保育士が保育園を1年ほどで退職したいという方。
気になるのは、
- そもそも短期間で退職できるのか?
- 1年しか働いていないのに退職するのは非常識か?
- 園長に怒られたりしないか?
というようなことだと思います。今回は、保育士が保育園を1年ほどで退職したいという方に非常識なのか、可能かどうかを解説します。
保育士が就職した保育園を1年で退職したい
保育園に新たに就職したけれど、すぐに退職したいと思う場合もあると思います。もちろん、保育園に対する不満や個人的な事情など、理由は様々だと思います。
保育園に対する不満
就業した保育園に対する不満によって一年で辞めたいと思うこともあると思います。
- 面接などで入職前に聞いていた話と違う
- 人間関係が良くない
- 仕事の負担が多すぎる(持ち帰り・サービス残業)
などです。とくに保育士によくあるのが、面接などで入職前に聞いていた話と違うということです。複数の不満が重なっていて辞めたいと感じてしまうこともあると思います。
個人的な事情
個人的な事情が原因で、保育士が保育園を1年で退職したいと思うこともあると思います。
- 引っ越し
- 体調・病気
- 家族の介護
- 結婚
など様々な事情があると思います。入職してからすぐに状況が変わることもあると思うので、こればっかりは仕方ない部分もあると思います。
働いている保育園を保育士が1年で退職するのは可能?
本題の結論ですが、保育士が就職した保育園を1年で辞めることはもちろん可能です。言ってしまえば、1年ではなく半年でも1ヶ月でも退職することは可能です。正職員であれば、退職日の二週間以上前に退職の意思を示せば問題なく退職することができます。
退職するのに園長等の責任者の許可なども必要はないので、園長が許してくれないから退職できないということもありません。また、もしかしたら保育園によっては、「最低○年は働かないと駄目」「ルール上できない」などと言ってくることもあるかもしれませんが、そのようなことは引き止めるための脅し文句に近いものなので、従う必要はありません。従わなかったからといって、損害賠償を請求されたりなんてことはありません。
ということで、働いている保育園を保育士が1年で退職するのは可能ということになります。
ただし、派遣保育士などの期間が定められた雇用契約の場合は、やむを得ない事由がある場合を除いた場合は契約期間中に退職することはできないので注意してください。やむを得ない事情とは、転居や病気などになります。逆に言ってしまうと、このような期間が定められた雇用契約であっても、きちんとした事情があれば、期間内での退職は可能ということになります。
働いている保育園を保育士が1年で退職するのは非常識?
退職できることはわかるけど、気になるのは、園や周囲から非常識と思われるかどうかということだと思います。働いている保育園を保育士が1年で退職することは個人的には非常識とは思いません。むしろ、1年間は保育士としての職務を全うするわけなので、むしろ常識的だとすら思います。
ですが、働いている保育園を保育士が1年で退職することを非常識だという保育園の園長は多いと思います。これは、本当に非常識と思っているというよりも、雇用している保育園側からすると長く働いてもらいたいという本音があるためだと思います。
保育園に限らないと思いますが、多くの企業では従業員が退職することを積極的に推奨していることは少ないはずです。むしろ、退職しにくい空気を作っていることのほうが多いと思います。そのため「そんなに短期間で辞めるなんて非常識だ」という空気を出していることが多いです。一度、短期間の退職者に対して好意的な対応をとってしまうと、次回以降の人も退職しやすい空気になってしまうので、そのようなこと避けたいという思惑もあるかもしれません。
もちろん園長だけでなく、そのような保育園で長く働いている他の保育士達も同様の価値観をもっていることも少なくないです。そうなってしまうと、退職を申し出た後に周囲から非常識だと思われてしまうこともあるでしょう。
非常識と思われても良い?
元も子もないことかもしれませんが、私個人的には「非常識に思われても良い」と思います。
むやみやたらなことではなく、自分自身にきちんとした理由があって退職をしたいということなので、それで非常識と思われても仕方がないという考え方です。 そして、その後は基本的にその保育園との関係やそこで働いている人たちとの関係も終了するので、非常識と思われていても良いと思います。
もちろんなかには親しい同僚などもいたかもしれませんが、本当に親しい人であるならば、1年できちんとした理由があって退職することで非常識だとは思わないはずです。ということで、私個人的には「非常識に思われても良い」と思っています。なので1年で退職するのは非常識と思われないかなぁとかを気にする必要はそもそもないと思います。
引き止めてくる可能性もある
先程も書いたように、雇用している保育園側からすると長く働いてもらいたいというのが本音だと思います。保育士が一人辞めると新たに保育士を雇わなければいけませんし、それには時間もお金もかかります。その保育園での仕事に慣れてきた人を簡単には手放したくは無いでしょう。
なので、1年で辞めると言い出した際には、園長なども引き止めてくる可能性も十分考えられます。それは、お願いのような形で引き止めてくることもあれば、怒って引き止めてくる可能性もあります。もちろん、引き止められたからと言って、退職するという意思をしっかりと貫けば退職できないということはありません。なので、引き止めてくることもあるということはしっかりと念頭において起きましょう。適当な理由を言ってしまったり、退職理由をあまり深く考えていないと、詳しく聞かれて時にうまく答えられずに、つけ入る隙を与えてしまうことになるので注意しましょう。
保育士が1年で退職する手順は?
保育士が1年で退職する手順に難しいものは特にありません、 退職の意思と希望の日 を園長に伝えるということです。退職を伝える時期は1ヶ月前くらい、遅くても2週間前には伝えられると良いでしょう。基本的には、園長と二人になれる時間を作って直接話すのが良いでしょう。
保育士の退職の手順などの詳細は以下の記事でも紹介しているので参考にしてください。
まとめ:保育士が保育園を1年で退職したい。非常識?可能かどうかを解説!
保育園に対する不満や個人的な事情でも、入職してから退職したいと思う方もいらっしゃると思います。
保育士が就職した保育園を1年で辞めることはもちろん可能です。言ってしまえば、一年ではなく半年でも一ヶ月でも退職することは可能です
個人的には一年での退職は非常識だとは思いませんが、保育園側からすると、一度採用した保育士には長く働いてもらいたいという思いもあると思います。なので、「そんなに短期間で辞めるなんて非常識だ」という空気を感じることは多いと思います。それでも、自分自身にきちんとした理由があって退職をしたいということなので、それで非常識と思われても仕方がないとも思います。
引き止めてきたり、逆上される可能性もあるので、それも踏まえて退職の意思を申し出ましょう。