保育園で働く保育士だから休暇が取りにくい

ということはありません。休日が多い保育園もあれば、休日が少ない保育園もあります。休暇が取りやすい保育園もあれば、休暇が取りにくい保育園もあります。

一部のブラック保育園は休日出勤しても代休が取れなかったり、まともな手当が付かないということもあります。有給休暇を勝手に夏季休暇としてシフトに組み込まれ希望の日に休むことができない保育園もあります。

いずれにしてもそのようなブラック保育園に入職するということは避けるべきです。そうすることが保育士の休暇取得や休日取得について充実させることに繋がります。

休日が少なかったり、休暇が取りにくいという環境の方は転職を検討してみるのも良いと思います。