保育士の皆様。転職を考えている方。
- 転職しなければよかった・・・
- まさかこんな保育園だと思っていなかった・・・
- 思ったよりも給料が安い・・・
- 聞いている話と違った
- 前よりも働く環境が悪くなった
転職をして後悔をしてしまう保育士も少なくないです。今回は、保育士が転職をして後悔してしまった具体例と、そうならないための保育士の就職時の対策を紹介します。
複数回の転職経験があります
転職してうまくいった経験もあれば、後悔した経験もあります
その経験が参考になればと思います
保育士が転職をして後悔してしまった
冒頭でも書いたとおり、転職して後悔をしてしまったという保育士の方も一定数いらっしゃると思います。
- 「転職前のほうが良かった・・」
こんな後悔をしてしまう保育士の方も少なくはないです。まずは保育士が転職後に後悔をしたという具体例などを紹介します。
給与が思ったよりも安い
これは特に転職後の給料をきちんとトータルで計算していなかった場合に起こります。
例えば、
- 交通費が全額支払われない
- 宿舎借り上げ制度が使えない
- 賞与が思ったよりも安い
- 給与に処遇改善が含まれていた
- 引かれる控除の金額が想像よりも多かった
などです。採用時の給与額は事前に提示されますが、働きだしてみるとこのような自分が想定したこととの違いもあるかもしれません。
宿舎借り上げ制度が使えない
転職後は保育園のある市区町村や保育園の条件によって宿舎借り上げ制度が使えないという可能性があります。事前に使えると聞いていた場合でも、自治体の予算や保育園が想定している利用者の人数によっても、入職後に急に使えなくなるということもあるでしょう。
各種手当があまりない
転職時は給料そのものや仕事内容、人間関係に目が行きがちですが、支払われる各種手当なども重要な要素になります。保育士には担任や役職などによって手当を別途支給してくれる保育園もありますが、ない場合もあるので注意が必要です。
賞与が思ったよりも安い
給料における賞与の金額は保育園によって様々です。転職時に月給や基本給ばかりに目が行ってしまっていると、転職後に賞与が思ったよりも少なくてトータルの給料が安くなってしまうということもよくあります。賞与に関しては査定方法や計算方法を事前にしっかりと確認しましょう。
給与に処遇改善が含まれていた
以前の保育園の支払いとして給料とは別に処遇改善費などを受け取っている場合もあると思います。実は処遇改善費の支払い方法は各保育園に任されています。毎月の給与に含まれている場合もあれば、賞与として払う場合は、全く別で払う場合もあります。
あまり深く考えずに、求人票を見ると、保育士の給料には処遇改善費がすでに含まれている場合もあります。給料の内訳などをよく確認しておかないと、想定よりも給与が安くなってしまうこともあります。
引かれる控除の金額が想像よりも多かった
加入する健康保険組合や退職金制度などの違いによって給与から引かれる保険料などの金額に差がある場合もあります。結果的に手取り額に違いが出る部分にあります。特に、学校法人に勤めていて、私学共済に加入していた方などは、引かれる社会保険料の違いに驚くかもしれません。
残業が多くある
保育士の転職後の後悔で多いことの一つが「残業が多くあった」ということです。特に、いままでの保育園での勤務で残業時間がないことになれていると、多少の残業があっても良いだろうと安易に想像してしまう人が多いです。実際に入職して働き始めてから残業を多くするようになると、想像してたよりも辛かったというケースです。保育士の仕事はそもそも体力を多く使う仕事になるので、一日の労働時間が長くなると体力的にはかなりしんどいものになります。
しかも、後述しますが、の残業が持ち帰りの仕事やサービス残業になってしまうと、きちんとした給料が支払われないのでとても大きい不満になってしまいます。
持ち帰りの仕事やサービス残業がある
給与や人間関係の面では転職して良くなったという人は多いですが、その反面持ち帰りの仕事やサービス残業が発生するようになってしまったということも転職時の後悔によくある事例です。
多くの保育園では、わざわざ面接の際などにうちは持ち帰りの仕事やサービス残業があるとは教えてくれません。もちろん、それ自体が違法残業になるので当たり前といえば当たり前です。
そのため、転職をして実際に働き始めてから、持ち帰りの仕事やサービス残業があることに気づくというケースも少なくないです。持ち帰りの仕事やサービス残業は保育士にとってはあるあるのようなものではありますが、実質的な時給を下げる原因にもあなります。
事前に聞いていた話と違う
保育士の保育園の転職においては「事前に聞いていた話と違う」ということがよく起きます。これはもちろん、保育園側が園をよく見せるために見栄を張って嘘をついている場合もありますし、コミュニケーション不足による解釈の違いなども原因として挙げられます。
よくある例は、
- 残業について
- シフトの取り扱いについて
- 土曜、祝日出勤の取り扱い
- 給料について
- 担任クラスや仕事内容について
などです。
転職時などに保育士が保育園の園長などと直接やり取りを行うことができる回数や時間はとても限られています。お互いに言いたいことしっかり伝え、聞きたいことをしっかりと聞いておく必要があります。
仮に保育園が保育士を採用するために嘘をついていたとしても、事前にある程度見抜くことは不可能ではありません。
給料に伸びがない
転職に際して、結構な割合で見過ごしてしまいがちなのが昇給についてです。転職時の給与額は悪くないなと思っても、何年か勤めていくうちに昇給がほとんどないということに気づいてしまうケースです。保育園で働く保育士は昇給額がほとんどないこともよくあります。転職したての頃は前よりも給料が良くて満足していても、長く働いていくうちに他の保育園で働いている同世代などと差が開いていってしまうケースがあります。
昇給の金額や条件などは特に転職時は見落としがちなのでよく確認しましょう。
休暇が取りにくい
休暇についても転職後に後悔に繋がることは多いです。保育園によっては保育士が不足している場合などは有給休暇を希望通りに取得することが難しい場合もあります。休暇の日数や種類などが充実していたとしても、実態としては休暇を取得しにくいということも起こるでしょう。
休憩が取れない
一日の勤務時間が6時間以上の場合は、通常45分間、8時間を超える場合は60分の休憩を取得させるのが、従業員を雇用する事業者の義務ではあります。ですが、一部のブラックな保育園は、実質的に休憩がなかったり、休憩中に書類の仕事などをさせられてしまう場合もあります。休憩の取得は法律による義務なので、面接時にうちは休憩ありませんとは言わないので、働きはじめてから発覚するケースが多いです。
人間関係が悪かった
人間関係は事前に見抜くというのはとても難しいので、働き始めてからうまく馴染めないということがあります。面接や見学の時は、園長も保育士の方も愛想が良くて、優しそうと思っていたけれど、働き始めてみると、そんなことはなかったということが多いです。面接時はあくまでも外部のお客様なので、入職してからの接し方は変わることが多いです。
仕事の負担が思ったよりも多かった
保育士の仕事の負担についても、転職前と転職後で想定より負担が多くなってしまうこともあります。保育園の規模の大きさや行事などへの力の入れ方、保育士の書類仕事の効率化の具合によって保育園ごとにも保育士の仕事の負担量は大きく異なるので、就業後に、前の保育園のほうが働きやすかったということもよく起こることです。
各種制度が実態として使えない、使いにくい
福利厚生などの各種制度が充実していることを転職時に重要視する保育士の方も多いですが、実際に入職後には、制度はあっても使えなかったり・使いにくいということもあります。
後悔しないための保育士転職時の対策を紹介
ここまで保育士が転職後に後悔してしまう内容などの具体例を紹介しました。ここからはそのような後悔をしないための保育士転職時の対策を紹介します。
焦らない
特に今働いている保育園に対して不満が多いと、とにかく今の保育園さえ抜け出せれば良いと思ってしまうこともあると思います。ただブラックな保育園も少なくないので、焦って転職活動を進めてしまうと、そのような保育園に就職してしまって後悔するリスクも増えてしまいます。
保育士の転職を成功させるポイントはしっかりと事前にその保育園の良し悪しを見極めることです。早く転職したいと焦ってしまう気持ちをわかりますが、じっくりと保育園を見極めて少しでも自分の希望にあう場所を見つけましょう。
もし、どうしても今の保育園を早く退職したいということであれば、一度退職してしまってから転職活動を行うというのも悪くはないです。
保育園の見学をきちんとする
保育士が転職する際に事前の保育園の見学は必須と言っても過言ではありません。見学からその保育園の良し悪し、合う合わないについて見極められるポイントはとても多いです。給与待遇や園長との会話だけなどなんとなくの雰囲気で入職を決めないで、見学をしっかり行い、実際の様子を確認しましょう。見学をせずに入職を決めてしまうと、後から不満な点などが見つかり後悔することに繋がります。
複数の保育園の求人を比較検討する
複数の保育園の求人を比較検討することも、転職後に後悔してしまうリスクを減らすためにとても重要です。保育園の保育士の求人は地域ごとに差があり、希望エリアの相場感をつかむことが非常に大切です。
保育士の待遇や就業環境は改善中なので、すべてが満足いく保育園というのはあまりないと思います。なので、他の保育園と比較検討しながらよりベターな保育園の求人を探しましよう。良い保育園の求人があったなと思っても、すぐに就職を決めてしまうのではなく必ず複数の保育園の求人を比較検討しましょう。
条件面を内定後に書類で貰う
保育士が転職をして後悔してしまった具体例でもあげたものの多くの原因が「想像と違った」「聞いていた話と違った」ということに起因しています。就職の条件面を内定後に書類で貰いましょう。
在職中に転職活動をする
既に保育園で働いているという方は、生活資金に余裕があるという人を除いた場合は、在職しながら転職活動をするというのがおすすめです。退職後に転職活動を始めると、もし、就職する保育園がなかなか決まらなかった場合に、焦りが生まれてしまうことになります。当然ですが、退職後は給与が支払われないので、貯金を切り崩すことになります。その焦りが、働く保育園選びのハードルを下げてしまうことに繋がってしまって、就職してからの後悔や失敗に繋がります。
気になる部分は保育園にしつこく確認する
就職や転職活動をする上では、自分が保育園選びで気にしている部分は保育園にしつこく確認するということが大切です。例えば、福利厚生制度や宿舎借り上げ制度など、自分が使いたい制度をきちんと使えるかということは再三確認して、お互いに誤解がないようにしましょう。
保育士転職サイトを活用する
前項でも書きましたが、保育士が転職をして後悔してしまった具体例でもあげたものの多くの原因が「想像と違った」「聞いていた話と違った」ということに起因しています。
想像ではなくきちんと保育園に確認すること、そして、聞いた話に関しては条件面を書類等でなるべく後から確認できるものを貰うということで、「想像と違った」「聞いていた話と違った」ということを極力防ぐことができます。
それをするためには、個人と保育園のやり取りでは気が引けてしまう内容も多いと思います。保育士転職サイトを活用することで、保育園への質問事項はサイトの担当者を通して確認することができます。
自分自身で聞くわけではないので聞きたいことを気兼ねなく聞くことができますし、給与待遇面は内定後に書類を保育園から作成して貰うこともできます。
もちろん、保育士転職サイトは非公開求人の情報を得ることができる点などでもおすすめです。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:保育士が転職をして後悔してしまった。後悔しないための保育士の就職時の対策を紹介!
転職をして後悔をしてしまう保育士も少なくないです。
- 給与が思ったよりも安い
- 残業が多くある
- 持ち帰りの仕事やサービス残業がある
- 事前に聞いていた話と違う
- 給料に伸びがない
- 休暇が取りにくい
- 仕事の負担が思ったよりも多かった
- 各種制度が実態として使えない、使いにくい
- 休憩が取れない
- 人間関係が悪かった
このような後悔をしないためには以下のようなことを転職活動時に意識することが重要です。
- 焦らない
- 保育園の見学をきちんとする
- 複数の保育園の求人を比較検討する
- 条件面を内定後に書類で貰う
- 気になる部分は保育園にしつこく確認する
- 在職中に転職活動をする
- 保育士転職サイトを活用する
転職しなければよかったと後悔しないためにしっかりとした対策をとりましょう!