主婦の方でこれから保育士を目指そうと思っている方。
保育士は、主婦ももちろん正社員を目指すことができますし、子育てとの両立も可能で、子育て経験も活かすことができます。今回は、保育士として主婦が正社員を目指す方法や疑問点について解説します。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
子育ての経験も活かせるのが保育士という仕事
保育士の仕事というのはこども達と関わる仕事という点において、子育ての経験も活かすことができます。
もちろん子育てと保育士の仕事は異なるものなので、子育ての経験だけでは不十分な点も多いですが、そこは資格を取得することと実務を通して補っていくことが可能です。無資格のうちでも保育補助として働いて実務経験を積むことも可能です。
自身の子育て経験のない保育士としては残念な話ではありますが、保護者のなかには子育て経験がない人に子どもを預けるのが怖いという人もいます。保育士からすると保育と子育ては別のものだと思いますが、このような考えをする人もいるのは事実です。
少なくとも子育て経験が保育の仕事をする上でマイナスになるということはないので、自信をもって保育士という仕事に挑戦できると思います。
保育士資格は保育未経験の主婦でも取得できる
保育士資格は国家資格ですが、試験に合格をすれば誰でも取得すること可能です。保育士試験の受験条件は大まかに以下のようになっています。
- 大卒・短大卒・専門学校卒
- 高卒は『児童福祉施設で2年以上かつ2880時間以上の実務経験』
- 中卒は『児童福祉施設で5年以上かつ7200時間以上の実務経験』
2年制以上の大学や短大、専門学校を卒業していれば、保育士試験の受験資格が与えられます。4年制の大学を中退していても2年以上在籍していて、62単位以上取得済みであれば受験資格があります。
保育士と関係ない学部や学科でも受験資格が与えられます。
高卒や中卒の方は、前述した実務経験が必要になります。後述の保育補助として仕事をすることで実務経験の要件を満たすことができます。
ただし、上記の条件を満たせば保育士試験は受験することができますが、決して簡単な試験というわけではないです。
保育士試験に合格するというのは主婦の方が保育士の正社員を目指す際にぶつかる大きな壁であることは間違いないです。保育士試験についての詳細は以下の記事でも紹介しています。
資格の勉強をしながら実務経験をすることができる
その他の資格が必要な職業は、そもそも資格が無いと関連業務にも就くことが出来なかったりしますが、保育園に関しては保育補助として実際の業務を経験することができます。
保育補助で無資格からでも経験を積める
保育補助という業務は保育士の行う仕事の補助になります。多くの場合は保育補助はアルバイトやパートでの勤務がメインになります。
時給はそこまで高くはないですが、無資格であっても実際に保育の現場で働くことができます。
資格取得前に保育の仕事をすることで、保育士の仕事の大変な部分を知ることもできます。資格をとってから「保育士ってこんなに大変なんだ」とわかって保育士を辞めてしまうというもったいないリスクも減らすことができます。
昨今では、保育士不足から無資格の方の資格取得支援制度などを導入している保育施設もあります。そういう施設では、講座の受講費用やテキスト代などを負担してくれるので経済的に良い環境で保育士資格の取得を目指すことも可能です。
このような方は【ほいく畑】での就業先の検討がおすすめです。
「子育て支援員」は無資格からのステップアップ
子育て支援員は平成27年に新しく出来た保育関連の資格になります。保育現場の人手不足を解消するため、保育士免許を持っていない人でも保育の現場で働けるようにと国が主導で設立した制度になります。
子育て支援員は、各自治体が実施する研修を受講することで「子育て支援員研修修了証明書」の交付を受けることができます。研修なので保育士の資格と違って試験に合格する必要はありません。
詳細は下記の記事でも紹介しています。
「子育て支援員」の資格があればさらに保育関連の仕事に就ける可能性が高くなります。保育士資格取得への第一歩として子育て支援員の研修を受ける人も多いです。
未経験からでも正社員保育士になれる
未経験からでも正社員になることができるのが保育士資格を取得することのメリットになります。
多くの保育園で保育士不足で保育士の確保が急務
昨今では日本全国的に保育士不足が深刻化していてどこも保育士の確保に躍起になっています。
これは、保育所を利用したい共働きの子育て世代が増加していて、待機児童が増加しているためです。各自治体は待機児童を減らすために新しい保育施設を続々とオープンしています。
保育施設が増えていますが、働き手である保育士はなかなか足りていないというのが現状になります。新しい保育園を開きたくても保育士が集まらなくて開けないということも起きています。
そのため保育士の待遇面も近年ではかなり良くなってきているので、昔と比べてもブラック保育園は少なくなっていると思います。もしなにか間違ってブラック保育園に入職してしまったとしても、すぐに転職活動をして別の保育園に転職することができます。
そういった意味でも、いまから保育士を目指すというのはとても良い選択肢だと思います。
時短勤務などで子育てとの両立も可能
保育園では時短勤務などの子育て世代の方のため制度も充実している場合が多いです。
時短勤務とは、通常8時間の勤務を6時間とする制度です。もちろん給料額はその分減ることになりますが、勤務時間が少ないので家庭との両立も図りやすいです。
主婦から正社員になっている方の前例が多いのが保育士という仕事だと思います。
前例が多いので、各種制度も整ってきている場合が多いです。もちろん保育士不足という背景もあるので、資格を持っている方がなるべく働きやすい環境を整え、保育士を確保しようという動きが活発です。
時短勤務以外にも、正社員の週休3日制を導入している保育園などもあります。このような家庭と両立が可能な制度が充実しているのが保育園での保育士の仕事です。
パート保育士、派遣保育士という選択肢もあり
いきなり正社員というのは抵抗があるかも知れません。保育士はもちろんパートや派遣保育士として働くことも可能です。
例えば、パートであれば早朝や夕方のスポットで時給1500円以上の高時給の求人があったりします。実は保育園はどんなに子供の人数が少なくても常時二人以上の保育士が必要で、朝夕の時間帯は正社員が足りなくなるのでパートの需要がとても高いです。
もちろん、パートや派遣で慣れてきたら正職員として働くということも可能です。ブラック保育園が怖いならパートで働いてみて保育園の内部の様子を見てみるというのも良いと思います。
実際に働いてみると保育園の人間関係や実際の待遇など、休みが取れるかという点などもわかるので、正職員になった際のリスクが少ないです。
パートから正職員になることも可能なので、より収入面を増やしたいと思ったらそのようなことも可能です。
【参考】シングルマザーでも大丈夫?
- シングルマザーでも保育士として働ける?
こんな疑問を抱く方もいらっしゃると思います。
もちろんシングルマザーの方でも保育士として働くことが可能です。たしかに、保育士の仕事はハードなイメージがある方も多いと思いますが、私も過去に多くのシングルマザーの保育士の方と仕事をしたこともあります。
シングルマザーの方は、時短勤務などの制度が充実している大手の株式会社の保育園が特におすすめです。大手の保育園は制度などが充実しているのでシングルマザーの方でも安心して働ける環境が整っています。
また、未就学児をもつ保育士の方に対する支援も今はとても充実していて、
- 保育士の子どもの保育所への優先入所
- 保育料の貸付
- ベビイーシッター利用料の補助・貸付
というような支援が行われています。
貸付に関しては、保育所への継続の勤務などで返済が免除される場合もあります。実施の有無や内容は勤務する自治体などによっても異なるので、詳細は以下の記事を参照して下さい。
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