保育士の給料で安いの基準はどれくらい?給与が低い求人の見分け方。

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  • 保育士の給料で安いの基準はどれくらい?
  • 給与が低い求人の見分け方を知りたい

保育士の仕事が他の業種と比較して給料が安いということはよく言われますが、保育士のなかでも給与が安い・高いということはあると思います。

自分は保育士のなかでも給料が安いのではないかと感じている方のなかでも、給料が安いという基準はどれくらいなのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、保育士の給料が安いの基準はどれくらいなのか、求人での給料が安い保育園の見分け方も解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の転職、面接経験があります
給与が安い園で働いた経験もあれば、比較的に給料が良い園で働いた経験もあります
保育士の平均年収に関しては、厚生労働省の賃金構造基本統計調査の情報を参考にしています
その経験が参考になればと思います

保育士の給料が安い保育園の特徴

まずは、保育士の給料が安い保育園の特徴について紹介します。

若手保育士が多い

保育士の給料が安い保育園の特徴の一つ目は、若手保育士が多いということです。

若手の保育士は、保育園にとっては経験が考慮されないため、安い給与で雇うことができるというメリットがあります。数年働いたらその園ではもう古株になっているなんてことも多いです。20代で主任保育士の役職についているなんてこともあります。

シフトが非効率

保育士の給料が安い保育園の特徴の2つ目は、保育士の勤務シフトが非効率ということです。シフトを組むのが非効率だと、必要な時間帯に保育士が足らずに、不必要に保育士が余ってしまう時間帯ができるという状況が起きてしまいます。

効率的なシフトを組んでいる保育園は時間帯を限定したパート保育士の方などをうまく採用することで、効率的に働けるようにしています。

保育士の業務負担が多い

保育士の給料が安い保育園の特徴の3つ目は、保育士の業務負担が多いということです。古いやり方を続けてしまっていたり、無駄な作業を繰り返してしまったりなど、保育士の業務が効率化されていないことが多いです。給与が安いことで、後述する離職率が高いということも起きて、業務が効率化されないという悪循環が起きてしまいます。

離職率が高い

給与が安いと悪循環で保育士の様々な労働環境も悪化してしまい、そのことが退職者を増やしてしまいます。他の保育園と比較すれば給与が安いということが一目瞭然なので、転職を考える人が必然的に多くなります。

サビ残・持ち帰りの仕事がある

給与が安いけど残業代はしっかり出るということはあまりなく、残業代の支給も渋る保育園が多いです。シフトが非効率であったり、業務負担が多いことも残業を増やしてしまう要因になっています。

保育の質が低い

保育士の給与が安いことによって、ここまで挙げた保育士の業務負担が多いことや、離職率が高いことなどが原因で保育の質も下がってしまう傾向があります。業務の負担が多いと事故も多くなってしまいますし、保育士としてのスキルがあったり、向上心がある人はより良い環境の保育園に転職してしまうので、園全体の保育士のスキルが向上しないまま、人材が入れ替わってしまうためです。

保育士は、給与が安いかわりに「楽」はまれ

保育士として働いていて、仕事が大変で給与が下がっても良いから、もう少し楽に働きたいという方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、保育園で働く保育士という範囲に限って言うと「給与は安いけど、そのかわり仕事が楽」ということはあまりありません。

たしかに、認可保育園の仕組み上、基準より多くの保育士を雇うと、一人あたりに支払うことができる人件費は減ることになります。一方で、保育士の人数が増える分、一人あたりの業務の負担は減ります。ただ、個人的な感覚では、なぜかそういう保育園はあまりなく 「給与が安い上に大変」という保育園が圧倒的に多くなっています。

前項の保育士の給料が安い保育園の特徴でも紹介したように、保育士の給与が安いということは、単に給与が安いことだけではく、働く保育士にとって多くの弊害があります。

給与が安いと退職する保育士も多くなり、スキルが定着せずに業務効率も改善されていかないという悪循環に陥ってしまっているケースが多いです。働く保育士の負担が減らず、給与も低いので、保育士の入れ替わりが激しくなります。結果的に給与が安い上に仕事も大変という状況に陥りやすいです。

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保育士の「給料が安い」の基準はどれくらい?

ここからは、本題の保育士の「給料が安い」の基準について紹介します。

保育士の平均給与とは?

まずは保育士の給料の全国平均を紹介します。

令和5年度の国の調査では保育士の平均年収は約396.9万円となっています。
令和元年度の国の調査では保育士の平均年収は約363.4万円となっています。※出典:「厚生労働省-令和元年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2019/index.html

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都道府県、市区町村によっても異なる

保育士(男女計) 平均月給 平均年間賞与等 平均年収
北海道 25.29 57.32万円 360.80万円
青森県 21.77万円 56.49万円 317.73万円
岩手県 25.13万円 60.36万円 361.92万円
宮城県 27.94万円 56.61万円 391.89万円
秋田県 21.89万円 71.31万円 333.99万円
山形県 23.49万円 28.44万円 310.32万円
福島県 25.59万円 59.42万円 366.50万円
茨城県 25.50万円 66.37万円 372.37万円
栃木県 24.51万円 73.45万円 367.57万円
群馬県 25.67万円 107.01万円 415.05万円
埼玉県 26.77万円 56.66万円 377.90万円
千葉県 28.19万円 49.95万円 388.23万円
東京都 31.58万円 74.51万円 453.47万円
神奈川県 29.12万円 67.27万円 416.71万円
新潟県 22.20万円 77.91万円 344.31万円
富山県 23.75万円 85.52万円 370.52万円
石川県 24.63万円 51.11万円 346.67万円
福井県 24.37万円 88.45万円 380.89万円
山梨県 24.74万円 42.63万円 339.51万円
長野県 26.87万円 67.62万円 390.06万円
岐阜県 22.82万円 50.77万円 324.61万円
静岡県 25.58万円 90.38万円 397.34万円
愛知県 26.98万円 71.36万円 395.12万円
三重県 22.98万円 64.06万円 339.82万円
滋賀県 25.23万円 66.31万円 369.07万円
京都府 30.27万円 89.60万円 452.84万円
大阪府 29.15万円 78.18万円 427.98万円
兵庫県 27.30万円 83.02万円 410.62万円
奈良県 26.33万円 67.63万円 383.59万円
和歌山県 29.83万円 91.93万円 449.89万円
鳥取県 24.60万円 62.94万円 358.14万円
島根県 22.87万円 78.28万円 352.72万円
岡山県 23.60万円 67.69万円 350.89万円
広島県 29.15万円 102.99万円 452.79万円
山口県 25.13万円 93.50万円 395.06万円
徳島県 23.50万円 75.37万円 357.37万円
香川県 24.42万円 65.85万円 358.89万円
愛媛県 24.33万円 81.94万円 373.9万円
高知県 25.06万円 69.91万円 370.63万円
福岡県 25.67万円 83.32万円 391.36万円
佐賀県 25.23万円 77.24万円 380.00万円
長崎県 24.76万円 73.65万円 370.77万円
熊本県 25.03万円 79.49万円 379.85万円
大分県 23.62万円 57.85万円 341.29万円
宮崎県 25.16万円 84.52万円 386.44万円
鹿児島県 22.37万円 58.37万円 326.81万円
沖縄県 24.48万円 46.56万円 340.32万円

※出典:「厚生労働省-令和5年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/index.html

保育士の「給料が安い」の基準とは?

ここまでの平均賃金を踏まえると、 全国的にみても年収が200万円代となると保育士のなかでも給与が安いと言える でしょう。もちろん経験や勤続年数などにもよりますが、相場と比較してもあまりにも安すぎるという場合は、保育園としても適正な運営がなされていない可能性もあるので、転職を検討するのが良いかもしれません。

保育士求人の給与が安い保育園の見分け方!

ここからは保育士求人の給与が安い保育園の見分け方を紹介します。

地域の相場を知る!

先程も書きましたが、保育士の給与額の相場は地域によっても多少異なります。都道府県や自治体が独自に給与額の上乗せなどを行っているケースがあるためです。なので、特に、就職転職などで引っ越しなどを伴うという場合は、今の保育園だけを基準とせずに、引越し先のエリアの保育園の給与の相場を参考にしましょう。

総年収で比較する

保育士の求人は、手当込みで月給を示している求人もあれば、基本給を月給として示している求人もあります。

ややこしいのは、保育士には国や自治体などから処遇改善費が支給されていますが、それらの支払い方法は保育園ごとに様々だということです。処遇改善自体が基本給に含まれている場合もあれば、基本給とは別に、毎月手当として支給している園もあります。また、一部は基本給に含まれていて一部は手当のように支給する場合もあります。また、賞与としてまとめて支払われることもあります。

このように、保育士への支給方法は様々なので、結局のところ、最終的な総年収で比べないと単純な比較が難しいです。

また、保育士への処遇改善費は、特に昨今はタイムリーに追加や変更されているので、ネット上で見つかる求人情報に反映されているかどうかもわからないという点も注意が必要です。

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賞与額に要注意!

保育士の求人においても、賞与は○ヶ月分というように表記されることが多いですが、基準となる給与額が基本給なのか、手当も含めたものなのかは保育園によっても異なります。

また、求人の段階では「賞与額2〜4ヶ月」というように幅をもたせて記載していることがあります。もちろん、賞与なので園の業績や個人の評価などによって変動があるのはよくあることです。ただ、どのような基準で変動するのか、平均的にはどれくらいの額をもらえるのかということをきちんと把握しておかないと、想定より高く見積もってしまう可能性があります。

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昇給額を知ることも大切!

就職時の給与額も大切ですが、長く働きたい場合は昇給額も今後の給与額に大きな影響を与えます。できれば、就職後の昇給の基準なども比較できると良いです。

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まとめ:保育士の給料が安いの基準はどれくらい?求人の見分け方も解説!

もちろん経験や勤続年数などにもよりますが、 全国的にみても年収が200万円代となると保育士のなかでも給与が安いと言える でしょう。相場と比較してもあまりにも安すぎるという場合は、保育園としても適正な運営がなされていない可能性もあるので、転職を検討するのが良いかもしれません。ただし、入職1年目の保育士の場合(4月に入職)は、1〜3月分の給与や賞与も満額もらえいない可能性もあるので、その点は考慮しましょう。

就職転職時の給料が安い保育園の求人の見分け方は、

  • 地域の保育士の給与の相場を知る
  • 総年収で比較する

ということが大切です。

保育士の給料は手当、処遇改善、賞与などわかりにくいですが、きちんと比較するために総年収で比較するようにしましょう。