保育士の皆様。
地方への移住や実家へのUターン移住、田舎ぐらしなどを考えたことはありますか?
Uターン就職以外にも、夫婦であればパートナーの転勤、実家への引っ越しなどで、地方に転職が必要な場合の保育士の転職の手順や注意点を紹介します。
実は保育士という職業は、地方移住にもとても向いている職業になります。日本全国どこでも働けるのが保育士の強みの一つです。
保育士は日本全国どこでも一応仕事があるっていうのが良いですよね。例えば石垣島とかも保育士が不足しているみたいなので、リゾート地で保育士っていう生き方もできますね。#保育士最高 #保育士
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) July 3, 2019
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士は地方移住が可能?
それは、保育士という仕事は子どもがいる地域であれば必ず必要な仕事だからです。
例えば、プログラマーという職業で考えると、リモートワークはできても、離島に移住して正社員になるというのは難しいと思います。
調べたことは無いですが、おそらく日本の全国のほとんどの市区町村には保育園があると思います。保育園がある地域には保育士が必要です。
つまり日本全国に保育士という職業が必要になります。それに保育士不足という状況も重なっているので、より求人が増えていて移住者でも保育士の職に付きやすいです。
なので、実は保育士という職業は、地方移住にもとても向いている職業になります。
保育士の地方移住の支援制度について
様々な自治体では、保育士の地方移住の支援制度が行われています。
保育士の移住・転入支援について
全国的に保育士が不足しているので、地方でも保育士の移住・転入支援が行われています。
例えば、沖縄県石垣市(石垣島)では島外から新たに保育士として就職してくる方向けに以下のような保育士の移住支援を行っています。
島外からの保育士に50万円(県外)40万円(県内)の補助
調査時点での情報になるので、最新の情報は必ず自治体に確認してください。
毎年、様々な自治体が保育士の不足状況に応じて色々な保育士確保のための施策を実施しています。
保育士で移住を考えている方は、まずは、そのような支援制度が自治体によって行われているかをチェックしてみましょう。
保育士以外の移住支援情報
保育士という職業に限らず、移住の支援を行っている自治体はたくさんあります。
例えば、秋田県にかほ市では以下の定住支援をしています。
定住を目的として市内に住宅を購入し転入された方(若しくは転入後定住のために3年以内に住宅を購入した方)に対し、奨励金最大100万円、固定資産税相当額3ヶ年分、家族1年間無料温泉パスポートを交付
調査時点での情報になるので、最新の情報は必ず自治体に確認してください。
これ以外もたくさんの自治体で様々な移住支援が実施されています。毎年定員が決まっていたりもするので随時情報がチェックしたほうがよいです。
紹介しているのは実際に実施されている支援のごく一部になります。詳細は各市区町村などに必ず確認して下さい。
保育士の地方移住のメリット・デメリット
都会の喧噪から離れられる
保育士でも、東京であれば通勤に電車を使っている人も多いと思います。都会では当たり前の光景である満員電車などを利用しなくて良いというメリットがあります。
東京都比べて人が多すぎるということもなく、車の騒音も少なく、豊かな自然と触れ合える機会も増えると思います。
地方に移住すれば、都会の忙しない雰囲気はなく、ゆったりしたスローライフを送ることができるかもしれません。
生活コストを下げられる
家賃は都会と比べるとかなり安く抑えることができると思います。東京であればワンルームでも月額8万円の家賃は普通です。
地方の田舎であれば2、3万円で一部屋借りることができることも多いです。賃貸でない場合は、持ち家を購入しての移住の支援が充実しています。
例えば、島根県飯南町の場合、新築の住宅を家賃4万円で借りることができます。さらに、25年住み続けると所有権が譲渡されます。
つまり、総額1200万円で新築の住宅をゲットできるんです。(調べた時点での情報です。詳細は必ず市区町村に確認して下さい。)
ただし場所によっては車で毎日長距離を移動する必要が出たりして、帰って車の維持費がかさんでしまうこともあるので注意が必要です。
また、保育士自体の給料も地方は安い場合もあるので、その点も留意しておくべきです。
ブラック保育園にあたってしまったら・・・
保育士が地方移住することでの一番のデメリットは、ブラック保育園にあたってしまった場合です。
地方になればなるほど、閉鎖的な環境になってしまいがちなので、実際に保育園に入職してみるといままでは考えられなかったこと起きるかもしれません。
都会であれば、別の保育園に転職することは造作もないことですが、田舎になればなるほど転職が難しくなると思います。賃貸ならまだしも、持ち家を買ってしまっていると引っ越しもままならないです。
結果的にブラック保育園に我慢して働き続けるか、せっかく買った持ち家を手放して都会へ逆戻りということにもなってしまいかねないです。
すくなくとも完璧な移住をするなら、一度保育園で働いてみてから、長く続けられそうだと判断してからのほうが良いかもしれません。
もしくは地方でも、ある程度人口が多く保育園が多いエリアに移住するのが安全です。
保育士の地方への転職の手順とは?
保育士の地方への転職の手順を紹介します。地方と限定していますが、どのエリアであっても引っ越しを伴う場合は同様の手順での転職がおすすめです。
引越し先(移住先)のエリアを決める
パートナーの転勤、実家へ戻る、地方への移住を考える、など各自様々な事情があると思います。
既に引っ越し場所が決まっている方もいると思いますが、まずは、引越し先のエリアを決めないことには始まりません。
後述していますが、できれば複数の保育園があるエリアが良いです。転職先を選ぶ際にも選択肢が大いにこしたことは無いです。
引っ越しの時期を決める
保育園の転職活動には時期がとても大切です。いつ引っ越せるかわからないという方は、保育園としてもなかなか採用がしづらいです。
できれば2〜3ヶ月以上は先の日程であると良いです。保育園は4月入職の求人が多いので、その時期に就業開始できるような引っ越しのタイミングになるととても良いです。
転職先の保育園を決める
保育士の地方転職には保育士向けの転職エージェントの利用がおすすめです。
引越し先が現在の住まいから遠い場合でも遠隔で求人を紹介してくれます。面接回数を減らしてもらうなどの融通も聞く場合が多いです。
なによりもあまり詳しくないエリアの保育園事情に詳しいという点が良いです。現地にはなかなか行くことができない場合でも、様々な情報を教えてくれます。保育園の人間関係など働いてみないとわからない情報にも詳しいです。
面接の日程調整も任せることができ、例えば、複数の保育園の面接を同日に行うように調整してもらうことも可能です。
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物件を決める
実家など住む場所が決まっていない場合は、引越し先で住む物件を決めます。転職先を先に選ぶことで、転職先にあわせて物件を選ぶことができます。
先に住む場所を決めてしまうと、近くに保育園の求人がないということが発生する可能性もあります。
後述していますが、保育士向けの宿舎借り上げ制度を利用する場合は注意が必要です。この場合は、就職する保育園と調整が必要になります。
引っ越しを行う
実際に引っ越しを行います。転職先の保育園で、引っ越しの助成がある場合もあります。転職エージェントなどを活用すれば、引っ越しの助成がある保育園の求人だけを紹介してもらうこともできます。
引っ越しは、距離や時期によっては数十万円単位のお金がかかることもあるので、できれば補助は貰いたいところです。
転職先の保育園に入職する
引越し後は、転職先の保育園への入職です。入職のタイミングは保育士の転職エージェントが柔軟に交渉をしてくれます。
引っ越し後は、荷物の整理などはもちろん、住民票の移管など様々な諸手続きが必要になるので、少し余裕を持たせて入職日とするのがおすすめです。
Uターン就職や地方移住の注意点
住む物件は後で決める
もしも実家など住む場所が決まっているわけではない場合は、 住む物件は転職先の保育園の決定後に探したほうが良い です。
これは引越し先の市区町村によっては、後述の 自治体の転入支援 や 保育士向けの宿舎借り上げ制度 、 転職先の保育園による引っ越し補助 を利用できる可能性があるからです。
先に物件を決めて引っ越しをしてしまうとこのような支援が受けられなくなってしまう場合もあります。引越し前に事前に確認して利用できるものは利用したほうがお得です。以下の記事でさらに引っ越し時の注意点などを紹介しています。
自治体の転入支援
地方自治体が独自に新たに転入をしてくる人に対して金銭的な支援を行っている場合があります。
これは保育士として働く人に限定している場合もあれば、保育士という縛りがない場合もあります。
例えば、神奈川県厚木市であれば 保育士転入奨励助成金 として厚木市内に新たに転入して私立保育園に就職する場合に、最大10万円の助成金を出しています。(2019年の情報になります。最新の情報は必ず厚木市に確認してください。)
市内に転入し市内の私立保育所などに就職する方、または、市内の私立保育所などで勤務している常勤保育士で市内に転入する方
市内に転入する際に要した費用に対して最大で10万円まで(一律5万円+転入経費として上限5万円)
これは保育士として働く方限定の助成金になります。細かい基準は確認が必要ですが、先に引っ越しを完了させてから転職活動をするということになると、このような助成金が得られない場合があります。
他に、保育士に限定しないものであれば、兵庫県洲本市が「転入世帯定住促進補助金」という制度があります。これは、世帯主が50歳未満の2人以上の世帯が洲本市に転入した場合に最長で3年間、月額1万円の補助金が貰える制度になります。
洲本市に転入された世帯で、世帯主の年齢が満50歳未満の2人以上の世帯に、最長3年間補助金(月額1万円)を交付します。また、Uターン世帯には、1年間、月額1万円を加算して交付します。
月額1万円
Uターン世帯の場合は、月額1万円を加算して交付します。
このように地方自治体によっては様々な移住者支援やUターン者の支援、保育士向けの転入支援などがある場合があります。
このような自治体が行っているお得な制度は、しっかりと自分で調べて申し込まないと補助を得ることはできなくなっているので事前に調べるのをおすすめします。
保育士向けの宿舎借り上げ制度
保育士向けの宿舎借り上げ制度は保育園で働く保育士が賃貸に住むのを支援する制度です。制度を導入している多くの市区町村では、月額8万円程度の物件に自己負担ほぼなしで住むことが可能となっています。
大規模な市区町村で保育士不足が深刻な場合は、制度を実施している可能性が高いです。引越し先の都市が決まっていない場合は、保育士向けの宿舎借り上げ制度が利用できる市区町村に引っ越すのがおすすめです。
保育士向けの宿舎借り上げ制度の利用は、以下のすべての条件を満たしている必要があります。
- 市区町村が実施している
- 就職する保育園が実施している
- 各条件をを満たしている
各条件というのは、市区町村が設定している条件(民間の私立保育園の正職員など)や保育園が独自に設定している条件(単身世帯のみ、同居も可など)のことです。
先に自分で物件を借りてしまうと利用できなかったり、制度を実施している市区町村であっても保育園側が導入していない場合もあるので注意が必要です。保育士向けの宿舎借り上げ制度の詳細は以下の記事でも紹介しています。
確実に制度を利用するには、各市区町村の保育士向けの宿舎借り上げ制度にも詳しい保育士向けの転職エージェントの利用がおすすめです。
保育士向けの宿舎借り上げ制度は保育園によってもルールが異なるので、詳しいコンサルタントにしっかりサポートしてもらわないと、入職後にやっぱり利用できないということも起きてしまいます。
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転職先の保育園による引っ越し補助
先程も書きましたが、就職する保育園によっては転職先の保育園による引っ越し補助がある場合もあります。引っ越し代金や初期費用などの一部を法人が負担してくれるかもしれません。
保育士不足なので、外部の市区町村から保育士を呼び込んで働いてもらうという施策になります。
利用をしたい場合は、保育士向けの転職エージェントにそのような求人がないか聞いてみましょう。
できれば複数の保育園があるエリアが良い
住む場所をある程度自分で決められる状態であれば、できれば複数の保育園があるエリアが良いです。これは、もしも保育園に入職後になんらかのトラブルに見舞われた場合の逃げ場を作るためです。
とくに地方への移住の場合は、人間関係について閉鎖的な保育園も少なからずあると思います。そして、地方はやはり東京などと比べると保育園への補助金も少なく、保育業務の効率化も進んでいない場合が多いです。
結果的に思わぬブラック保育園に就職してしまう可能性もあります。そうならないために、事前に詳しい情報を得られる各市区町村に詳しい保育士向けの転職エージェントの利用がおすすめです。
それでも、入職後に人間関係や待遇で悩んでしまった時に転職できる保育園がないと、また別の地域に引っ越しを余儀なくされてしまうかもしれません。
保育園が多いエリアであれば、引っ越しをせずに転職することが可能です。
まとめ:保育士のUターン・地方就職・転職の方法や注意点解説!地方移住・実家・田舎!
保育士不足の影響も相まって、沖縄の離島で保育士をしたり、長野県の山奥で保育士をすることが可能な時代です。
保育士の地方の移住には以下のようなメリット・デメリットがあります。
- 都会の喧噪から離れられる
- 生活コストを下げられる
- 地方のブラック保育園にあたってしまうときつい
保育士の地方移住を支援してくれる自治体もあるので、移住を考えている方は必ず確認したほうがよいです。
そして、いきなりど田舎へ行くよりかは、まずは地方都市に移住してみるのが良いかもしれません。
地方都市ならば保育士の求人もたくさんあると思いますし、まずは地方の雰囲気になれることもできます。
海外と言う選択肢も実はあります。そちらは以下の記事に記載しています。
保育士の地方移住・Uターン転職は以下の手順がおすすめです。
- 引越し先(移住先)のエリアを決める
- 引っ越しの時期を決める
- 転職先の保育園を決める
- 物件を決める
- 引っ越しを行う
- 転職先の保育園に入職する
事前に以下の保育士向けのオトクな情報がないかを確認しましょう。
- 自治体の転入支援
- 保育士向けの宿舎借り上げ制度
- 転職先の保育園による引っ越し補助
制度や補助については、慣れている保育士向けの転職エージェントを頼るのが確実です。
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そして、ブラック保育園に入職してしまうリスクを考えると、できれば入職後に転職しやすい複数の保育園があるエリアへの転職がおすすめです。