目次 | 内容 |
---|---|
1番の要因はやっぱり人間関係 | ・他の保育士や園の上の立場の人との関係からくるストレス ・園長や副園長が保育士を理解せず、うまくまとめられないこと ・尊敬できる園長の存在が、保育士が長く働く上で重要 |
先生たちと意見が合わない時 | ・様々な経験を持つ先生たちの保育観の違い ・意見が食い違う際に自分のやり方を出せないこと ・立場によって意見が言えず、従わざるを得ない状況 |
書類が終わっていない時 | ・保育園での書類作業が量が多く、なかなか終わらないこと ・他の先生との不公平感や、持ち帰り仕事による疲弊 ・仕事が遅いと思われたり、園の管理体制に不満を感じること |
行事がうまく行かなかった時 | ・行事の準備に時間をかけ、大きなプレッシャーがかかること ・本番で園児が練習通りにできず、悔しい思いをすること ・行事がうまくいかないことで、保育士が落ち込むことが多い |
保護者とのトラブル | ・ささいなことから、自治体を巻き込むクレームに発展すること ・お客様として対応する中で、純粋な保育業務に集中できないこと ・自分に非がなくても、常に誠実な対応が求められること |
保育士が辞めたくなったときの対処法 | ・ストレス発散の重要性、個人に合った方法の実践 ・精神的に病む前に退職する選択、自分の人生を最優先 ・保育士は人手不足で転職がしやすく、生活費も賄える ・人間関係など根本的に解決困難な問題には、転職も検討 |
まとめ:現役保育士が辞めたくなった瞬間やストレスと対処法を解説! | ・辞めたいと感じる瞬間は、人間関係、書類、保護者対応など多岐にわたる問題 ・精神的な不調を避けるため、ストレス発散だけでなく、辞める選択も視野に入れること ・人手不足の現状を考えると、転職は決して不利にならず前向きな選択肢 ・心身の健康を守り、自分に合う職場を見つけることの重要性 |
よくある質問(FAQ) | ・「辞めたい」と感じる具体的な瞬間は、書類作業、人間関係、上司や保護者対応 ・ストレス発散以外には、信頼できる人への相談や専門機関のカウンセリング、オンオフの切り替えが有効 ・人間関係は個人努力では難しい場合が多く、心身のため環境を変える選択も必要 ・転職は心身を守るため有利な選択肢、保育士資格も多様な働き方で活かせる ・長時間労働は当たり前ではなく、業務改善に取り組む園も存在 |
- 保育士をやめたい
- 保育士の仕事はストレスがたくさん
保育士の仕事は計り知れないストレスを抱えています。
この記事では、現役保育士が辞めたいと感じる具体的な瞬間やストレスの原因、そしてそれらを乗り越えるための対処法について、自身の経験を交えて詳しく解説します。

毎日、同じような悩みを抱えながら働き続けるのは、もう限界でしょうか?

私も数えきれないほど「辞めたい」と感じてきました。
私は、保育士になってから、やめたくなった瞬間・辞めたいと思ったことは正直数えきれないほどあります。なんなら口癖のように「はぁ、もうやめたい。あーもうやだ。やめる。」と、毎日言ってた時期もあった気がします。
これは個人の気持ちの差があると思いますし、私のように口に出したりストレス発散すればとりあえず落ち着く人もいれば、本当にすぐやめる人もいるし、人それぞれだと思います。
- 人間関係の問題
- 先生たちと意見が合わない時
- 製作の準備がうまくいかなかった時
- 書類が終わっていない時
- 行事がうまく行かなかった時
- 保護者とのトラブル
などなど、ほんとに些細なことから出したらキリがありません。それほど保育士の仕事はストレスがかかることが多いと思います。
あと、何にもない時でも、あーなんかやめたいなと思う時もあります。なんていうか保育士の日常に飽きたり。私は特にすぐにやめたくなる性格なので、そう思ってしまいます。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
1番の要因はやっぱり人間関係
やめたくなる瞬間って誰にでもありますよね。私は1番の要因はやっぱり人間関係かなと思います。
他人と働いているとみんな性格も育ちも違うので異なることはたくさんあります。「それどうなの。」と言いたいけどなかなか言えないストレスがあります。
立場によっては言いたいことでもなかなか言えなかったり、言えたとしてもその後の人間関係をこじらせてしまうこともあります。
逆に、先輩や園長からの理不尽な内容を言われたりすることもあります。そんな時は、自分はこうしたいのに、なんでわかってくれないんだろうと思ってしまいます。
他の保育士などの人間関係とうまくやっていこうとすると、ストレスが加わる場面が多く、「もう合わない。」「ここ無理。」「やめたい。」ってなってしまいます。
特に思うのは、園長や副園長などいわゆる園の上の人がしっかりしているかどうかです。自分が尊敬できるような方じゃないとその園には長くいられないと思います。これは本当に身に染みて感じています。
園長が保育士1人1人を理解し、平等に扱い、みんなをまとめ、仕切ってくれ、いい方向に導いてくれる人。滅多にいませんが、そんな方の下で働けたら、少しの不満もやめたいにつながらなくなり、頑張ろうと思える気がします。
そうじゃない園長が多いので、働いていてもストレスがかかる場面が多いです。
やめたくなる瞬間は他にも、たくさんあります。
先生たちと意見が合わない時
ベテランの先生、若い先生、園長など様々なな人間が保育園にはいて、それぞれ今までに様々な経験をしてきています。
保育園は担任副担任でペアになったり、フリーでいろんなクラスに入ったり、時間帯によって様々な先生と合同で保育を行うことがあると思います。
保育士同士でも保育観が全く異なる場合もあります。そのような場合に意見が食い違ってしまうこともあります。立場によっては自分のやり方や意見は出せずに、従うしか無いこともあります。
そういう場合には「はぁ。辞めたいな」と思うこともしばしばあります。
書類が終わっていない時
保育園での書類作業が結構な負担になっているという人は多いと思いますが、量も膨大、なかなか終わらないと、体力的にも精神的にも疲れます。
他の先生があまり保育に入らずに先に自分の書類仕事を先に片付けていたりすると「なんで私だけ」となってしまいます。
結局自分だけ持ち帰って仕事をしなければならず、しかも、仕事が遅いなんて思われたりします。そして、保育園をそのような不公平な状態にしている園長にもイラッときてしまいます。
それに加えて、保育業界がどこもそのようにブラックな要素で溢れているという話をよく聞くので、それに対する絶望感のようなものもストレスに加わります。
これもある意味では人間関係のストレスだと言えるかもしれません。
行事がうまく行かなかった時
保育園は行事の仕事も多いですし、それを成功させることが保育士のやりがいの一つにもなっています。それだけに行事で失敗したり、うまくいかなかったりすると落ち込むことも多いです。
行事の準備などは、特に時間をかけて行うので、プレッシャーも結構かかります。
例えば運動会に向けての練習は園児たちと一緒に繰り返し行います。練習ではできていたのに、本番になって環境が変わるとなかなかうまく行かないこともあります。「練習ではうまくできたのに」と悔しい思いをしたことは何度もあります。
保護者とのトラブル
保育士は保護者とのトラブルも多くあると思います。ささいなことから市区町村などの自治体も巻き込んでのクレーム問題になることもあります。
保護者はあくまでもお客様という立場で保育園に接してきます。自分が悪いことであれば、素直に謝罪して終わることができますが、そうでないことも多いです。それでも、紳士に対応することが求められます。
もちろん子どもに対しては、今まで通りに接する必要があります。口に出しては絶対に言いませんが「なんでそこまでして子どもを預けるのか、他の園にすれば」と思ってしまいます。
純粋に保育の仕事に取り組みたいのに、なかなかそう出来ないというジレンマが余計にストレスに繋がります。
保育士が辞めたくなったときの対処法
ここからは、保育士が辞めたくなったときの対処法を紹介します。
とにかくストレスを発散する
辞めたくなった時はとりあえず大きな声で「あー辞めたい。もう辞める!」と言いまくってストレスを発散しています。個人で趣味などがある場合は、それに没頭して、とにかくストレスを発散すると良いと思います。
ストレスの発散方法は人によって様々だと思うので、どの方法が良いということはないと思います。自分にあったストレスの発散方法を見つけて、その方法を実践することが大切です。
逆に言うと、根本的なストレスの原因になっている問題の解決以外でストレスが解消できないほどの深刻な状態になってしまったら要注意です。
そうなると、どんどんストレスを溜め込んでしまうようになってしまいます。私も経験がありますが、保育園に行きたくなくなってしまい、毎日ストレスを溜め込むようになると危険なサインかもしれません。
辞めたくなったら辞めても良いと思う
実際のところ辞めたくなったら辞めてもよいと私は思います。「3年間は頑張るべきだ」とか「年度末以外は無責任だ」と言われることもありますが、自分の人生を第一に考えるべきです。
最も良くないのは、ストレスなどを溜め込み精神的に病んでしまうことです。一度精神的な病気になってしまうとなかなか復帰が難しくなってしまうこともあります。
そうなる前に辞めてしまえばあとはどうにでもなります。特に保育士は慢性的に不足しているので、次の職場を見つけることは容易です。
- 無責任だ
- 転職で不利になる
- 空白期間が怖い
- 生活費がない
保育士は人手不足なので、空白期間があったり、前職をすぐに辞めていたとしても転職で不利になることは少ないです。
生活費に関しては、退職すれば失業保険も受給できますし、保育士なら派遣やパートで最低限の生活費を稼ぐことは可能です。
根本的な解決ができる問題とできない問題がある
辞めたいと思う場合に、根本的な解決ができる問題とできない問題があります。とくに人間関係の問題は解決が難しいことの一つです。
「行事の準備が大変」という問題に関しては、行事が終われば解決します。もちろん、次の行事の準備が始まるかもしれませんので、また新しいストレスが発生することはあります。
他方、「人間関係の悩み」は基本的に解決が難しいです。例えば誰か苦手な人、合わない人がいるという場合は、極端な話、その人がいなくならない限りは解決はされないです。
このような根本的に解決できない問題を抱えたまま仕事を続けていくと、ストレス発散だけでは追いつかなくなってしまいます。
自分の行動を買えたたり、相手を説得したとしても、その人の考え方が変わるかどうかはわかりません。
まずは自分の悩みやストレスの原因を仕分けしてみて、根本的に解決ができなそうな問題が多い場合は、転職などを検討したほうがよいかもしれません。
[agent_ist]
まとめ
現役保育士として、仕事の中で「辞めたい」と感じる瞬間やストレスとどう向き合うかについて、私の経験を交えてお伝えしました。
精神的に無理をしてしまう前に、自分を守る選択をすることが何よりも大切です。
この記事を通して、特に重要な点は以下のとおりです。
私は別にすぐに辞めてしまう人のことを悪いとは思いません。本当に我慢できなくなったら辞めてしまうのも良いことだと思います。我慢してしまって精神的に病んでしまった人も見てきています。早くやめたほうが結果的にその人にとって良い可能性もあります。
保育園は正直、働く側からしたら、今の現状だと選び放題なところがあるし、園によっての方針、休みの日数、先生たちの質など全くもって違います。その分自分に合う合わないという要素もたくさんあります。
だから、何度も転職して自分の合う園を見つけるというのも自分の人生の一つだと思います。
私も、合わなきゃやめればいいやというスタンスで働いています。でも数年は働いてみようという気持ちはありましたが、合わない時はきっぱりすぐにやめていました。
何度か転職をしていますが、年齢が上がるにつれ、経験も書く内容が多くなり、段々と履歴書を書くこと自体がめんどくさくなってきました。
そのためいまは、少しの嫌なことがあってもとりあえず数年はというつもりで続けています。でもいいところがあればすぐにでも転職したいという気持ちは誰にでもあると思います。
この経験が、もし今あなたが悩んでいるとしたら、少しでもお役に立てたなら幸いです。
合わない園で我慢し続けるよりも、心身ともに健康でいられる職場を見つけるために、転職という選択も前向きに検討してみてください。
あなたの人生にとって、最善の道を選ぶことが最も重要です。
よくある質問(FAQ)
- Q辞めたいと感じる瞬間について、具体的な例をもう少し詳しく知りたいです。
- A
保育士の仕事で「辞めたい」と感じる瞬間は、本当に多岐にわたります。
日々の業務に追われ、持ち帰り仕事が終わらない時や、終わらない書類作成にうんざりする時などは、精神的にも体力的に追い込まれます。
また、人間関係に悩む瞬間も多く、同僚と意見が合わない時や、上司からの理不尽な要求に納得できない時なども、強く「辞めたい」と感じるきっかけになります。
理不尽な要求をされる保護者への対応に疲弊した時も、気持ちが限界になりますね。
- Qストレス発散だけでは限界があると感じています。他にどのような対処法がありますか?
- A
ストレス発散は大切ですが、それだけで根本的な解決に至らない場合もありますね。
個人的な対処法として、信頼できる同僚や友人、家族に相談する時間を作るのも良いでしょう。
時には専門機関のカウンセリングを利用することも有効です。
仕事とプライベートのオンオフを明確に切り替え、意識的にリフレッシュする時間を確保するのも大切です。
また、完璧を目指しすぎず、時には「これで十分」と割り切る考え方も、心を守る上で必要になります。
- Q人間関係の悩みが一番大きいと感じています。解決策はありますか?
- A
保育士の人間関係は、この仕事において最も難しい課題の一つだと思います。
特に、一度こじれた関係や、根本的に考え方の違う相手との関係は、残念ながら個人の努力だけでは解決が難しいケースがほとんどです。
自分の行動を変えても相手が変わらない場合や、園の体制が関係改善に協力的でない場合は、精神的に追い詰められてしまいます。
このような根本的に解決が難しい問題を抱え続けるよりも、自身の心身の健康を最優先し、環境を変える選択も視野に入れることが重要です。
- Q転職は自分にとって良い選択肢になるのか不安です。
- A
私の経験から言うと、転職は決して悪い選択肢ではありません。
むしろ、自身の心身の健康を守り、より良い環境で働くための前向きな選択肢だと考えています。
保育士は慢性的に人手不足なので、一度退職してしまっても、次の職場を見つけることは比較的容易です。
現在の職場が精神的な負担になっている場合は、無理して我慢し続けるよりも、自分に合う園を見つけるために転職活動を始めることが、結果的にあなたのキャリアパスにとって良い道となることもあります。
- Q長時間労働や持ち帰り残業が当たり前のように感じていますが、これは普通のことなのでしょうか?
- A
長時間労働や持ち帰り残業は、多くの保育園で問題となっているのが現状です。
しかし、それが当たり前と諦める必要はありません。
リサーチでは、書類作成の簡素化やICT導入による業務効率化、適切な人員配置の改善、有給休暇の取得促進などの福利厚生の充実が、職場で理想とされる改善策として挙げられています。
全ての園が同じ状況ではありませんので、こうした改善に取り組んでいる園を選ぶことも可能です。
- Q保育士を辞めてしまうと、せっかく取得した資格が無駄になるのではないかと心配です。
- A
保育士の資格は、一度取得すればあなたの強みであり、決して無駄になることはありません。
たとえフルタイムの正社員として保育士を続けられなくなっても、派遣やパートとして働くなど、あなたの生活スタイルに合わせた形で資格を活かす道はたくさんあります。
また、直接的な保育業務ではなく、子どもの発達支援や地域の子育て支援など、資格を活かせる多様なキャリアパスもありますので、ご安心ください。