保育士の良い就職先の保育園求人の選び方・判断基準を解説!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

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これから就職・転職を考えている保育士の皆様。どんな基準で働く保育園を選べばよいかわからないという方もいらっしゃると思います。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • どんな基準で保育園を選べば良いかわからない
  • 保育園求人の選び方・判断基準が知りたい

保育士求人の待遇などの内容はエリアによっても事情は異なるので、自分が応募できて合格できる範囲のなかで求人を比較検討し、総合的に自分にとって良いと思える方を選ぶということが大切です。そのためには、求人の選び方や判断基準を考えることが大切です。

そこで、今回は、保育園等で働く保育士の良い就職先の保育園の選び方を解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います

基本は複数比較検討して総合的に自分にとって良い方を選ぶということ

当たり前の事かもしれませんが、保育園等で働く保育士の良い就職先の選び方の基本は、 「複数の保育園の求人を比較検討して総合的に自分にとって良い方を選ぶ」 ということです。

自分が働く保育園に対して、それぞれが描く理想はあると思いますが、それがすべて叶う保育園は少ないと思います。まだまだ、ブラックな労働環境だと言われることが多い保育士の世界ですから、多少の妥協はやはり必要になります。そして、妥協すべきかすべきでないかのポイントを探るには、たくさんの保育園の求人を比較検討するということが必要です。たくさんの求人の情報を知ることで、自分が望み過ぎな部分・逆にもっと望んで良い部分などを把握することができます。比較するものが無いとそれを見極めるのが難しいです。結局、面接をした園長の雰囲気に流されて就職先を決めてしまうということもあるようです。

また、こちらも当たり前ですが「自分にとって良い方」を選ぶということも大切です。就職先を選ぶ上で他人の相談することももちろん悪いことではないですが、最終的に働くのは自分自身です。他者の評価に縛られず、自分自身の価値基準のもと、自分にとって良いと思う保育園を選ぶということも大切です。誰かにおすすめされた、みんなも良いと言っているというような他者の評判は参考にはなりますが、それだけで決定してはいけないということです。

保育士の良い就職先の選び方・判断基準

保育士求人の待遇などの内容はエリアによっても事情は異なります。なので、給料がいくら以上なら良い、ということではなくて自分が応募できる範囲のなかで比較検討する必要があります。

仕事内容について

まずは保育士の良い就職先の選び方の仕事内容についての比較検討の方法を紹介します。

保育理念

保育理念は、保育園が掲げている考え方の根本になります。保育理念が自分の考え方とあわないと仕事中もやりにくかったり、適応するために苦しい思いをすることもあるかもしれません。ただし、理念として掲げているけど中身は特にないということもあるので、注意しましよう。

保育・教育手法

保育理念をさらに実際の場に落とし込んでどのような保育をしているかという部分です。カリキュラムがきちんとしていて教育に力を入れていたり、自由に保育を行ったりなどです。また教育手法として、モンテッソーリ教育などを取り入れている保育園もあります。どれが良いということではなく、自分の経験や考え方を踏まえてどのような保育をしたいかという点が大切です。

担任制度

各クラス構成はどうなっていて、どのような体制で保育を行うのかという点です。担任の体制についても、人それぞれ向き不向きはあるでしょう。一人でクラスをまとめたいという人、誰かをサポートしたいというような人もそれぞれいるでしょう。また、担任は毎年持ち上がりなのか、それとも決め直すのかということもあります。

行事など

保育園によって行われる行事は様々です。行事にとても力を入れていて準備も大変だけどやりがいがある保育園もあれば、そうでない保育園もあります。保育士の就業の満足度や疲労度などを大きく左右する要素になります。どちらが自分にあっているかということも含めて比較検討しましよう。

給料について

続いて保育士の良い就職先の選び方の給料に関しての比較検討の方法を紹介します。

年収総額で比較する

保育士の給料に関しては、総額の年収で比較するということが大切です。保育士は基本給に対しての手当の金額も多かったり、賞与の計算方法も園それぞれで異なるので、見た目の基本給よりも年収が良かったり悪い場合もあります。なので、わかりやすい月の基本給だけではなく、総額で比較するということがとても大切です。また、保育士の給料には国から追加で支給されている「処遇改善費」が含まれているはずですが、どのような形で含まれているかは保育園によって様々です。給料とは別に支給したり、賞与として支給したり、毎月の給料に含まれていたりなどです。

昇給を考慮する

保育士の求人の比較で、忘れがちなのが昇給とその基準についてです。入職時の給料が高くてもそこからの昇給がいまいちであれば、長く働くと他の保育園で働く人に追い抜かれてしまうということもあります。年次等の昇給額と基準についてもしっかりと把握しましよう。

利用できる制度について

続いて保育士の良い就職先の選び方の給料に関して利用できる制度の比較検討方法を紹介します。保育士不足で様々な自治体が保育士の待遇を改善するような制度を用意しています。

保育士宿舎借り上げ制度

保育士宿舎借り上げ制度は保育園で働く保育士向けに賃貸の費用が補助される制度になります。利用には、保育園のある市区町村と保育園が制度を実施していて条件を満たす必要があります。保育士宿舎借り上げ制度は自治体にもよりますが月額約8万円程度の補助になるので、利用できるかできないかで保育士の収入が大きく変わってきます。詳細は以下の記事も参照してみてください。

保育士等キャリアップ研修制度

保育士等キャリアップ研修制度は国が主導で行われている保育士向けのキャリア形成と給与改善施策になります。自治体で行われている研修等を受講し、保育園で役職が付与されると処遇改善費が給与に上乗せされます。研修は全国で共通しているので、受講後に貰える修了証は全国の保育園で有効になります。積極的に研修に参加させてもらえる保育園や保育士が不足してなかなか参加できない保育園、そもそも制度を導入していない保育園などもあるので、保育園ごとに差が出る部分になります。詳細は以下の記事も参照してみてください。

給食について

認可保育園であれば、基本的に給食があり働く保育士も給食費を払うことで昼に給食を食べることができることが多いです。一方で認可保育園以外の保育園では給食の制度がない場合もあり、その場合は、お弁当などを持参する必要があり日々の生活の負担増につながることもあります。

あって当たり前以上の制度があるかどうか

  • 産休育休
  • 初年度10日以上(入社半年後)の有給付与
  • 年5日間の有給消化
  • 残業代の支給
  • 社会保険の加入(条件による)

これらは法律等で企業に義務付けられている制度になるので、制度自体があって利用できるということは当たり前と言えます。このようなあって当たり前の制度ではなく、あって当たり前以上の制度があるかどうかが保育園によって差が出る部分になります。

そうではないく、あって当たり前以上の制度の例は以下のようなものです。

  • 有給とは別の夏季休暇
  • 追加の育児休暇
  • 従業員の福利厚生制度

法律では何が義務付けられていて、法律以上の福利厚生として、どのような制度が保育園に用意されているのかということを見極めるようにしましょう。

実際に利用できるかどうか

保育園の福利厚生などの各種制度については存在するだけで良いわけではなく、実際に利用できるかどうかが大切です。良いと思った制度などは実際にどれくれいの人が利用しているのかをきちんと確認しましょう。

保育士の仕事の負担について

続いて保育士の仕事の負担についての比較検討方法を紹介します。

園児と保育士の対人数を比較する

保育園には園児に対して保育士が何人いるべきかという基準が定められていてそれを満たす必要があります。もちろん保育園は基準以上の保育士を配置することで保育士一人あたりの負担を削減して、保育士が書類仕事や行事の準備などの時間を確保できるようにしていることもあります。保育園に何人の保育士が勤めているかということは調べればわかるので、そちらを参考に比較してみましよう。

残業時間や持ち帰りの仕事・サービス残業の有無

毎月の残業時間や持ち帰りの仕事の有無は保育士の就業の満足度を大きく左右する部分になります。残業代が出れば残業が多少あっても良いという人もいれば、残業は無いほうが良いという人もいると思います。

保育園の場所について

一般企業に就職する人と違い、保育園に就職する人は場所で選ぶことも重要です。保育園は各地域に点在して存在するので、様々な選択肢から保育園を選ぶことができます。

保育園の場所は、通勤時間と通勤手段に関係してきます。

  • 通勤時間
  • 通勤手段

通勤時間はもちろん短いほうが良いですが、短すぎることにもデメリットはあります。保育園から近すぎると急に呼び出されることがあったり、プライベートで園関係者と会ってしまったりなどです。

保育園の場所は、通勤時間だけを考えてしまいがちですが、通勤手段も大切です。通勤時間は短くても、徒歩の時間が長かったり、満員電車での通勤の可能性もあります。それによって日々の通勤のストレスも大きく変わってきます。通勤はほぼ毎日行うことなので、とても重要な要素になります。

また、就職にあたって引っ越しを伴う場合は、賃貸相場や周囲の住環境も考慮に入れなくてはいけないので一筋縄ではいきません。

保育園の人間関係について

保育園の人間関係は、就職する際に一番見極めるのが難しい部分になります。面接で園長に「人間関係は良いですか」と聞いても「悪い」と答える人はいないからです。そもそも人間関係の良い悪いの価値基準は人それぞれなので、いくらでもごまかすことが可能な情報です。

その難しい保育園の人間関係を見極めるには以下の方法が有効です。

離職率で見極める

保育士の離職理由で多いのが「人間関係」についてです。そのため、保育園の離職率がわかれば人間関係についても推測することができます。あまりに短期間で辞める人が多い保育園に注意しましよう。

見学と面接で見極める

保育園の見学や面接は、働く保育園の内部を直接見ることができる貴重な機会です。実際に働いている保育士の様子なども見ることができるので、可能な限り見学を行いましょう。

保育士転職サイトに聞く

保育士の転職サイトは、園長ともやり取りをしていたり、過去にもその保育園に保育士を転職へと導いているケースもあるので、保育園の内部事情にも精通していることがあります。なにか気になることがないか転職サイトの担当者に確認してみましよう。

口コミで見極める

実際に働いたことがある方の口コミや感想などはとても参考になります。ただ、保育園で働いた保育士の口コミというのは実のところほとんど調べても出てきません。ただ、仲の良い保育士等がいればその保育園についてもなにか知っている可能性があるので聞いてみましょう。

保育士の良くない就職先の選び方・判断基準

最後に保育士の良くない就職先の選び方を紹介します。

  • 見学しないで決める
  • 施設形態・運営母体だけで選ぶ
  • 基本給だけで比較する
  • 残業ゼロ等の甘い誘い文句を鵜呑みにする
  • 仕事内容が楽そうという基準で選ぶ

見学しないで決める

求人の情報や面接で園長に聞いた情報だけを鵜呑みにしてしまうのは良くないです。保育士は実際に働いてみないとわからないことも多いですが、それをなるべく減らすために必ず保育園の見学をするようにしましょう。

施設形態・運営母体だけで選ぶ

施設形態や運営母体だけで選ぶというのも注意が必要です。施設形態や運営母体とは以下のような内容です。

  • 認可保育園
  • 認可外保育施設
  • 企業主導型保育事業
  • 小規模保育事業
  • 認定こども園

  • 社会福祉法人

  • 学校法人
  • 株式会社

たしかに施設形態や運営母体はそれぞれの特徴が出ることは間違いないです。これらは、結果として保育園に現れた特徴を比較すべきであって、その事自体で選ぶのは良くないです。施設形態・運営母体が〇〇だから良い・悪いということではなく、施設形態・運営母体が〇〇で、こういう点が魅力だからこの保育園で働きたい!というようなことです。

基本給だけで比較する

先程も書いていますが、保育士の給料は手当などが占める割合も多いです。その分見た目の基本給は高くなることもあります。でも、基本給だけで比較してしまうと「ボーナスが想像より安い!」なんてこともあるので、必ず年収の総額で求人を比較しましょう。

残業ゼロ等の甘い誘い文句を鵜呑みにする

昨今は、保育士不足なので、ブラック保育園が甘い誘い文句で保育士の求人を出していることもあります。

  • 残業少ない・ゼロ
  • アットホームな職場

これらは求人に記載されていることを鵜呑みにするのではなく、実際に自分が見学や面接などで得た感覚などを頼りにしましよう。残業時間を重視する場合は、実際に平均して月何時間くらいなのかということも確認しましょう。

仕事内容が楽そうという基準で選ぶ

仕事内容が楽そうという基準で選ぶのも注意が必要です。

  • 園児の人数が少ない
  • 行事が少ない
  • 残業ナシ

というような保育園は一見楽そうに見えますが、そうではないことも多いです。残業が無い分、持ち帰りの仕事があるなどです。

また、楽そうな保育園には楽をしたい保育士が集まるという傾向もあります。みんながそれぞれ一生懸命働いて最終的に楽をする保育園と、それぞれが足を引っ張りあう保育園とどちらの保育園で働きたいでしょうか。そのような観点もあるので注意しましよう。

自分では聞けない・わからないことも多いので保育士転職サイトを頼ろう

ここまで保育士の良い就職先の保育園の選び方を紹介しましたが、「そんなの聞けない、わからない」という内容もあると思います。実際にその部分が保育士の転職の難しさでもあります。

そういう時は、このような保育士の就職転職に詳しい専門家に頼るというのも一つの選択肢になります。保育士の転職サイトはたくさんの求人を保育士に紹介して転職に導いているので、こと求人という点に関しては実際に働いている保育士よりも詳しいこともあります。保育園の園長の性格やどんな人がいるかというような内部事情も知っていることがあります。

特に給料のことなどはうかつに聞けないですよね。保育士の転職サイトはあなたに変わって保育園に様々な質問をぶつけてくれるので、気兼ねなく保育園に質問をすることができます。まだ登録したことが無いという方はぜひ一度登録してみてください。

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紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。

保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。

まとめ:保育士の良い就職先の保育園求人の選び方・判断基準を解説!

保育士の良い就職先の選び方のまとめは以下になります。

  • 仕事内容
    • 保育理念
    • 保育・教育手法
    • 担任制度
    • 行事など
  • 給料について
    • 年収総額で比較する
    • 昇給を考慮する
  • 利用できる制度について
    • 保育士宿舎借り上げ制度
    • 保育士等キャリアップ研修制度
    • 給食について
    • あって当たり前以上の制度があるかどうか
    • 実際に利用できるかどうか
  • 保育士の仕事の負担について
    • 園児と保育士の対人数を比較する
    • 残業時間や持ち帰りの仕事・サービス残業の有無
  • 保育園の場所について
    • 通勤時間
    • 通勤手段
  • 保育園の人間関係について
    • 離職率で見極める
    • 見学と面接で見極める
    • 保育士転職サイトに聞く
    • 口コミで見極める

保育士の良くない就職先の選び方を以下になります。

  • 見学しないで決める
  • 施設形態・運営母体だけで選ぶ
  • 基本給だけで比較する
  • 残業ゼロ等の甘い誘い文句を鵜呑みにする
  • 仕事内容が楽そうという基準で選ぶ

保育士求人の待遇などの内容はエリアによっても事情は異なるので、自分が応募できて合格できる範囲のなかで求人を比較検討し、総合的に自分にとって良い方を選ぶということが大切です。