これから就職をする、転職をする保育士の皆様。就職活動をしている学生の方。
園の人間関係や雰囲気、保育方針や仕事内容も大切ですが、それと同じくらい、給与待遇などの労働条件も大切ですよね。でもどのような内容を確認すればよいかわからないという方もいらっしゃると思います。
今回は、保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧、保育士の求人票の見方、面接時の確認点、嘘を見抜く方法を解説します。また、あわせて、選考時にどのタイミングで労働条件を確認すればよいのかということも解説します。
ブラック保育園も喉から手が出るほど新卒を採用したいと思っていると思うので本当に気をつけてください。最初がブラックだと高確率で保育士に戻れない精神や体になってしまうかもしれないです。
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) July 24, 2019
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の就職転職時の情報収集はとても大切!
保育士の就職転職時の情報収集はとても大切です。
日本中にたくさんの保育園があるので、保育士はそのなかで自分の希望や性格にあった保育園を見つけ出さなければいけません。ただ、如何せん数が多いので、全部の保育園を見学して回ることはできませんので、ある程度の事前の情報で募集に応募するかどうかを判断する必要があります。
そのためには、得られる情報は大いに越したことは無いです。情報が少ないと、結局、見学や面接をしてみないと判断ができないということになってしまうので、就職転職活動の労力も大変になってしまいます。
参考になるのは保育園のホームページ!
保育士の就職転職時の情報収集において、参考になるものの一つが保育園のホームーページです。多くの保育園では、ホームページに自園の情報などを公開していることが多いです。
主に利用者である保護者向けの内容が多いですが、就業を希望する保育士にとっても参考にできる情報が多いです。
- 保育理念
- 行事の内容
- 園内外の様子
- 園児定員構成
- 職員の情報
上記のような情報を得られる場合があります。もちろん、あまりホームページによる情報公開に積極的ではないという保育園もあります。そのような保育園のホームページからも、昔ながらの保守的な保育園であるという可能性なども感じることができます。
保育士は保育園のホームページのここをチェック!
就職転職時の情報収集として、保育士は保育園のホームページのここをチェックしたほうが良いという内容を紹介します。
保育理念・保育方針
保育園が掲げる保育理念は、その保育園が運営するにあたっての根本的な考え方を表しています。保育園の保育の目標は厚生労働省の保育所保育指針によって解説されていますが、その保育の目標を達成するための園の特色や方針などを端的に表しているものになります。
保育士として、保育園が掲げる保育理念に違和感のようなものを感じた場合は、自分とは合わない保育園である可能性が高いです。保育園が運営していく上で何かを判断しなければ行けない場合は、この理念に立ち返って判断されることもあるので、園のあり方を大きく左右します。
また、保育園によっては雰囲気や世間体、まわりの保育園も掲げているという理由で、適当に保育理念を掲げている場合もあります。掲げている保育理念が実際に意味のあるものになっているかどうかは、面接や見学などを通して見極めてみましょう。
行事の内容
保育園の行事の内容は、保育士のやりがいや仕事の負担を大きく左右する要素になります。行事に力を入れすぎていても大変かもしれませんし、少なくてもやりがいは少なくなってしまうかもしれません。園によっては行事の様子などを写真とあわせて紹介してくれている場合もあるので、より自分が働き出した場合のイメージがしやすくなると思います。
園児定員・クラス構成
園児の定員やクラス構成などは、大人数のマンモス園が働きやすいのか、少人数が良いのかは園の状況や人によっても異なると思います。大規模な保育園になれば、同じ年齢でも別のクラスにわけていることもありますし、そうなると全体の保育士の担任などの人数構成も変わってきます。保育士の経験があれば、それによってどれくらいの負担があるのかということも想像しやすいと思います。
もし、保育園のホームページに載っていなければ、自治体のホームページなどで確認できる場合があります。
保育者の人数
次に保育園のホームページでチェックしたほうが良いのが保育者の人数です。載せている保育園もあれば、載せていない場合もあります。正規職員の人数、非正規職員の人数をそれぞれ確認しましょう。正規職員はフルタイムの正社員のことで、非正規職員はパートの職員を指しています。
前項の、園児の定員やクラス構成などを踏まえて、勤めている保育士の人数がわかると、クラス担任の構成なども大まかに把握することができます。また、保育園には保育士の配置基準もあるので、園児の人数に対して・保育士の人数が多いのか、少ないのかということも数値として把握することができます。
園内外の写真
保育園内外の写真などが公開されていれば、そちらについても注視してみましょう。
- 実際の保育の様子
- クラスごとの部屋があるのか、もしくは、パーテーションで区切られているのか
- 行事の様子
- 壁面や装飾など
- 園庭の有無
- 主な散歩場所など
などの情報を得ることができます。たくさんの情報を得ることができれば、自分が働き出した時のイメージもしやすくなると思います。
職員の情報
続いて確認したほうが良いのは、職員の情報です。園長の氏名等が載っていれば、ネット検索してみても良いかもしれません。ネット上で名前を出して活動している可能性もあります。
あまり多くはないですが、園長の顔写真などが載っている保育園は安心感がとても高いです。後ろめたいことが少しでもあると、なるべく個人の情報は載せたくないはずだからです。また、ころころ職員が変わるような保育園だと職員の顔写真などを公開しても、すぐに差し替えしなければいけなくなってしまうので、そもそも公開しないようにしていることが多いです。
他にも、法人の理事長や園長、主任保育士の氏名などが載っていれば、家族経営かどうかをなんとなく判断することもできます。園長や主任保育士が同じ名字だったりすると家族経営である可能性も疑う必要が出てきます。もちろん、名字が同じでも家族経営とは限りませんし、名字違うからといって家族経営でないとは言い切ることはできませんので、注意してください。
ブログ記事
保育園のホームページにブログなどがあれば、そちらもとても参考になります。ブログは、写真などとともに、園の行事などの様子がつづられていることが多いです。あとは、自分の保育士としての「勘」を頼りに、その保育園が自分にあうかあわないかということの参考にしてみると良いと思います。ブログは時系列で昔の様子などもわかることがあるので、保育園の移り変わりであったり、職員の移り変わりなどの情報も得られる場合があります。
また、ブログの内容は、公式な記載と違って割とフランクに書かれていることが多いです。保育園の雰囲気などもよく分かると思います。
採用関連情報
一部の保育園のホームページでは、保育士の採用関連の情報を載せていることもあります。採用関連の情報があれば必ず目を通しましょう。保育士求人サイトにも募集情報を出している保育園が多いですが、そこには載っていない別の情報などが載っている場合もあります。複数の求人情報を見比べるとわかることもあります。
ただし、園のホームページの採用関連の情報は古いのが残ってしまっていて更新されていない場合もたまにあります。また「現在は募集していません」というような情報が載っていることは少ないので、募集情報が載っていない場合に募集しているかどうかはわからないということになるので注意しましょう。確実に現在の募集情報などを知りたい場合は、保育士転職サイトを活用するのがおすすめです。
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
保育園のホームページを見る上での注意点
ここからは、保育園のホームページを見る上での注意点を紹介します。
なるべく個別の保育園の情報を参考にする
最近では、たくさんの保育園を運営する会社が増えていますが、そのような保育園のホームページを探そうとすると会社としてのホームページが見つかると思います。それも参考にはなりますが、実際に自分が働くのはそのなかの一つの保育園になりますよね。
特にその会社に就職してどこの保育園に配属されても良いという場合でなく、自分が働きたい保育園が決まっているという場合は、その個別の保育園の情報を参考にしたほうが良いです。同じ会社が運営している園でも、働いている職員・通っている園児・施設の設備や大きさ・周辺状況などはそれぞれ全く異なります。おおまか制度は共通していますが、個別の状況や雰囲気はそれぞれ違うでしょう。そのため、会社全体の情報だけを見てもわからないことは多いです。このような大きな会社であれば、個別の園の情報なども公開されているのでそちらもなるべく見るようにしましょう。
不利な情報は載らない
ごくごく当たり前のことですが、保育園にとって不利益となる情報は基本的にはホームページには載せません。ホームページを見て素敵な保育園だなと思っても、実際に見学をしてみたり、働きだしてみると、うまい具合に切り取られた情報だったということはよくあることです。ホームページは主にこれから園に子どもを預ける保護者向けの情報がメインで、いわば宣伝の媒体になります。なので、園の良いところや自信のある部分を上手く載せていることが多いです。一方で、園にとって不利になるような情報は載らないので、鵜呑みにしすぎないようにしましょう。
保育士の求人票の見方
保育士の求人票の見方を紹介します。以下はハローワークでの項目の例になります。
※ ハローワークより
雇用形態
雇用形態は、基本的には正社員、パート、派遣に分かれます。まれにある契約社員は、産休育休の代替などで期間を定めて雇用される場合が多いです。
パートの求人があれば同じ転職サイトで正社員の求人もある場合があるので、パートの求人しかないという場合でも問い合わせてみる価値があります。逆もしかりです。
パート
派遣社員
雇用期間
正社員は基本的に雇用期間の定めがありません。
パートに関しては期間が定められている場合が多いですが、「更新あり」という場合は勤務に問題なければ継続して雇用してもらうことができます。
派遣社員は、雇用期間が定められている場合が多いです。基本的には長くて3年間になります。ただし派遣元の会社とは継続して契約することができます。(違う保育園に派遣される)
契約社員に関しても、雇用期間の定めがある場合が多いですが、「更新あり」という場合は勤務に問題なければ継続して雇用してもらうことができます。
就業時間
保育士の場合は早番・遅番があるので、7:00から20:00ぐらいまでと幅広くなっている場合が多いです。基本的にシフト制での勤務になります。
労働時間は拘束9時間の8時間労働が一般的です。まれに労働時間が7時間30分などの場合があります。その場合は月換算で10時間ぐらい労働時間が少なくなるので、労働者にはメリットが大きいです。
休憩時間
休憩時間はパートや正社員などの雇用形態に関係なく定められています。
8時間勤務なら60分の休憩があるのが一般的です。本来、8時間丁度の勤務であれば休憩時間は45分で良いですが、8時間勤務で残業が発生した場合は追加で15分休憩を取らなければいけないので60分としているところが多いです。
8時間未満なら45分の休憩があるのが一般的です。
- 休憩はちゃんと取得できていますか?
時間外勤務・残業について
この数字はあくまでも参考程度なのであてにはならないです。閑散期の残業が少ない時間を例として書いている場合もあります。
面接チェックポイント
残業はどれくらいしていて残業代は出ていますか? -> なしと言い切る場合は少し怖い(保育園で残業無いことなんてある?)
- 残業はどれくらいしていて残業代は出ていますか? -> なしと言い切る場合は少し怖い(保育園で残業無いことなんてある?)
月給
月給の構成は一般的に以下のようになっています。
- 月給 = 基本給 + 各種手当
基本給は求人によって〇〇万円〜〇〇万円と幅をもたせている場合があります。新卒や未経験の方は基本的には記載値の下限値になると思います。
- 処遇改善はどこにいくら含まれているか?
- 処遇改善はどのような支給方法か? -> 処遇改善の支給方法や金額は園によって異なります。
保育士の給与には国や自治体の処遇改善費が上乗せで支給されていることがあるので、その内訳を確認しましょう。
- 保育士の月給は手当がてんこ盛りで基本給はとても少ない
賞与
賞与はいわゆるボーナスについてです。保育業界の場合、4ヶ月分以上だと多い部類になると思います。
「年2回3ヶ月」という場合は、給料の3ヶ月分の金額、年二回に分けて支払われます。
注意点としては賞与が「月給」にかかるのか「基本給」にかかるのかという点です。これによって支給額が変わってきます。多くの求人では明示されていないので面接でしっかり確認しましょう。
- 初年度は賞与は何ヶ月分貰えるか?(初年度は満額でない場合が多いです。)
- 賞与ありとだけ書かれている求人が多い => 大抵は賞与が少ない
- 賞与が多いと思ったら基本給が少ないので実はそんなに貰えない
休日
週休二日制と完全週休2日制は違うので注意が必要です。完全週休2日制を選ぶべきです。
認可保育園は土曜日もやっているので、保育士はシフト制がほとんどになります。日曜祝日に加えて月~土で一日休むという形になります。
- 月に何回土曜に出勤があるか?
- 土曜日・休日出勤の代休があるか?
- 代休がない場合は休日出勤の手当が出るか? -> 手当が出ない場合はとても損します。
休暇
休暇については、祝日と年末年始休暇は最低限欲しいところだと思います。
プラスアルファで夏季休暇があると良いです。有給休暇とは別に5日間ぐらい貰えたら保育園としてはかなり条件の良い求人だと思います。ただし、夏季休暇を有給で取得してもらうという場合もあります。その場合は、自分の有給休暇が減っているだけなので、お得とは言い難いです。
たまにゴールデンウィークと書いてあるところがありますが、GWは祝日なので、わざわざ書くことではないと個人的には思います。
- 夏季休暇はあるか?
- 夏季休暇は連続でとれるか?
- 夏季休暇は有給とは別で取得できるか?
- 年末年始休暇は何日間?(保育園によっては開園の場合も有り)
有給休暇
正社員であれば、初年度は入社半年後に10日間付与というのが最低条件になります。これを下回ることは法律上は基本的にないはずです。
良い保育園であればこれ以上の水準で付与してくれる場合もあります。例えば、入社日にすぐに数日間の有給をくれる場合は良心的です。付与がない場合は、入社半年間は病気などになったら欠勤扱いになります。欠勤になるということは給料が支払われないということです。
有給の取得率を公開している場合は信じて良いと思いますが、取得率が高かった年のものを参考として出している場合があるので過度に信じるのは禁物です。
- 有給休暇は何日ぐらい消化できていますか?
年間休日日数
完全週休2日制で祝日、年末年始が休みだと年間休日は120日前後になるのが一般的です。ただし、年間休日の日数は年度によって異なるので注意が必要です。
有給休暇は年間休日日数に含めないですが、まれに含めている求人があるので注意してください。
加入保険について
正社員なら基本的に、雇用 労災 健康 厚生はそれぞれ加入必須です。パートの場合は労働時間等の条件によって異なるので要確認です。
通勤手当
上限が決められていることがありますが、よほど遠方で高額でなければ全額支給されるのが普通です。
車通勤の場合はガソリン代や駐車場代の補助がある場合もあります。
その他の面接のチェックポイントについて
その他の面接のチェックポイントについて紹介します。
給食について
保育士も給食を食べれるのか、それともお弁当を持参する必要があるのかで結構負担が変わってくると思います。給食は保育士は無料の場合はもありますし、数百円程度の自己負担がある場合もあります。
退職金制度について
長く働きたいと思っている方は、特に退職金制度についてもしっかり確認することをおすすめします。同じ保育士の仕事でも、退職金制度の内容によって支給される金額が大きく変わります。保育士の退職金に関しては以下の記事でも紹介しています。
昇給について
保育士の転職において、意外と見落としがちなのが昇給に関してです。最初の給与は高いけど全然昇給しないという場合もあるので確認することをおすすめします。勤続年数が長ければ長くなるほど差が出てしまう部分でもあります。昇給金額と昇給の基準についてしっかり確認しましょう。
加入の健康保険組合について
加入することになる健康保険組合についても意外と見落としがちな部分です。例えば、学校法人で私学共済だったら他よりお得かもしれません。毎月給料から天引きされる保険料にも組合によって実は差があります。補助金等の面でお得になる場合もあるので、迷った場合は考慮にいれる必要があると思います。
住宅手当(家賃補助)はあるか?
住宅手当の支給は保育園によって様々です。例えば「単身のみ」や「賃貸の名義人」などの条件がある場合があるので面接時に確認が必要です。
宿舎借り上げ制度は使えるか?
首都圏や大都市近県では市区町村が宿舎借り上げ制度を実施しています。基本的に月額8万2千円までの宿舎を自己負担をほとんどなく借りることができます。
実施の有無や詳細は市区町村や保育園によって異なるので、面接時にしっかり確認する必要があります。
通勤に関して
通勤に関しては特に車や自転車での通勤を考えている方は以下のような点は確認しておくと良いと思います。
- マイカー通勤は可能か?
- 駐車場はあるか?
- 駐車場代の補助はあるか?
- 自転車通勤は可能か、駐輪場はあるか?
各種制度の実績について
福利厚生など制度が整っていても実際に利用できないと意味がありません。制度の有無はもちろん実際にどれくらいの人が利用しているかについて利用実績を確認しましょう。
- 産休育休制度の取得実績はあるか?
- 介護休業の取得実績はあるか?
- 看護休業の取得実績はあるか?
保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧
まずは保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧を解説します。
- 基本給について
- 手当について
- 処遇改善費について
- 保育士宿舎借り上げ制度について
- 昇給について
- 賞与について
- 役職について
- 標準労働時間について
- シフトの決め方
- 有給休暇付与日数
- 有給休暇付与タイミング
- 有給消化率
- 夏季休暇の有無
- 休憩時間について
- 給食について
- 月の残業時間の目安
- 加入する健康保険組合について
- 退職金制度について
- 持ち帰りの仕事の有無
これらについて詳細を説明します。
基本給について
基本給については、求人の段階で明確に示されていることが多いと思います。ただ、募集の段階では金額に幅があり「経験考慮」と記載されていて、自分の経験がどれくらい考慮されるかはわからないことも多いと思います。そのため、自分自身の経験などがどのように反映されているのかを踏まえて、入職時の基本給がいくらになるのかの確認は必須です。
手当について
保育士の給与や基本給とは別に手当が支給されることが多いです。基本給は低くても手当の金額によって収入が大きく変わってきます。
- 担任手当
- 資格手当
- 扶養手当
- 主任手当
- 皆勤手当
- 住宅手当
- 引越手当
- 通勤手当
どのような手当が支給され、金額はいくらなのかというのも保育園によって様々なので確認が必要な項目になります。
処遇改善費について
保育士の給与額を大きく左右するのが保育士向けの処遇改善費になります。
- 処遇改善費Ⅰ
- 処遇改善費Ⅱ
- 保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業
- その他、自治体による保育士処遇改善事業等
ひとくちに保育士向けの処遇改善といっても種類は様々で、全ての種類の処遇改善費を受け取ることができる園もあれば、一部のみという保育園もあります。
これらの処遇改善の手当は、保育士に支給している保育園もあれば、していない保育園もあります。そのため、同じ地域の保育園でも園ごとの保育士の給与に差が出る部分でもあります。また、保育園によって基本給に含まれていたり、賞与のような形でまとめて支給したりと様々な支給方法もあるので、確認が必要です。
保育士宿舎借り上げ制度について
保育士には、賃貸の家賃補助制度である保育士宿舎借り上げ制度が存在します。この制度が利用できるかどうかは市区町村やそれぞれの保育園によっても異なるので、必ず確認が必要な項目になります。例えば、市区町村が制度に対応していても、保育園は導入していないということもあります。
利用ができるかできないかによって約8万円程度の賃貸にほぼ自己負担なしで住めるかどうかに関わってきます。
昇給について
保育士の就職転職時の労働条件で意外と見落としがちなのが、昇給に関してです。働き初めの給与額が良くても昇給額が悪いと他の保育園に就職した場合と比べて将来的な給与額に差が出てしまう部分でもあります。働き始めてから毎年の昇給額が雀の涙ほどだったというのは、避けたいところです。
賞与について
保育園で働く保育士にとって賞与は、年収を大きく左右する項目の一つになります。
- 賞与の平均支給月数
- 賞与の支給の基準
保育園によっては、評価や査定などによって支給額が人によって変わるという場合もあるので、必ず確認しましょう。
役職について
現時点の自分の経験だとどのような役職につく可能性があるのか、手当等はあるのかということも確認すべきことになります。そして、今後はどのような役職につく可能性があるのかということも確認すべきです。また、それらの役職の仕事内容や責任の範囲についても確認が必要です。入職してから自分が想定しない役職についてしまい、想定していない仕事を任されるということも防ぐためです。
標準労働時間について
正職員の保育士の労働時間は、上限である週5日40時間(一日8時間)が多いですが、これを下回っている保育園も存在します。一日の勤務時間が7.5時間というような保育園です。同じ給料の場合は、労働時間が短いほうが負担は少ないので、確認しておくべき事項になります。
シフトの決め方
保育園はシフト制によって勤務が組まれることが多いと思いますが、そのシフトの決め方は園によって様々です。一週間ずっと同じ番である場合や毎日違う番を担当するという場合もあります。
- 希望ができるのか
- 土曜出勤の頻度・回数
- 土曜/休日出勤の扱いはどうなるのか
これらは事前に確認しておかないと、就業後に自分のプライベートとの調整が難しくなってしまう場合があります。
有給休暇付与日数
フルタイムの職員であれば、最低でも入社半年後に10日間の有給休暇が付与されます。これは法律によって基準が定めれれているので、これより下回ることはありませんが、この基準を上回って有給休暇を付与している保育園もあります。
有給休暇付与タイミング
有給休暇の付与のタイミングは、入社半年後というのが最低条件ですが、入社直後に有給休暇を付与してくれるという場合もあります。
有給消化率
有給休暇の消化率についても知っておくべき労働条件の一つになります。実際に付与された有給休暇をどれくらい利用できるのかというのはワークライフバランスにとっても重要です。ただし、保育園に公開が義務付けられている情報ではないので、すぐに回答できなかったり、おおよその数値しか教えてもらえない場合もあります。また、昨今は、正社員の場合は、年5日の有給休暇の消化義務もあるので、その点を考慮に入れましょう。
夏季休暇の有無
有給休暇以外の休暇で保育園に用意されている可能性があるのが、夏季休暇になると思います。夏季休暇は有給休暇とは別に付与する場合と、有給休暇を夏季休暇として連続で消化してもらうという場合もあるので注意が必要な項目になります。特に、帰省や長期旅行などを考えている方は、要確認の項目になります。
休憩時間について
休憩の付与は職員を雇用している保育園にとっては義務なので、休憩があるということは当たり前のことですが、実質的に休憩がない状態になってしまっている保育園も存在します。休憩中に書類の仕事を進める必要がある保育園もあります。
- 休憩時間は何分か
- 休憩室はあるか
というような内容を確認して、きちんと休憩が取得できるのかという点を確認しましょう。
給食について
園児に給食が提供されている保育園が多いと思いますが、保育士もそれを食べるかどうかは園によっても異なります。また、給食を食べて良いと言う場合は給食費が月の給料から天引きされることなると思うので、その金額も確認しましょう。毎日お弁当を持参する必要があるというような園は、日々の負担も大きくなるので、注意が必要です。
月の残業時間の目安
月の残業時間は仕事の負担や給与額にも影響を与える内容になります。残業時間については、保育園が公開する義務がないという場合が多いので、すぐに回答できなかったり、おおよその数値しか教えてもらえない場合もあります。
加入する健康保険組合について
実は保育士の手取り額に少なからず影響を与えるのが、加入する健康保険組合です。他の保育園の求人と条件が近く迷っているという方は、健康保険組合についても比較してみると良いでしょう。
退職金制度について
退職金性は、自社の退職金制度があるという場合は、第三者が用意する退職金制度に加入する場合などがあります。もちろん、退職時に支給される金額も異なるので、長く働きたいと考えている方はきちんと確認しましょう。
持ち帰りの仕事の有無
保育士の就業の満足度を大きく左右するのが持ち帰りの仕事の有無だと思います。持ち帰りの仕事があるかどうかも事前に確認しておくべき労働条件の一つになります。ただし、持ち帰りの仕事についてはそもそもが違法残業とも言えるので、入職前の段階では実際にはあったとしてもあるとは明言しない場合もあるので見極めが大切です。
保育士が就職転職で労働条件を確認するタイミングは?
確認すべき労働条件がわかっても、いつ聞いたらよいかわからないという方もいらっしゃると思います。保育士が就職転職で労働条件を確認できる主なタイミングは、応募前、面接中、内定後の3つのタイミングがあります。これらのタイミングについて説明します。
応募前に確認する
労働条件の確認は、基本的には面接を受ける前にある程度の概要は把握しておいて、より細かい内容は内定後に詳細を確認するという流れになります。面接を受ける前の段階では、前述した保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧のすべての情報を保育園から聞くというのは難しいです。応募前は、電話やメールなどでの回答になるため、
応募前の段階では、まずはどうしても自分が譲れない条件などは保育園の求人に応募する前に、電話のタイミングなどであらかじめ確認しておくのが良いです。例えば「保育士宿舎借り上げ制度が確実に使える保育園の求人を探している」という方は、応募してから利用ができないということがわかると、お互いに時間の無駄になってしまいます。
面接中に確認する
面接中の時間は、その時時の雰囲気にもよりますが、保育士が積極的にあれこれ聞くタイミングが無いことも多いです。特に転職をする保育士の場合は、経験の加算などもあるため、そもそも面接段階では、詳細の給料額等が決定しない場合もあります。内定時に就職した際の詳細の給与条件などが提示されることになります。
内定後に確認する
面接を受けた保育士は、その詳細な条件の提示を受けてから内定を承諾するかどうかを判断する事ができます。保育園の面接に合格して内定してから、保育士が内定を受諾するまでの間が、詳細な労働条件を確認するのに一番良いタイミングになります。この時期は何を聞いても内定が撤回されるということはないため、自分が納得行く情報がすべて揃ってから内定を受諾するかどうかを判断すれば良いです。
そのため、保育士が就職転職で労働条件を確認するタイミングは 応募前と内定後 ということになります。
保育園の労働条件の確認は保育士転職サイトの活用がおすすめ
保育園の労働条件の確認は保育士転職サイトの活用がおすすめです。保育士転職サイトに登録すると、担当者が一人ついて求人探しから保育園への質問、応募、内定までをサポートしてくれます。
求人の応募前であれば、自分で労働条件のあれこれを保育園に直接確認するのははばかられますよね。印象も悪くなるかもしれませんし、そもそも電話で聞けることの範囲も限られていると思います。保育士転職サイトを活用すると応募前に保育園に様々な質問をしてくれます。その段階で自分の希望する条件と合致しなければ、応募する必要がないので、無駄な面接に行く必要もなくなります。
面接後の内定を貰ったあとの場合も、これから働くかもしれまない保育園に自分でガツガツ質問をするというのは避けたいという人も多いともいます。この場合は、保育士転職サイトの担当者があなたに変わって詳細な労働条件を確認してくれます。もちろん内定受諾を辞退する場合も、担当者が断ってくれます。
このように保育士の就職転職時において、保育士転職サイトを利用することはメリットがたくさんあります。
面接時に嘘を見抜く方法
面接時に結局たくさん質問をして聞いても、実際に入職したら話が違ったということも保育業界ではあるあるだと思います。
質問を聞くのは質問の内容を知るためというのはもちろんです。人は嘘をつくことになにかしら抵抗があるので、必ずたくさん質問をしていくなかで、嘘をついている場合は違和感を感じる部分が出てくると思います。
とにかくたくさんの質問をして違和感を見つけ出すのが重要です。そんなにたくさん聞いたら自分の利益のことばっかり保育士だと思われて落とされるのではないかと
どうしてもガツガツ質問ができないという方の場合は、保育士の転職サイトの活用もおすすめです。
保育士の転職エージェントを利用すればそもそも面接の前にたくさんの質問を保育園に代わりにしてくれるので、自分の希望条件に一致しない求人の面接には行く必要すらありません。
さらに、内定をもらったあとは基本的な勤務条件に関しては書面でも提示してもらうこともできる場合があるので、入職後の齟齬を減らすことが可能です。
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面接で嘘をつかれたことがわかった場合の対処法
入職後に嘘が発覚するというのが一番避けたいことです。残念ながら入職後に嘘が発覚しても泣き寝入りすることがほとんどになってしまいます。
転職の際に転職エージェントを利用していればコンサルタントが対応してくれる場合もあります。そのためにも保育園、求職者、転職エージェントの3者でしっかりと勤務条件を事前に共有しておくことが重要です。
サービス残業などの明らかな法令違反は労働基準監督署への相談をおすすめします。
最終的には、退職の意志を示すということも重要です。ブラック保育園に長く働いていても損するだけです。なるべく早めに決断して年度途中であっても退職するべきだと私は思っています。
世の中にある保育士求人は情報が少ないことも
世の中にある保育士の求人募集の中には情報が少ないものよくあります。まずは、そのような例を紹介します。
保育士募集中とだけ書かれている
一番情報が少ないパターンは、「保育士募集」とだけ書かれている場合です。園のホームページなどに記載がある場合が多いです。
給与がよくわからない
「給与が「円〜」と曖昧に書かれている」というような例です。経験の保育士がある方にとっては、自分がどれくらいの月給になるかが気になると思いますが、最低金額だけ書かれていてもよくわからないと思います。
手当の基準や金額がわからない
例えば「処遇改善手当有り」とだけ書かれていて、実際に自分の場合はいくらの手当がもらえるのかわからないということもあります。
賞与の支給基準や金額が書かれていない
「賞与有り」とだけ書かれていて「いつ」「どういう基準で」「どれくらいの金額」が支給されるのかわからないという場合です。
昇給についてよくわからない
どのような基準で要求されていくのかは長く働く上でとても重要な情報になります。他の求人と比較した場合に将来的に差が付く部分でもあります。
勤務時間がよくわらない
開園曜日と開園時間が記載されていなかったり、保育士がどのようなシフトでの勤務なのかということの記載がない場合です。
休暇や休日に関する情報がない
保育園は月〜土曜日に開園していることが多いと思いますが、振替休日の取り扱いや、夏季休暇、年末年始の休暇の日数などが具体的に書かれていない場合です。
福利厚生制度に関する情報がない
法律によって定められている法定福利厚生の制度や各園の独自の福利厚生制度の説明に関する情報がないこともあります。
保育士宿舎借り上げ制度が使えるのかどうかわからない
保育士宿舎借り上げ制度が使えるのかどうかわからない、使えるとだけ書かれていてもどのような基準なのかわからないというのもよくある情報不足です。
応募要件がわからない、どんな人(経験等)を募集しているのかわからない
応募に際してどのような要件を求めているのか、もしくは、もとめていないかということがよくわからないこともあります。ブランクありでも応募OKなのかわからない、未経験でも応募OKなのかわからないというような情報です。
正職員を募集しているのか、パートを募集しているのかわからない
保育士募集とだけ書かれていて、どのような雇用形態で募集しているのかがわからない求人もあります。
選考プロセスがよくわからない
応募に進むとどうなるのか、応募後の選考プロセスなどの内容などの情報が載っていない場合もあります。
いつから募集開始されているのかよくわからない
その求人自体がいつから募集されているのかということは、保育士にとっては意外に重要な情報です。ずっと募集しているけど応募が来ないという場合は、なにかネガティブな要素があるのかもと思ってしまうためです。
いつまで募集されているのかよくわからない
求人がいつまで募集されているのかよくわからない、ただの消し忘れではないのかという求人もたまにあります。園の公式のホームページ等に多いです。
どの時期の入職で募集しているのかよくわからない
就職や転職を考える保育士にとっては、どの時期に入職してほしいのかという園側の希望によっては、就職転職の選択肢から外さなければいけないということもあります。
「ない」のか「ある」のかわからない
最後に、すべての項目に関して言えることなのですが、「ない」のか「ある」のかわからないというのが保育士が求人を比較検討する上で一番悩む部分かもしれません。例えば、休暇の欄に「夏季休暇あり」と書かれている求人は夏季休暇があることは理解できると思います。ただ、何日あるのか、どのように取得できるのかということはわかりません。
この例よりよくわからないのは、そもそも「休暇の欄そのものがない」という場合です。この場合だと、夏季休暇があるのかないのかもわからないということになってしまって、より情報が少なくなってしまいます。
なぜ保育士求人は情報が少ないか
保育士求人の情報不足について紹介しましたが、なぜ保育士の求人は情報が少ないのか、考えられる理由について説明します。一つが当てはまる場合もあれば、複数の理由が当てはまる場合もあると思います。
- 保護者に知られたくない
- 近隣の他の保育園に知られたくない
- 給与待遇に自信がない
- 保育士目線が少ない
これらについてそれぞれ説明します。
保護者に知られたくない
まず考えられる一つ目の理由が、保育園の利用者である保護者に保育士の募集情報を知られたくないということです。
保育士を募集しているということが公になると、誰かが辞めるのではということが想像されてしまいます。利用者である保護者の方に、担任の先生や信頼していた先生などがやめてしまうのではという不安を抱かせてしまうことになります。
最近では、保育士の一斉退職なども起きている園があるため、頻繁に保育士の募集をかけているという園は、今後の利用者となる可能性のある保護者の方にとっても、懸念を抱かせてしまう材料にもなり兼ねないです。
また、保育士の給与などについても、良くても悪かったとしても保護者に知られてしまうと、保育士が働きにくくなってしまうということもあります。
このような事情から、保育士の求人をあまり公に募集したくないと言う保育園も多く、転職サイトに非公開求人として応募を募る場合もあります。
近隣の他の保育園に知られたくない
2つ目の理由として考えられるのは、近隣の他の保育園に保育士の待遇を知られたくないということです。
近隣の他の保育園とは、応募してくる保育士がかぶっているということはよくあることです。エリアが近いので、同じエリア内で就職転職を考えている保育士が近隣の保育園の求人に複数応募するというのはよくあることです。
最近では保育士不足が進んでいるので、給与待遇をあまりおおやけに公開してしまうと、他の保育園が給料をあげたり、待遇を良くすることで近隣の保育園より有利に保育士を採用しようとすることができてしまいます。
それが進んで近隣の保育園との保育士の取り合いのような状態になってしまうと、働く保育士にとっては悪いことではないですが、それぞれの保育園にとっては人件費負担の増加につながってしまう恐れもあります。
給与待遇に自信がない
給与や待遇に自信がない保育園は、あまり具体的な情報を求人情報に書かないこともあります。とりあえず問い合わせをしてもらい、面接や見学に来てくれる人数を増やすために、具体的な情報を伏せているということになります。
給与や待遇に自信がない保育園は保育士が面接に来てからは、人柄の良さや人間関係の良さをアピールすることになります。そこでうまく園をアピールできれば、給与待遇はあまり良くなくても、意外と就職を決めてくれるという保育士の方も少なくないという事情もあります。
ただ、面接で感じた園長の人柄の良さはや人間関係の良さは、実際に働き始めた場合に変わる可能性もあります。ブラック保育園は面接の時だけ雰囲気が良いと言うのはよく聞くことです。
また、認可保育園に支給されている園の運営費である補助金の金額は、他の保育園と同じ条件で支給されています。近隣の保育園と比べて、保育士の給与待遇が極端に悪いということは、経営者が利益を取りすぎていたり、業務効率が悪いという可能性もあるので、注意が必要です。
保育士目線が少ない
最後の理由としてあげられるのが、保育士目線が足りていないということです。保育士を募集していることを書いておけば応募が来るだろうと単純に考えている可能性があります。就職や転職を考える保育士は、たくさんある保育園の選択肢から選ぶので、応募する前に比較検討を繰り返スと思いますが、そのための保育士目線の情報を載せる気が無いということです。ある意味では、強気な保育園とも言えると思います。
保育士求人の情報が少ないことのデメリット
保育士求人の情報が少ないことの保育士へのデメリットについて紹介します。
他の求人と比較できない
書いていない部分は想像するしか無いので、他の求人との比較が難しくなってしまいます。より詳しく情報を知りたいと思うと、実際に面接に行かなければいけないことも多いです。
問い合わせをしなければいけない
求人に記載されている情報が少ないと、保育園に直接問い合わせをおこなって、詳細な情報を聞き出す必要があります。電話での問い合わせになると思いますが、採用担当が不在のことも多く思うように進まないこともあります。
また電話口でこれから面接を受ける可能性がある保育園に対して、給与待遇についてそこまで詳しいことを聞くということは、なかなか難しいという側面もあります。結局聞きたいことの多くは、面接に行ってからになってしまったり、面接後採用が決まるまでは聞けないなんてことも起きます。
人によっては、問い合わせが面倒なので、この段階で応募する保育園の選択肢から外してしまうということもあると思います。保育園が沢山あればまだ良いですが、そこまで選択肢が多くないと、少ない保育園から選ばなければいけなくなってしまいます。
見学や面接の時間が無駄になってしまう
求人の情報が少ない保育園のなかには、問い合わせすると「とりあえず見学、面接にきてください」と言われることがあります。園からすると詳細はそこで話すということなんですが、保育士からするとまずは求人情報で見学するかどうかを判断したいはずです。
とりあえず見学や面接に来てからの説明になると、いざ面接に来た際にやっぱり条件があわなかったと気づくことになります。そうなってしまうと、見学や面接の時間そのものが無駄になってしまうことになります。
特に現在就業中の保育士にとっては、転職活動にそこまでの時間を割くことができないので、なるべく面接に行く前に選択肢を絞っておきたいという思いがあると思います。
履歴書が無駄になってしまう
見学や面接に行く際は、履歴書や職務経歴書の持参を求められることがあると思います。特に履歴書は、園ごとによって志望動機などが変わる場合もあるので、いざ面接に来た際にやっぱり条件があわなかったと気づいた場合は無駄になってしまうこともあります。
面接応募前に保育士求人の詳細を知りたい場合の方法を紹介!
最後に、本題である保育編への面接応募前に求人の詳細を知りたい場合の方法を紹介します。
とにかく検索する
まずひとつの方法はとにかくネットで情報を検索してみるということです。ある求人サイトには載っていなかった情報が別の求人サイトでは載っているというような可能性もあります。とにかく調べられるだけ調べて、色々な情報を足し合わせてその保育園の情報を増やしていきます。
保育士転職サイトを活用する
最後に一番効果的なのは、保育士転職サイトを利用するということです。保育士転職サイトは無料で利用ができますが、登録すると一人担当者がつきます。その人に気になる保育園を教えると、求人の有無はもちろん、詳細条件を保育園側に確認してくれます。ネット上の求人情報では得られない情報なども保育園側に確認してくれます。一例として、宿舎借り上げ制度は就職後にすぐ使えるのか、物件の制限はあるのか、同棲や結婚などの制限はないのか等です。これらの情報はネット上の求人情報に細かく書かれていることはほとんどどありません。必然的に自分一人で転職活動をした場合は、保育園に自分で問い合わせしなければいけません。
保育士転職サイトを活用するとこれらの手間を担当のアドバイザーがしてくれて、気になる部分はすべてクリアにした上で応募に進むかどうかを決めることができます。
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
保育士転職サイトは、担当者が保育園にあなたに変わって様々な質問をしてくれます。気になる部分はすべてクリアにした上で応募に進むかどうかを決めることができます。無駄な見学や面接の回数を減らすことができるので、転職活動にあまり時間をかけられないという方におすすめです。
まとめ
面接時などに確認しておくべき必須事項は以下になります。
- 初年度は賞与は何ヶ月分貰えるか?
- 残業はどれくらいしていて残業代は出ていますか?
- 処遇改善はどこにいくら含まれているか?
- 処遇改善はどのような支給方法か?
- 月に何回土曜に出勤があるか?
- 土曜日・休日出勤の代休があるか?
- 代休がない場合は休日出勤の手当が出るか?
- 夏季休暇はあるか?
- 夏季休暇は連続でとれるか?
- 夏季休暇は有給とは別で取得できるか?
- 年末年始休暇は何日間?
- 給食について
- 退職金制度について
- 昇給について
- 加入の健康保険組合について
- 住宅手当/宿舎借り上げ制度について
保育士の転職活動の重要なポイントは以下です。
- とにかくたくさん質問をすることで嘘を見抜く
- 保育士の転職エージェントを活用する
- 勤務条件に関しては内定後に書面に残してもらえれば尚ベスト
そもそも法令違反をしているブラック保育園が求職者を騙すのは造作も無いことです。残念ながら入職後に嘘が発覚しても泣き寝入りするのがほとんどです。入職前に違和感を見つけて嘘がないかどうかを見抜くしかないです。嘘を嘘と見抜けないとまともな人生を送れないのが保育士の世界です。#保育士 https://t.co/yH701DpNpc
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) August 3, 2019
残念ながら入職後に嘘が発覚しても泣き寝入りすることがほとんどになってしまいます。そもそもサービス残業などの法令違反をしている保育園が求職者ひとりを騙すなんて朝飯前です。
とにかく保育士の転職活動においては、入職前にたくさんの情報を収集して違和感を見つけて嘘がないかどうかを見抜くということが重要です。
保育士が働く保育園を選ぶという立場なので、気負わず行動していきましょう。