目次 | 内容 |
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潜在保育士ってどういう保育士? | ・保育士資格を持つが、保育士として働いていない人 ・保育士不足の一因でもある存在 ・労働環境や待遇への不満から、就業を選択しない場合も多い |
未経験保育士と潜在保育士の違いは? | ・潜在保育士には、一度も働いていない未経験者と、経験があっても現在休職中のブランクありの2種類が存在 ・どちらも「現在保育士として働いていない」という共通点 ・今回の記事は、未経験の保育士を対象とした情報 |
未経験で保育士として働く場合に多い不安 | ・仕事への適応、子どもや同僚との人間関係への心配事 ・保育士の労働環境が「ブラック」ではないかという懸念 ・未経験からくる、あらゆる場面での「分からない」という気持ち |
未経験で保育士として働く不安を解消するコツと考え方 | ・「ブラック保育園」を選ばないことが最重要 ・保育士の待遇改善、国家資格である強み、未経験者給与水準への理解 ・古い資格を持つ方は再学習、現役保育士との交流、手遊びやピアノの練習 ・自治体等の研修活用や、研修制度が充実した保育園選び |
保育士として働き始める前の心得なども! | ・保育士として働く上での心構えや、事前に準備すべきことの参考情報 ・具体的な情報については、関連する他記事を参照するよう誘導 |
まとめ | ・未経験保育士の不安解消に役立つ9つのコツと考え方を解説 ・中でも「ブラック保育園」を避けることが一番大切 ・不安は工夫次第で対処できるもの |
よくある質問(FAQ) | ・ブラック保育園の見極め方、入職前の具体的な準備について ・子どもの命を預かる責任への向き合い方、報連相と完璧主義を手放すこと ・同僚や保護者との人間関係を円滑に進めるポイント ・体調管理とストレス解消のための具体的な実践策 ・未経験でもやりがいを感じ、モチベーションを保つ方法 |
- うまく保育士の仕事ができるか不安
- 子どもに好かれるかどうかが不安
- 同僚に嫌われないか不安
- 保育士の仕事はブラックじゃないか不安
未経験で保育士として働くことには、大きな不安が伴いますね。
特に、ブラックな保育園に就職しないことが何よりも大切です。
この記事では、潜在保育士さんや未経験のあなたが感じる「仕事ができるか」「人間関係はどうか」「ブラックな環境ではないか」といった具体的な不安を解消するための実践的なコツと考え方を、私の実体験を交えながらご紹介します。

未経験で保育士として働くのって、やっぱり不安ばかりで、どこから手をつけていいのかわかりません。

ご安心ください、この記事でその不安を解消するための具体的なヒントが得られます。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
潜在保育士ってどういう保育士?
本題に入る前に、潜在保育士とはどういう状態なのかということを説明しておきます。ご存知の方も多いと思いますが、在保育士は保育士資格を持っているのにもかかわらず、保育士として働いていない人を指します。
近年は、保育士不足の時代と言われていますが、実は、保育士資格を持っている人というのは日本中に少なくありません。にもかかわらず、働く保育士が足りていないのは、保育士として働かないという選択をした保育士資格保有者の方が多くいるということです。
その選択をしたのは、人それぞれ様々な理由があると思いますが、1つ言われている原因が保育士の労働環境や待遇の悪さです。保育士の資格を取ったものの、保育士としては働かない、一度働いたけど、別の選択をしたという人が少なくないということです。
未経験保育士と潜在保育士の違いは?
前項で、潜在保育士は保育士資格を持っているのにもかかわらず、保育士として働いていない人を指すということも書きました。
つまり、潜在保育士には、一度も働いていない未経験の保育士と、一度保育士として就業したけど退職し、現在保育士として働いていないという2つのパターンがあります。どちらも潜在保育士ということになります。
潜在保育士かどうかに限らず、未経験の人は未経験として、ブランクのある保育士は経験者として就職活動をする必要があるということになります。今回は、そのうち未経験の方向けの記事となっています。
未経験で保育士として働く場合に多い不安
潜在保育士さんなど、未経験で保育士として働く場合やこれから働こうと考えている人は、様々な不安があると思います。
- うまく保育士の仕事ができるか不安
- 子どもに好かれるかどうかが不安
- 同僚に嫌われないか不安
- 保育士の仕事はブラックじゃないか不安
特に未経験から保育の仕事を始める場合は、わからないことだらけで、不安は増えていくばかりですよね。
うまく保育士の仕事ができるか不安
資格は持っていても、保育士として仕事をしたことがないとうまくつとまるのかどうかが不安になりますよね。働いてみたら想像と違うということもあるかもしれません。
子どもに好かれるかどうかが不安
保育園の子どもたちに先生としてきちんと接することができるか、そして、子どもたちから先生として好かれるのか不安にもなります。
同僚に嫌われないか不安
未経験者にとっては、人間関係の不安はつきものだと思います。未経験で仕事ができないことでなにか風当たりが強くなってしまうかもしれないと考えてしまうのはどの業界でも不安に思うことかもしれません。
保育士の仕事はブラックじゃないか不安
特に潜在保育士さんは、保育士の仕事にブラックな部分が多いと思って、保育士として働かないという決断をした人も多いと思います。持ち帰りやサービス残業など今でも保育士のブラックな話はよく聞くので不安になりますよね。
未経験で保育士として働く不安を解消するコツと考え方
- ブラック保育園に就職しないこと
- 最近は保育士の待遇も改善されてきている
- 最初は誰でも未経験!
- 未経験でも保育士の資格は取っている
- 給与は未経験者の水準になっているはず
- 資格を昔に取ったという人はあらためて勉強し直してみよう
- 保育士の知り合いと話をしよう
- 手遊びやピアノの練習をする
- 自治体等の未経験者向けの保育研修を受講しよう
- 研修などが充実している保育園を選ぶ
ここでは、未経験で保育士として働く不安を解消するコツや考え方を紹介します。
- ブラック保育園に就職しないこと
- 最近は保育士の待遇も改善されてきている
- 未経験でも保育士の資格は取っている
- 給与は未経験者の水準になっているはず
- 資格を昔に取ったという人はあらためて勉強し直してみよう
- 保育士の知り合いと話をしよう
- 手遊びやピアノの練習をする
- 自治体等の未経験者向けの保育研修を受講しよう
- 研修などが充実している保育園を選ぶ
これらについてここから説明していきます。
ブラック保育園に就職しないこと
どこの業界・業種であろうと、未経験・経験者であろうと、共通していることですが、ブラック保育園に就職しないということが一番大切です。
結局のところ、ブラックでなければ、職場の人間関係が良ければ、未経験の方が抱くほとんどの不安というものは現実化しません。
職場がブラックでなければ、うまく仕事ができなくても周りがフォローしてくれますし、同僚や先輩、園長もパワハラはしてこないでしょう。
ブラック保育園は保育士を使い倒してまた新たな保育士を雇いますが、ブラックではない保育園は保育士を育てて、スキルを上げてよりよい保育園にしようとします。
ブラックではない保育園で働いて、徐々に保育士として成長して行けばよいです。なにより保育士として成長できるように周囲が促してくれます。
保育士未経験であっても転職サイトやエージェントは利用できるので、このブログを参考にブラックではない保育園への就業を目指しましょう。
このブログでは「保育士完全就職転職マニュアル」を公開しています。
最近は保育士の待遇も改善されてきている
潜在保育士さんの中には、保育士の仕事がブラックだという印象が強かったので、保育士として就職しなかったという人も多いと思います。
昨今では、徐々にではありますが、保育士の待遇は改善されてきています。待機児童の増加とそれに伴う、保育士不足で、国も重い腰を上げ改善に動き出しています。
ブラック保育園で保育士が一斉に退職して経営難に陥り、運営が困難になるなど、淘汰される動きも出てきています。
近年の保育士の待遇改善の例などは以下の記事でも解説しています。
最初は誰でも未経験!
次は、未経験の方向けにおすすめの考え方ですが、月並みですが、最初は誰もが未経験ということです。どんな人でも未経験から仕事をはじめています。
なので、できるかできないかの不安は当たり前ですが、やりたいという気持ちがとても重要です。保育士として働きたいという気持ちがとても大切です。
最近は、保育士の仕事のネガティブな側面が取り上げられることも多いですが、ポジティブな部分もたくさんあります。未経験だからこそ、感じ取ることができるメリットも少なくないです。
未経験でも保育士の資格は取っている
他の職業での未経験での就業と大きく違うことは、保育士として就業するということは、未経験であっても「保育士」の資格は持っているということです。
保育士の資格は国家資格なので、知識としては既に保育士として働くには十分だというお墨付きを国からもらっているということになります。
他の職業に未経験で就職するということは予備知識なんて得ることもできないということも多いですよね。
例えば、わかりやすい例でいうと、スーパーのレジの仕事です。レジの打ち方なんて事前に覚えることはできませんし、機種や会社によっても実際の運用方法は異なります。
保育士の場合は、未経験とは言っても知識は少なからずもっているはずです。他の職種の未経験での就業と比べたらだいぶ有利な状態からスタートできるということになります。
給与は未経験者の水準になっているはず
保育園で未経験の保育士として働くという方はほとんどが未経験者としての給与水準で採用されることになると思います。
保育園での保育士の仕事をする上で、年齢や他業種の仕事が経験として給与に反映されるケースは少ないです。
つまり、新卒で保育園に就職した学生と同じ給与で働くことが多いと思います。新卒で保育園に就職した学生は当然、未経験ですよね。
未経験としての最低の給与水準で雇用されるので、未経験者として想定される仕事をすれば問題ないわけです。逆に言うと年齢問わず、未経験者としての働きをすれば、雇用する保育園としては満足できるということになります。
資格を昔に取ったという人はあらためて勉強し直してみよう
資格を昔に取ったという人はあらためて保育士の勉強し直してみるのが良いでしょう。昔使った教材などでも良いので、読み直してみると実際に働くイメージも再認識できるはずです。
勉強をし直して知識を再学習することで不安が和らぐという側面もあります。なにかに熱中することは不安を和らげる薬にもなります。
保育所保育指針は改定されている
保育士資格をもっている人ならご存知だと思いますが、保育所保育指針という厚生労働省が出している保育園の運営指針があります。
保育士として未経験であることが不安という方は、再度、保育所保育指針を読み直してみると良いと思います。
また、保育所保育指針は改定されているので、資格をとった当時とは変わっているので再度読み直してみると良いと思います。
保育士の知り合いと話をしよう
不安を和らげるのに効果的な方法の一つが保育士として働いている知り合いと話をするということです。
保育士として働いている人が身近にいれば、一度相談をしてみるのが良いと思います。ここに書かれていない自分が思っている不安に対する解決法をきっと知っているはずです。
手遊びやピアノの練習をする
具体的な、未経験保育士の入職に対する備えとして、ちょっと時間が空いてしまった時の手遊びや簡単なピアノの演奏などができるととても便利です。
未経験でもこれらができていると、他の仕事を吸収することに集中することができます。手遊びなどはYouTubeなどでも検索すれば出てきます。それらを年齢別にいくつか覚えておくととても役に立つと思います。
ピアノはどんな曲を練習すればよいかわからないという方は、以下の記事も参考にしてみてください。
自治体等の未経験者向けの保育研修を受講しよう
各当道府県・自治体では、保育士資格を持っていても保育士として就業していない潜在保育士さんを対象に実習の研修を行っています。
例えば、東京都では、「保育士就職支援セミナー・保育実習」を定期的に無料で実施しています。
保育士資格をお持ちの方で、保育所勤務未経験者またはブランクの長い方を対象に、より現場に近い内容のセミナーと、実際の保育現場での実習を行うことで、専門職としての知識・技術の回復を目指し、保育士として就労することに対する不安を解消します。
【内容】
保育の専門知識や保護者支援等について学び、希望者には保育現場実習有り
【募集定員】
各回40名(講義のみコース30名、実習付コース10名)/年10回実施 計400名
【特徴】
保育士試験合格者向けのコースもあります。
【受講料】
無料(ただし、保育現場実習参加者は健康診断料自己負担)
全国的に保育士不足なので、保育士として就職することの支援はとても充実しています。希望者には現場での実習も可能なので、より具体的な未経験であることの不安の解消につなげることができます。
研修などが充実している保育園を選ぶ
未経験の保育士として就業するにあたって、働く保育園選びはとても重要です。その1つが人手不足でブラックな保育園に就業しないということですが、未経験者の採用や教育に慣れている保育園に就業するということもとても大切です。
良くない会社だと、保育士を運営に必要な単なる頭数として捉え、本部で適当に採用して、現場に配属するだけということをやっている会社もあります。当然、現場の人は、「未経験の人が来た、どうしよう」となるわけです。しかも、そのような会社に限って人手不足で、現場の職員も、一から手取り足取り教育していく余裕がないことが多いです。
そのような保育園ではなく、きちんとした研修制度等が整っていて、配属前に、しっかりとした研修を実施してくれたり、定期的に知識やスキルを補足するような研修を実施している会社に就業するということがとても重要です。
保育士として働き始める前の心得なども!
保育士としてこれから働くという際の心得や事前に準備しておくことなども紹介しています。ぜひ働く際の参考にしてみてください。
まとめ
今回は、そのような未経験でこれから保育士として働くという方向けに以下のような不安を解消するコツや考え方を紹介しました。
不安を解消するコツと考え方は以下になります。
- ブラック保育園に就職しないこと
- 最近は保育士の待遇も改善されてきている
- 未経験でも保育士の資格は取っている
- 給与は未経験者の水準になっているはず
- 資格を昔に取ったという人はあらためて勉強し直してみよう
- 保育士の知り合いと話をしよう
- 手遊びやピアノの練習をする
- 自治体等の未経験者向けの保育研修を受講しよう
- 研修などが充実している保育園を選ぶ
この中でも一番大切なことは、ブラックな保育園に就職しないことです。そのための見極め方などは、本サイトでも紹介しているので参考にしてみください。
これから新しいことを始めるという場合に不安は尽きないと思いますが、様々な方法で不安を減らしたり対処することはできると思います。不安が尽きないという方は色々試してみてはどうでしょうか?
よくある質問(FAQ)
- Q未経験でも「ブラック保育園」を避けるための具体的な見極め方や注意点は何ですか?
- A
未経験の保育士さんが、働き始めるうえで最も大切なのは「ブラック保育園」を選ばないことです。
求人票に書かれている情報だけでなく、事前に職場見学に行き、職員間の会話や子どもたちの表情、清掃状況などを観察してください。
可能であれば、短時間のボランティアや体験入職で現場の雰囲気を肌で感じるのも良い方法です。
残業時間や持ち帰り仕事の実態、離職率の高さも確認できると安心です。
- Q入職前に「手遊び」や「ピアノ」以外に準備しておくと良いことはありますか?
- A
未経験の保育士さんには、入職前に自治体などが実施している「潜在保育士」向けの研修に参加することをおすすめします。
保育現場での実践的な内容を学ぶことができます。
また、資格を取ったのが昔だという方は、「保育所保育指針」の最新版を読み直し、現在の保育の理念や動向を再確認すると、現場に入ってからのギャップを減らせるでしょう。
保育士の知り合いに具体的な仕事内容や園の選び方について話を聞くのも、不安解消につながります。
- Q「子どもの命を預かる責任」の重さに不安を感じます。未経験者がこのプレッシャーとどう向き合うべきでしょうか?
- A
子どもたちの命を預かるという「保育士の責任」は確かに重いものです。
しかし、最初から完璧にこなせる人はいません。
大切なのは、「報連相」を徹底することです。
不安なことや判断に迷うことがあれば、一人で抱え込まず、すぐに先輩や上司に「報告・連絡・相談」をしてください。
完璧主義を手放し、できない自分を許すことで、心に余裕が生まれます。
私も最初はそうでした。
- Q働き始めてから、同僚や保護者との「人間関係」で円滑に進めるためのポイントは何ですか?
- A
「保育士の人間関係」は、働く上でとても重要な要素です。
同僚に対しては、明るい挨拶と感謝の言葉を心がけ、積極的にコミュニケーションを取るように努めましょう。
保護者対応では、相手の話にじっくりと耳を傾け、共感を示す姿勢が大切です。
園の方針やルールを理解し、一貫性のある対応をすることも信頼構築には欠かせません。
困った際はすぐに先輩や主任に相談してください。
- Q未経験の保育士として働く中で、「体調管理」や「ストレス解消」のためにできることはありますか?
- A
「保育士の体力」面は、仕事の特性上、とても重要になります。
十分な睡眠時間を確保し、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、規則正しい生活リズムを維持しましょう。
自分なりの「ストレス解消」法を見つけることも大切です。
例えば、好きな趣味に没頭する時間を作ったり、信頼できる人に話を聞いてもらったりするなどです。
無理をせず、自分の心と体を労る時間も必ず確保してください。
- Q未経験でも「保育士としてのやりがい」を感じられるのか不安です。どのようにすればモチベーションを維持できますか?
- A
未経験の保育士さんでも、「保育士のやりがい」は、日々の小さな瞬間に見つけることができます。
子どもたちの成長を間近で見守れること、無邪気な笑顔をもらえること、保護者の方から感謝の言葉をいただくことなど、ポジティブな側面に目を向けてみましょう。
できたことを自分自身で認め、自己肯定感を高めます。
その経験が、モチベーションを維持する自信につながります。