保育士の給料が上がる7つのパターンと昇給する方法を解説

ページ内に広告が含まれています。株式会社マイナビのプロモーションを含みます。

こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

私がブラック保育園を脱出するために培ったノウハウを完全無料で公開しています。

就職転職の際は、保育士向けの転職サイトを利用していました。

  • マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
  • ジョブメドレー保育士 | 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
  • ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。

紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。

保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。


こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 自分の給料を上げたい!
  • 昇給したい!
  • 保育士の給料が安すぎる
  • こんな給料じゃ生活できない
  • なんとかして給料を上げたい

今回は、保育士の給料が上がる7つのパターンと昇給する方法を解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
月の手取り15万円以下の経験があります
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います

保育園で働く保育士の給料の仕組みを理解しよう

本題である保育士が自分の給料を上げる方法を理解するためには、まずは、保育園で働く保育士の給料の仕組みを理解することが重要です。

私立の認可保育園の場合は、保育士の給料の原資となる運営費は、ほぼ国や自治体からの補助金によってまかなわれています。保育園に支給される金額は、公定価格と言って、きちんとした基準によって、園の規模などをもとに決まります。そのなかから人件費である保育士の給料が、保育園によってそれぞれの保育士の給料として支払われているということになります。

そして、園児の人数などによって、保育園に必要な保育士の人数も決まります。そのため、例えば、経験豊富な仕事ができる保育士を雇うかわりに全体の保育士の人数を減らして、その代わり、一人あたりの給料を増やそうということは、基本的にはできません。

一方、認可外保育園の場合は、保護者から貰う保育料が保育士の給料の原資となります。そのため、例えば、教育熱心な保護者が利用をするような教育やスポーツ、英語などに力を入れている高級な保育園は、理論上は保育士の給料も高く設定することが可能な場合もあります。もちろん、認可外保育園のなかにも、国や自治体から運営費の補助金を貰っている場合もあります。

公立保育園の場合は、雇用されている保育士は基本的に公務員ということになり、各自治体の公務員の給与体系が適用されます。

ここまで、保育園で働く保育士の給料の仕組みを紹介して、結論として何が言いたいのかというと、

私立の認可保育園に勤めている場合は、自分が頑張って保育士二人分働いたとしても、必ずしも自分の給料に見返りがあるような仕組みにはなっていないということです。公立保育園の場合も同様で、自治体の公務員として、ほぼ年功序列で給与が決まるということになります。

この点を理解して、保育士は自分の給料を上げるための頑張り方を間違えてしまわないように注意が必要です。

保育士の給料が上がる5つのパターン

ここでは、主な保育士の給料が上がる5つのパターンについて紹介します。

定期的な昇給

保育士の給料が上がる5つのパターンの1つ目は、勤めている会社・法人の規定による定期的な昇給です。1年ごとや半年ごとなどに、定期昇給が設定されている保育園が多いです。昇給の金額は、基本的に全員一律という場合もあれば、評価や査定によって金額が変わるという保育園もあります。各保育園に給与の規定があるため確認が必要です。

経験年数などによる処遇改善の加算

国や自治体の保育士向けの処遇改善は経験年数によって加算される場合があります。

保育士として保育園で勤務を続けることによって一定の金額が処遇改善費として追加で貰えるようになります。

保育園や自治体によっても制度が異なるので、どのような条件を満たすと処遇改善が追加でもらえるのかを園長に確認してみましょう。

保育士等キャリアアップ研修による処遇改善の加算

また、最近では主任保育士の下に「副主任」「専門リーダー」などの新たな役職が設けられています。

これらの役職になると最大で処遇改善費が月4万円が給料に上乗せされます。役職につくためには、各都道府県などの自治体が実施する保育士等キャリアアップ研修を受講する必要があります。

研修の受講は、保育園を通して行う必要があるため、きちんと研修を受けさせてもらえる保育園に就業することが大切です。

国や自治体の保育士向けのキャリアアップの研修を受講することで処遇改善費が加算される場合があります。

保育園で勤務をしながら自治体の研修を受けることで一定の金額が処遇改善費として追加で貰えるようになります。

こちらも、保育園や自治体によっても制度が異なるので、どのような条件を満たすと処遇改善が追加でもらえるのかを園長に確認してみましょう。

評価等により賞与の査定が上がった場合

保育士の給料が上がる5つのパターン2つ目は、賞与(ボーナス)の金額が上がった場合です。賞与の支給基準についても、勤務している会社・法人の規定によって様々です。こちらについても、全員一律同じ基準という場合もあれば、評価や査定によって金額が変わるという保育園もあります。また、本人の評価や査定は関係なく、保育園の業績によって金額が変動する場合もあります。

役職がついた場合

保育士の給料が上がる5つのパターン3つ目は、保育園で新たな役職についた場合です。役職が付与され、手当が支給されれば昇給となります。

例えば、副主任保育士専門リーダー職務分野別リーダー などの役職は保育士等キャリアアップ研修の受講等が条件になります。それ以外にも、主任保育士や独自の手当が付与される役職などが保育園によって設定されている場合もあります。

転職した場合

保育士の給料が上がる5つのパターン4つ目は、転職をした場合です。働く会社・法人が変われば、給与体系も変わるので、給料が上がる場合もあります。もちろん、転職によって給料が下がる場合もあります。

国や自治体が保育士の待遇を改善した場合

保育士の給料が上がる5つのパターン5つ目は、国や自治体が保育士の待遇を改善した場合です。はじめのほうにも書きましたが、私立の認可保育園の運営費は、国や自治体からの補助金がもとになっています。そのなかから保育士の給料が支払われる形になります。国や自治体が保育士の待遇を改善するために、補助金を増やしたり、処遇改善手当などを加算するようになれば、保育士の給料もあがるということになります。

保育士の給料はほとんど国によって決まっています。認可保育園ではこどもの人数によって補助金の額が決まるためです。こどもの人数における保育士の必要な人数も決まっているため、必然的になんらかの形で補助金が増えない限りは保育士の給料の上昇は見込めません。

最近ではやっと国による処遇改善が進んできているので、さらなる処遇改善が行われるのを待つという方法になります。

  • SNSなどで保育士の待遇改善について発信する
  • 選挙などをとうして意見を国に伝える

などのどんな手段でも良いですが、ただ黙って待つよりかは自分で働きかけできるとよいかなと思います。

保育関連資格の取得やプラスアルファのスキルを身につけた場合

現在の就業中の保育園で保育士以外の資格で資格手当の付与などがある場合は、資格を取得することで給与を上げることが可能です。

保育士以外の資格で、保育士としての仕事の幅を広げられるものであれば、取得しておくと将来的に活かすことができるしょう。

  • 認定病児保育スペシャリスト
  • 救命技能認定
  • 特別支援学校教員免許状
  • 医療保育専門士
  • チャイルドマインダー
  • 育児セラピスト
  • 臨床発達心理士
  • 社会福祉士
  • 保育英検

副業をした場合

本業としての保育士の給料以外の収入源があれば、実質的に昇給と同じ効果を得ることができます。

保育士が自分の給料を上げる、昇給する方法

ここまで、給料が上がる5つのパターンを紹介しましたが、ここからは、本題の保育士が自分の給料を上げる、昇給するための具体的な方法を紹介します。

日々の仕事をきちんとこなす

1つ目の方法は、日々の仕事のきちんとこなすことです。勤めている保育園に貢献することで、昇給につなげることができます。

特に、評価や査定によって昇給や賞与の金額が決まるという保育園で働いている場合は、日々の仕事をきちんとこなして、保育園から良い評価を得ることで給与アップにつなげることができます。そうでない保育園であっても、日々の仕事をきちんとこなすことで、優先的に研修を受けさせてもらえたり、役職などが与えられる可能性が高くなります。

保育士等キャリアアップ研修を受ける

2つ目の方法は、保育士等キャリアアップ研修を受けるということです。先程も少し書きましたが、副主任保育士専門リーダー職務分野別リーダー などの役職は保育士等キャリアアップ研修の受講等が条件になります。これらの役職は、処遇改善手当の金額にも関係する役職になるので、給与アップに繋がる可能性があります。また、保育士等キャリアアップ研修、働く保育園が変わった場合も有効なので、転職した場合も有効です。

国や自治体の待遇改善を待つ、働きかける

3つ目の方法は、国や自治体の保育士の待遇を待つという方法です。即効性はないですが、引き続き保育士の待遇が改善されていく可能性があります。また、そのために、国や自治体に働きかける行動をするということも良いでしょう。

新たなスキルや資格を身につける

保育士以外の資格で、保育士としての仕事の幅を広げられるものであれば、取得しておくと将来的に活かすことができるしょう。

  • 認定病児保育スペシャリスト
  • 救命技能認定
  • 特別支援学校教員免許状
  • 医療保育専門士
  • チャイルドマインダー
  • 育児セラピスト
  • 臨床発達心理士
  • 社会福祉士
  • 保育英検

保育マネジメントスキルを身につける(主任・園長などの役職を目指す)

保育園で働く中堅以上の保育士に求められるのがマネジメント能力です。例えば「主任保育士」などは少なからずマネジメントスキルが求められます。

主任保育士になれば、別途手当や処遇改善費が増える保育園も多いので給与アップが見込めます。

さらに上を目指すのであれば、園長を目指すということも可能です。最近では、新設の株式会社保育園などで園長ができる人材のニーズも高くなっています。

英語などのスキルを身につける

例えば、保育英語検定などは、保育士としての仕事の幅を広げる意味でも良い資格です。インターナショナルスクールやバイリンガル保育所などに就業できる可能性も高まります。

資格を取ることで別途手当を支給してくれる保育園もあるので、英語のスキルは保育士としての幅を広げることができます。

海外で幼稚園教諭や保育士として働くことも夢ではないです。

体操などの指導スキルを身につける

最近では運動やスポーツに力を入れている保育園や幼稚園なども増えています。

体操などの指導スキルがあれば、普通の保育園よりも高給与で就業できる可能性があります。

モンテッソーリ教育など教育方法のスキルを身につける

モンテッソーリ教育などの教育方法のスキルがあると転職の際に有利になる場合があります。転職の選択肢も増やすことができます。

  • モンテッソーリ教育
  • シュタイナー教育
  • 七田式
  • ヨコミネ式

待遇の良い保育園に転職する

4つ目の方法は、待遇の良い保育園に転職するという方法です。今よりも給与が高い保育園に転職することができれば、当然給与アップになります。保育園での定期的な昇給よりも、一気に給与を上げれれる可能性があるので、一番おすすめの方法になります。また、公務員保育士になるという選択肢もあります。公務員保育士は、年功序列の給与体系で、将来的な給料も高いです。

東京(首都圏)で働く

特に保育士不足が顕著である東京都は保育施設に対して独自の手当を上乗せすることで保育士の確保を進めています。それに準ずる形で首都圏近郊エリアでも保育士確保のために独自の処遇改善を行っているので、他府県と比べても待遇が良いです。

単純に求人を出している保育園の数も多いため、転職の選択肢も多く、高給与の保育園に就業できる可能性も高いです。

東京近郊以外でも大阪近郊などの大都市エリアでは独自の保育士への給与改善などを行っている場合があります。保育士は待機児童などが発生している需要が高いエリアで働くことで収入をあげることができます。

宿舎借り上げ制度が利用できる保育園で働く

保育士不足が顕著なエリアでは、保育士向けの宿舎借り上げ制度が利用できる場合があります。

宿舎借り上げ制度は、簡単に言うと保育施設が雇っている保育士向けに賃貸物件を借りてくれる制度になります。

多くの市区町村では、月額8万2千円までの補助金がでます。その補助金が国、市区町村、保育施設によってそれぞれ負担されます。

単純計算では 8万2千円 × 12ヶ月 = 約98万円が年収に実質的に上乗せされることになります。

もちろん、園によっては多少の自己負担が必要な場合もありますが、自分で賃貸を借りるよりは格段に家賃の負担を抑えることができます。

様々な利用条件があるので、すべての市区町村、保育施設で利用できるとは限りませんので注意が必要です。詳細に関しては以下の記事で紹介しています。

保育士の就職支援・転入支援がある自治体で働く

各自治体では、保育士の就職支援・転入支援を行っている場合があります。例として以下の市区町村では保育士向けの就職支援を行っています。

  • 神戸市
  • 大阪市
  • 堺市
  • 厚木市
  • 茅ヶ崎市
  • 戸田市
  • 松戸市
  • 市川市

例えば、神戸市内で保育士・幼稚園教諭等として採用されると、7年間で最大160万円の一時金の支給が受けられます。

これら以外の市区町村でも保育士が新たに転入して働く場合に補助金を支給してくれる自治体があると思います。引越し前などに確認することをおすすめします。

実施の有無や制度の内容は年度によっても異なる場合があります。最新の情報は市区町村に必ず確認してみて下さい。

自治体などの保育士への補助制度を利用する

例えば、保育士養成学校の奨学金を返済している保育士に対して返済補助を行っている自治体もあります。

それ以外にも子どもがいる保育士に対して保育料やベビーシッターの利用料の補助がある自治体もあります。

また、保育士資格を持っていても保育士として働いていない方向けに復帰支援などがも実施している自治体があります。

これらの補助や貸付は、保育園で一定期間働くことで返済が免除されることもあります。

このような保育士向けのお得な制度はしっかり保育士本人が調べ、利用の申込みをしないと補助を受けることができません。

実施の有無なども自治体によって様々な上、年度ごとに予算が定められていて対象者に限りもあるため、積極的に情報収集して申し込むことが大切です。

公立の保育園で働く(公務員になる)

公立保育園で働く公務員保育士になることで給料が上がる場合があります。

公立の保育園で働くということは公務員になるということなので、公務員の給与体系で働くことになります。

基本的に、勤続年数で給与が上がっていくので、民間の保育士より給与が高く福利厚生なども充実している場合が多いです。

もちろん、公務員保育士になるためには公務員試験に合格する必要があります。公務員試験は教養や小論文などの試験で、年齢制限もあり、誰でも簡単になれるわけでは有りません。

公務員保育士は人数が決まっていて誰かが辞めない限り募集される事自体が少ない傾向があります。募集があっても人気があるため、公務員試験に合格してもその後の面接に合格するのも簡単ではないです。

最近では、新しい公立の保育園が新設されるということは少なく、数も減少傾向にあるためさらに狭き門となっています。

公立の保育園が民営化されるというケースも増えています。その場合の働いている保育士が公務員を続けるには、保育士としてではなく市役所などで事務に従事することになる場合もあります。

副業をする

副業は、現状の収入を底上げするのにおすすめです。

ベビーシッター(キッズライン)をする

キッズラインなどのベビーシッターは、保育士の経験を活かして、隙間の時間で副収入を得ることが可能です。

時給や勤務日などは自分で決めることができるの、自分のペースで仕事をすることができます。キッズラインの詳細に関しては以下の記事でも紹介しています。

ブログ、SNS、YouTubeなどをはじめる

ブログやYouTubeがおすすめなのは以下の理由からです。

  • 開業資金がほとんどどいらない
  • 片手間ではじめることが可能

保育の経験を活かして子育てに関するブログやYouTubeチャンネルなどは需要が高そうですね。

ブログやYouTubeでの稼ぎ方に関しては、いろいろな方達によって語り尽くされていると思うのでここでは割愛します。

まとめ:保育士が自分の給料を上げる、昇給する方法を解説

今回は、保育士の給料が上がる7つのパターンと昇給する方法を解説しました。

主な保育士の給料が上がる7つのパターンは以下になります。

  • 定期的な昇給
  • 評価等により賞与の査定が上がった場合
  • 役職がついた場合
  • 転職した場合
  • 国や自治体が保育士の待遇を改善した場合
  • 保育関連資格の取得やプラスアルファのスキルを身につけた場合
  • 副業をした場合

そして、保育士が自分の給料を上げるための方法として以下6つの内容を紹介しました。

  • 日々の仕事をきちんとこなす
  • 保育士等キャリアアップ研修を受ける
  • 国や自治体の待遇改善を待つ、働きかける
  • 待遇の良い保育園に転職する
  • 副業を行う
  • 新たな資格やスキルを身につける

今回は、保育園で働くということを前提に、保育士の給料が上がる5つのパターンと昇給する方法について紹介しましたが、副業を行って自分の給料を増やすという方法や、保育園以外の仕事に転職するというような方法もあります。